87th SNOW 陰陽師当主・土岐昼茂の蠢く陰謀
今回で第六章の終わりです。
あっさりめにやろうと思いますので、ここら辺をざっくり書ければいいと思います。
翌日。
多摩東陵高校は第二次世界大戦の慰霊碑として建てられた博物館にやってきていた。
そこで米兵による沖縄上陸作戦の実体験が語られることになり、その後で博物館内を見る。
様々な展示品や亡くなられた方の遺影などが飾られており、氷華は見終わった後、合掌して冥福を祈った。
昼食で沖縄名物「ソーキそば」を食べた後、東京に帰ることになった。
多摩に到着した2人は、北川に電話をかける。
『おう、氷華か。お疲れ様。石田の方はなんとかなった。明日『事故死』という形で処理するようだ。』
「……そうですか……」
『お疲れのところ悪いが……明日、怜緒樹の通夜をやることになったから……来てくれよな?』
「……わかりました。それでは、失礼します。」
氷華は電話を切り、歩き出した。
晴夜も後に続く。
「氷華、難しい顔してるけどさ、どうしたの?」
「え? あー……石田くんの言ってたこと……引っかかっててね。」
「……それは僕もだよ、氷華。けれど……気にする必要はないんじゃないかな? 僕もよく分からなかったし、気楽に行こうよ、もうちょっと。」
「……そうだね。」
「……なんだったら僕ん家来る?」
「……うん、分かった。でもお土産とか置いてかないと……」
「アハハ、大丈夫だよ待つから。」
「うん、ありがと。……それじゃ。」
氷華と晴夜は一旦別れて帰路に着いたのであった。
その頃北川は。
「……いいのか? 酒鬼原……俺の捜査の時にお前のところのヤツを1人寄越すって……」
「……構わん。どうせ『馬仙院教』も明日、壊滅させるからな。ニュースが流れたタイミングで突撃する。俺たちで、な。」
「……すまないな、助かる。……またなんかあったら連絡するぜ。」
「ああ。今は英気を養ってくれ。」
酒鬼原と会話を終え、北川は「Σ」のアジトへと戻っていくのであった。
同じ頃、京都では。
「お館様、羅生門桃悦が……雪宮氷華に討ち取られたとの一報が……」
「そうか。ご苦労。」
「お館様」と呼ばれた男はそう言って、部下を下がらせる。
この男の名は「土岐昼茂」。
陰陽師の現当代で、高いカリスマ性と残虐性を秘めた男である。
昼茂は報告書を見ていた。
そして不敵な笑みを浮かべ、紙を握り潰す。
「さぁて……私も動くとしようではないか……晴夜……そして雪女ども……首を洗って待っているがいい……!! クハハハハハ…………!!!」
低く、不気味な笑い声が昼茂の部屋に響き渡っていく。
晴夜と雪女一族の身に危機が迫ろうとしていたのだが、まだ誰も知らないことなのであった。
次回は新章・「雪陰大戦編」です。
僕が一番書きたかった章なので、マジで長くなりますwww
でも今年中にはこの作品を終わらせたいなと思いますので、頑張って書こうと思います。
局所局所で張っていた伏線回収をする回でもあるので、よろしくお願いします。
先ずは第一部・「晴夜の出生の秘密と19年前の因縁」をお送りします。




