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40話「冷輝の過去」

どうも!リクルートです!

道具屋の店主がまさかの異世界最強!?の40話です!

遂に40!

このまま50まで突っ走りますよ!

では、本編をどうぞ

前回、冷輝の弟子入りとしてやってきた魔女、紅林あかり

本人は出来損ないと言っていたが、実はそうではなく普通に強い魔法使いであった

冷輝は紅林の欠点を見つけ指摘、すると見違えるような実力を発揮した紅林だった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ある日姫依は冷輝の家族写真を見ていた

冷輝さんと玲火ちゃんもいい笑顔で写ってますね

そういえば…冷輝さんの両親って…確か母親は遠い所に居て…父親は亡くなってるって言ってましたね…

冷輝さんの開いてる店は元々父親の店…冷輝さんは受け継いだ形になっている…

もしかしたら…冷輝さんの強さの秘密は父親の死が関係するのでは…?

私は調べるべくある所へ向かう事にした


冷輝「姫依?どこ行くんだ?」

姫依「…外を散歩してきます」

私はニコッと笑い返事をする




街の外の草原にやってきた

調べるといっても私1人じゃ無理でしょうね…

私はフェリルさんに貰った魔界への鍵を取り出す(27話参照)

姫依「えぇと…どう使えば…?」

戸惑っていると、鍵が宙に浮かぶ

姫依「え!?」

鍵が円を描くとそこにワープホールができる

姫依「凄い…!」

私はそのホールをくぐる




姫依がホールをくぐった先は魔界だった

姫依「無事到着ですね」

冷輝さんの過去を調べるには、フェリルさんに手伝ってもらいましょう…魔王なんですからそれくらいはできるはず…

私はフェリルさんの元へ向かう




魔王の間にて

兵士「魔王様!姫依様がお見えになりました!通しますか?」

フェリル「通してくれ」

兵士「はっ!」

ガチャ…

扉を開けると魔王の間だった

フェリルは書類に印を押していた

フェリル「今回は姫依のみか…なんのようじゃ?」

姫依「その前に…なんで私、姫依様って呼ばれてるんです?」

フェリル「あーお主達は我達を助けてくれたからな」

私は特に何もしてない気がしなくもない

姫依「あと…フェリルさんって仕事するんですね」

フェリル「当たり前じゃろう!魔王だからって部下に仕事を任せるなどせぬぞ」

この人いい上司だ

フェリル「で…本題に入ろうではないか」

姫依「はい」



私は、どうにかして、冷輝さんの過去の記憶を見る事はできないかをフェリルさんに聞く


フェリル「我は別に神とかじゃないんだぞ…何でもできるとは思うな…」

姫依「流石に無理ですか…」

フェリル「いや…できる」

いやどっちなんですか!

フェリル「我も冷輝の記憶には興味を持っておったのじゃ…では、行くぞ」

フェリルはワープホールを作る

姫依「え?どこに!?」

フェリル「冷輝のとこにじゃよ」

フェリルはワープホールをくぐってゆく、私はそれを追いかけるようにくぐってゆく





ホールの出口の先は路地裏みたいな所だった

フェリル「よし、ここから行くぞ」

姫依「どうやってです?」

フェリル「我らの魂を抜くんじゃ…つまり幽体離脱じゃな」

幽体離脱!?そんな事ができるんだ

フェリル「安心せい、周りからは我らの体は見えないようバリアを張っておる」

そういうとこにまで気を配る

フェリル「では…行くぞ」

スパァァン

私が目を開けると自分の体が見える

姫依「本当に幽体離脱しちゃった!」

フェリル「では…冷輝の記憶の中へゆくぞ」

冷輝さんの元へ向かう



冷輝さんの元につく

冷輝さん達は楽しそうに会話をしている

フェリル「開け!記憶の扉!」

ホールができる

フェリル「飛び込むぞ!」

姫依「え??!」

スポンッ



私が再び目を開けると、そこは王都だった

街の真ん中で冷輝さんと誰かが戦っていた

姫依「あれは……スパイルさん…?」

冷輝さんに会って始めて冷輝さんが戦った人だ

姫依「ここは…どういう記憶ですか…?」

フェリル「これは恐らく、忘れたくない記憶…つまりこれは…お主と冷輝が出会って一緒に暮らす事になった…つまり物語の原点ということじゃろう…」

冷輝さんは私と出会って後悔なんかしてない…逆に忘れたくない思い出なんだ…

フェリル「お主が来て冷輝の性格はけっこう変わったんじゃぞ?

前までは名前の通り、性格が冷めきっていた」

今では普通に仲間想いでいい人なのに…

フェリル「んじゃ、その父親の記憶へ行くぞ」





私がまた目を開けると馬車の中だった

フェリル「幼い頃の冷輝と玲火がおるぞ」

年齢でいうと…冷輝さんが5歳…玲火ちゃんが3歳ってとこかな…?

