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75th SNOW 自然体験

黒崎吏虎の修学旅行の思い出①


ジンベエザメがとにかくデカかった

バナナボートから落ちて溺れかけたwww

 翌日。


朝食を摂った氷華たちは、バスに乗り込んでバスガイドの指示に従いながら沖縄県最大の水族館へと向かっていった。


そこの目玉はなんといってもジンベエザメ。


日本のみならず、世界最大のサメの仲間だ。


約1時間半をかけて、水族館に到着した。


そこからは昼食までの間、自由行動となる。


そういうわけで氷華と晴夜は、二人で水族館デートを堪能することにしたのだった。




 水族館の中を、人混みが密集している中突き進んでいく二人。


「すっごいね……流石大きい魚を扱ってるだけあるね……」


「ホントだね、氷華。水も凄い綺麗だし。」


横30メートルにもなる水槽、そこにはジンベエザメがいる。


大きいのでよく目立つそのサメは、ゆったりと泳いでくるだけでも迫力があるので生徒たちから歓声が上がってきた。


それを確認した二人は、外の方へと歩いて行った。




 イルカのショーを見ながら二人は語り合っていた。


「こうやってさ? 二人でゆっくりできる時間がなかったからさ、逆に新鮮な感じだよね。」


「そうだね。氷華の特訓に付き合ったりしてさ? こうやって話す時間もなかったもんね、桃悦を倒す準備だけでいっぱいいっぱいだったし。」


氷華はペットボトルの水を一つ飲む。


「でもさ、晴夜……私、晴夜に対しての気持ち……ホントに全然変わってないよ? だって……楽しみにしてたんだから、修学旅行を。」


「僕もだよ、氷華。こういうこと、あんまり経験できなかったからね。」


なんて言いながら笑い合っていると、冷奈がやってきた。


「横、いいですか? 陽陰君。」


「ああ、氷柱山先生ですか? どうぞ。」


「ありがとうございます。」


さりげなく座った冷奈。


と、スマホを取り出してイルカの写真を撮っていく。


「……何してるんですか? 冷奈さん。」


氷華が質問をする。


わざわざこのために来たのか、と疑われるような真似を冷奈はしているからだ。


「……妹がイルカ好きなので……『姉』として撮っておこうかと思いまして。あくまでイルカの撮影は私情です。」


褐色の肌が12月の沖縄とはいえ、日差しでよく映えている。


そんな冷奈は、二人に話を切り出してきた。


「今回の羅生門桃悦の件なんですが……本当に三日目で宜しいのですね?」


「ええ。先生、それが何か?」


「確認のためです。急な予定変更があってはたまったものではありませんので。協力を要請されている立場からすれば。」


冷奈は相変わらず淡々とした喋り口調で二人に話す。


その中にも彼女なりの信条が見え隠れしている。


「それは助かります。ところで冷奈さん、なんでこの学校を?」


氷華は冷奈と顔見知りではあるので、小慣れてはいるのだが、違和感は多少は禁じ得ない。


冷奈は、そうですね……と唸りながら顎に手を当てる。


「簡単に言ってしまえば()()()()()んです。御当主様に。それよがし、高校化学の教員免許を持っていたのも幸いしまして……前任の方が亡くなられたので丁度募集されていたところに暫しの間行ってこいと言われましたので。……あと、もう一つ理由がありまして……」


「理由?」


「御当主様からの伝言を伝える役目です。ここのところ、陰陽師側に()()()()()がありまして……それに馬仙院教が関わっているのではないか、と今調べているところです。」


不穏な動き、というワードに晴夜が反応する。


「不穏な動きとは? 先生。」


「詳しいことはまだ言えませんが……桃悦の簒奪の力は()()()()使()()()()()()()()()()()()()。おそらく彼の裏に誰かいるということは間違いないようですね。」


これに晴夜は渋い顔になる。


靄が取れない感覚だった。


「冷奈さん……仮に石田くんを倒しても終わりではない、ということですか?」


「かもしれないです。ただ……私は戦うことが殆ど出来ませんから……やれる事としたらそれくらいです。もし()()()()()()()……貴女に話がある、と仰っていましたよ。御当主様から直々に。」


「へ?」


「……すみません、お楽しみのところに水を差してしまって。では、失礼します。」


といい、冷奈は立ち去っていった。


「……氷華、先生も雪女、なんだよね?」


「うん……ただ、肌が黒い人だから私みたいには戦えないけど……一族には欠かせない人なんだ。いろんなサポートしてくれるし。」


「そっか……しかし、陰陽師側に不穏な動き……? 怖いね、なんか。僕らが何かやらかしてなければそんな事にはならないはずなんだけど……」


楽しいムードから一気に辛気臭い話になってしまったが、氷華は考えていても仕方ない、といった感じで手を叩く。


「じゃ、グッズ買ってこ。今は桃悦を倒すのに集中しなきゃ!」


「……そうだね、そうしようか、氷華。」


といって、売店へと二人は向かっていったのだった。




 その後、川下りをカヌーで行い、汗を流して二日目は終了した。


その後、テラスハウスのような宿に行き、そこで氷華の友人メンバー四人と宿泊する事となった。


そして明日はこのメンバーで名護探訪と、桃悦討伐の日。


氷華は梢達と談笑しながらも、そのために気を引き締めたのだった。

後書きか……今日書くことあんまりないんだよな……

強いて言えば次章へのフラグが冷奈のセリフからあるってぐらいですね。

次回は下見も兼ねて名護探訪です。

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