83rd SNOW 「マモン」
この回は氷華の特訓の成果を見せれれば、と思います。
まあ、桃悦も負けちゃないですよ、作中最強クラスの強キャラなので。
氷華が「黒薔薇」を解放し、桃悦との戦いは超限戦を予感させた。
「フフ……そうこなくっちゃ。僕もイフリートの7割で行こうかな?」
桃悦の左腕が燃え盛る。
だが氷華にはあまり時間は取れなかった。
なにしろ5分しか保たないからだ。
別の形態はあるのだが、それは時間切れが来ないと使うことができない。
氷華としてはここで勝負を懸けたかった。
「言っとくけど……今の私は簡単には倒せないよ!!」
沖縄の地に吹き荒れる冷たい暴風が氷華を覆っていた。
そして氷華は技を繰り出す。
「召喚獣……『暴虐の冷龍』!!!」
巨大な氷の蛇が桃悦に向かって唸りを挙げて襲いかかった。
「簒奪術……『炎龍』!!」
桃悦も左手から炎の竜を吐き出して氷華の蛇を受け止めた。
だが氷華はすかさず次の召喚獣を繰り出した。
「喰い殺せ……! 召喚獣『神食いの狼』!!!!」
創り出された巨大な召喚獣が桃悦に襲いかかった。
鋭い顎で桃悦に噛みつきに行く。
桃悦は、流石にこの大きさには両手で対処せざるを得なかった。
「『飛龍の噴火』!!!」
これも互角だったが、桃悦は一転防戦一方になっていった。
しかし氷華は容赦しない。
次に巨大な槍を創り出した。
「神槍グングニル!!!」
「『狂熱の左手』!!」
氷と炎が衝突したとは思えない金属音が周囲に鳴り響いた。
(クッ……重い!! でも負けるもんか!! 絶対に倒すんだから……!! もっと眼に力を込めろ!!!)
氷華の両眼が濃く、鮮やかに輝いた。
「あああああああああああああ!!!!」
桃悦も負けじとパワーを放出する。
「おおおおおおおおおおおおお!!!!」
激突する強大な妖力と妖力。
それがぶつかりすぎた結果、特大の大爆発を引き起こした。
爆発が収まったと同時に近接戦闘になった。
氷華の「黒薔薇」のスピードに、桃悦は牛鬼を出して対抗した。
しかも氷華の剣技を捌いていっているので2人とも異次元の領域に入っていた。
「フフ……雪羽と戦った時とは全く違うねえ……!! 雪羽もなかなか強かった、だけども君はそれ以上だ……! 期待以上だ! 戦い甲斐がある!!!」
「流石に強いよ……! けれども……今の私は石田くんより100倍強い!!!!」
氷華は剣と腕を払い、右手に妖力を溜める。
「閻魔眼って不思議なものでさ……! こんなことも出来ちゃうんだよ……! 凍結系・創造系合技!! 『絶対零度・白縄』!!!」
桃悦の身体が徐々に凍っていくと同時に、氷のロープが出現し、桃悦を縛りつけた。
「くっ……!! まさかそう来るとは……!!」
「雪女剣術・閻魔之型……『氷獄の剣閃』!!!」
氷華は目にも留まらぬスピードで、桃悦の身体を斬り裂いた。
桃悦が初めてまともに攻撃を喰らった瞬間で、左腕が斬り落とされていた。
と、同時に氷華の「氷柱錦」も時間切れとなり、元の姿に戻った。
だが。
氷華が一息ついた瞬間だった。
桃悦の切り落とされた左腕が、ボコボコボコッッッ!!! ボギュン!!! ……という音と共に、人間のものとは思えない腕が生えてきたのだった。
「……まさか……僕がコレを使わざるを得ない日が来るなんてね……」
桃悦が生えてきたばかりの左腕を握って感触を確かめた。
「石田くん、貴方は……悪魔の簒奪者……?」
桃悦は、御名答、と言い、氷華の方を振り向き、笑みを浮かべた。
「僕の能力は……『強欲の悪魔・マモン』さ。マモンが死なない限り……僕は幾らでも再生できる。」
桃悦は左腕に闇のオーラを纏わせた。
「……なるほどね……」
氷華はもう一度、閻魔眼を解放した。
「さーて……第2ラウンドと行こうか……! 雪宮さん!!!」
桃悦もどうやら本気モードだった。
だが氷華も負けていない。
もう一つの霊装結界を使う気だった。
「見た感じパワー系っぽそうだからね……!! 『霊装結界』弍之型!!! 『氷の闘神』!!!!」
先程の神々しかった姿とは対照的な、ライダースーツのような姿になっていた。
髪色も通常通りの黒のままだ。
「おーおー……これまた強そうなのが……」
「負ける気はしない……!! だから全力で向かうだけだよ!!」
氷華の新形態と桃悦の本気が、また超限戦を生むことになるのだった。
なんで第二形態をライダースーツにしたのかは自分でもわかりませんww
だけどまあ……氷華の美スタイルなら映えるかな、と思ったんでwww
次回も楽しみに!