幼い玲火ちゃんは眠っている

?「2人共、王都につくぞ」

冷輝さん達のお父さん?

幼冷輝「本当!?」

姫依「そういえば…冷輝さんのお父さんの名前って何です?」

フェリル「なぜ、我に聞く!?むぅ…仕方ないのう…」

フェリルは何か魔法を使う

フェリル「父親の名前は…風舞ふうまじゃな」

すると…

ガコンッ

姫依「うわっ!」

縦に馬車が揺れる

外から声がする

外には盗賊の集団が馬車を囲んでいた

盗賊「おいおい…王都に行きたければ…通行料払ってもらおうか」

風舞「何なんだ君達は!」

盗賊「通りたければ通行料よこせって言ってんだよ!」

盗賊は問答無用で刃物で斬りかかってくる

ガシッ

風舞はそれを容易く受け止める

盗賊「何っ!」

ドゴォッ!

盗賊は腹に攻撃を喰らい倒れる

風舞「君達が通してくれなければ、俺は実力でねじ伏せるのみだ」

盗賊「くそっ!やってしまえ!」

盗賊が集団で襲いかかる

風舞「冷輝!玲火!逃げるんだ!王都までそう遠くない!」

幼冷輝「で…でも!お父さんが!」

風舞「だりゃぁ!」

ドガァァン!!

盗賊の1人を投げ飛ばして他の盗賊にも攻撃を与える

風舞「いいから早く逃げるんだ!」

幼冷輝「わ…わかったよ!」

幼冷輝は寝ている幼玲火を抱えて逃げる


幼冷輝が逃げた先に盗賊が立ちはだかる

盗賊「どこ行くんだ?」

幼冷輝「ひっ!」

盗賊「子供だろうが容赦はしねぇ!」

刃物を刺しかかってくる

風舞「まずい!」

ドスッ!

幼冷輝が目を開けると体を貫かれた風舞の姿が

盗賊「子供の前でかっこつけようとするからだ」

盗賊は刺さった刃物を抜く

ブシャッ

血が垂れ落ちる

幼冷輝「お…お父さん…?」

風舞は倒れそうになるも踏ん張る

風舞「俺の…」

盗賊「何!?」

風舞「俺の子供に手を出すなっ!」

ドゴォッ!

盗賊は頬を殴られ吹っ飛ぶ

風舞「冷輝…逃げろぉ!」

幼冷輝は逃げていく

盗賊「ひっ!こいつ体貫かれて立ってるとか…化け物か…!」

風舞「俺は…バケモンなんかじゃねぇ…俺は道具屋をやっているただの父親だ!」

バゴォォッ!

風舞はどんどん盗賊を倒していく


姫依「フェリルさん…」

フェリルが振り向く

姫依「冷輝さんが強いのにはやはり父親が関係してると思います」

フェリル「確かに…人間とは思えない強さを持っておる…一理はあるじゃろう」



風舞「うおおおっ!」

盗賊の1人を担ぎ上げる

盗賊「なっ!離せ!」

風舞「ここで俺は死ぬ!だから…お前達も道連れだ!」

担ぎ上げた盗賊を振り回し攻撃する




冷輝さんのお父さん…体貫かれて死にそうなはずなのに…

風舞「お前が最後か…」

盗賊「ひぃ!やめてくれ!」

1人の盗賊逃げようとする

風舞「ここまでやっといて逃げるとか…」

ガシッ

風舞が盗賊を掴みジャンプする

そして、盗賊の頭が前に来るようにする

風舞「くたばれぇ!」

ドゴォォッ!!

フェリル「決まった!」

風舞「はぁ…はぁ…冷輝…玲火…頑張れよ…」

ドサッ

プツン




目が覚めると元の世界だった

フェリル「あれが、冷輝の父親の最期じゃな」

姫依「今回はありがとうございました…」

こうして、私はフェリルさんと別れる




家に戻ると…

冷輝「お、姫依おかえり、遅かったじゃないか」

姫依「ちょっと迷子になってしまって…」

私は笑顔で答える

玲火「姫依ちゃーん迷子って可愛いなぁ」

玲火ちゃんは私を撫ででくる

ソフィア「姫依もダイズファイトやらない?」

ダイズファイト…冷輝さんと玲火ちゃんがやっていた遊びだ(16話参照)

姫依「良いですよ〜!相手になりましょう!」

冷輝さんと玲火ちゃんには父親を亡くすという悲しい思い出に…ソフィアさんはそれ以上の辛い思い出を持っている…

私はこうして幸せに過ごせている事に感謝しながら過ごそうと思った

40話ご覧いただきありがとうございます!

今回は冷輝のお父さんが登場です

ここで補足すると、幼玲火は盗賊戦の時に寝ていたのでこの事を知らない訳です

どうやら、玲火には父親は病気で死んだと言っているそうです。

では、次回41話で会いましょう

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