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64th SNOW 記念すべき初デート(前編)

新章一発目は、予告した通りデート回です。

ただ一日中デート、ってなるとどうしても長くなってしまいますので、前編後編に分けたいと思います。

ウブな2人が初めてのデートに悪戦苦闘しますwww

 そんなこんなで氷華は、勢いで言ってしまった晴夜とのデートに備えなければいけなかった。


氷華がまず考えたのは、普段殆どしないメイク。


まあ、元々が美形の、整った顔立ちなのでそこまで濃くする必要はないのだが。


頭を悩ませた氷華は、梢に相談することにした。


「あー、もしもし? コズ? ちょっと相談したいこと、あるんだけどさー」


『うん、氷華どうした? アタシに相談?』


「実はさ……晴夜とデートに……行くことになって……それで、メイク教えて欲しくてさ……」


『あー、晴夜と付き合い始めたのはメールで聞いたからいいけどさ、いきなりデート行くの? で、メイクか……氷華はすっぴんでも可愛いからそこまでしなくてもいいんじゃないかなー、って気はする。やるなら薄化粧だねー。アタシとはタイプが違うからさ。』


「お化粧できたら何でもいいの! とにかく教えて!」


『まー、今日は遅いから明日ビデオ通話で教えるわ。まあでもそんな難しく考えなくてもいいよ。アタシみたいに()()()()()()()()()から、氷華は。』


「分かった、それじゃ。」


……翌日の早朝、氷華は手取り足取り、梢にメイクを教えてもらい、1時間近く掛けてメイクを整えたのだった。


とはいえ、白いファンデーションや、マスカラは薄め、チークもやや薄めといった具合の薄化粧だったのではあるが。



 晴夜は、待ち合わせ場所になっている多摩駅で氷華を待っていた。


黒いパーカーに、ベージュのチノパンツ。


格好はシンプルだが、やはり長身と彫りの深い美形の顔立ちでは駅構内でもよく目立っている。


ベンチに座ってソワソワしていた晴夜。


待ち合わせ予定時間から30分も前に来ていたのだから、相当張り切っていたのは分かる。


時折スマホで時間を確認しながら、落ち着け、落ち着けと自分に言い聞かせながら氷華を待ったのだった。


と、そこに氷華が到着した。


集合15分前に。


氷華は丈長め、袖長めの水色のトップスに、ネイビーの脚長パンツ、靴も少し踵の高い靴を履いていた。


「あれ、晴夜、もう着いてたんだ。」


「アハハ……思ったより早く起きちゃってさ……それよりさ、氷華……」


少しソワソワしている晴夜。


氷華もドキドキしながら続きを待つ。


「う、うん……どしたの?」


「その……すごい可愛いな、って……よく似合ってるよ。」


晴夜に頑張ってメイクしたのを褒められた、それだけで氷華の頬は朱に染まる。


「え……? あ、ありがと……こ、こんな感じでいいのかな……? メイクは……」


氷華は照れ隠しなのか、右手を横拳で口元を隠した。


「そう……だね……僕はこういう感じの方が好きかな……。」


晴夜も何処か照れているようだった。


と、ここで晴夜は話を行き先に変える。


「……その……何処行く? 全然決めてないから……プランとか……僕は氷華の予定に付き合うよ。来てから半年くらい経ったとはいっても東京のことはまだあんまり場所、分かんないからさ……」


晴夜は氷華に身を任せるようだ。


彼なりの気配りだろうし、下手に動けば嫌われる、と天狐にもそう教わっていたので、出方はかなり慎重だった。


「じゃあさ、動物園いこ? 人多いけどさ、たまにはこういうところもいいじゃん?」


「だね、じゃあ行こうか。」


2人は上野まで電車で向かって行った。



 と、いうわけで上野の動物園に辿り着いたわけなのだが、休みの日なので子連れのお客様が、まーーーーーー、多いこと多いこと。


それだけでも高校生カップルの2人は場違い感が凄かった。


「……氷華、これさ……僕ら悪目立ちしないかな……」


晴夜が青い顔になる。


流石にこの子連れの方々の量だ、萎縮もしてしまう。


「うーん……午前中だったらそこまで人集まらないかな、って思ってたけど……休日の子供達をちょっと甘く見てたな……私も……」


氷華は頭をポリポリと掻いた。


流石に予想外だったようだった。


「まあ、有名だしね、ここ。仕方ないよ。……とはいえ初めてではあるけどさ、よくこういうベタな感じにしたよね……」


「い、いいじゃん! そこは! 大目に見てよ! ホラ、時間無くなるから! 入るよ、晴夜!」


「ちょ、待ってよ氷華……」


氷華は右腕でグイッと、晴夜の左腕を引っ張りながら、入場して行ったのだった。



 そんなこんなで、2人はパンダだったり、ハシビロコウだったり、オカピだったり……といった珍しい動物を見て、最後にフードコートで昼食を摂っていた。


氷華は豚の生姜焼き定食、晴夜はカツカレーといった組み合わせだった。


「次どうする? 氷華は行くところとか決めてたりするかい?」


晴夜はここで昼食を摂って後にする、と言われていたので、氷華に次の予定を聞いた。


「えー? あーでも、ちょっと服買いたいかな。()()()()()()だからさ、3日目の自由行動で着ることになったじゃん、私服。それ買いたいかなー。」


12月から2年生は修学旅行に入る。


今年は沖縄だ。


……初日は那覇の国際通りを歩くので、デートとして回ることはできるのだが、2人で。


ただ、そうなると、どうしても制服になってしまうので、3日目に行く自由行動用の私服購入に充てたかった。


「じゃあそうなると……渋谷かな? 付喪神、倒したところ。」


「うん、まあその予定かな。」


「了解、じゃ、これ食べたら行こうか。」


「まあそうなんだけどさ、それより……ホラ。」


と、氷華は箸を差し出す。


生姜焼きを小さく箸で切ったものを挟んで、晴夜の口元に手をやった。


「? 食べろってこと?」


「それ以外の何があるのよ! ……ホラ、あーん!」


「あ、あー……ん……。」


パクッと一口運ばれた生姜焼き。


いい具合に醤油ベースのタレが生姜の風味と共に組み合わさって、美味しさを醸し出していた。


「……うん……美味しいよ、氷華。」


そう言いながら、じゃあ僕も、とカツをスプーンで少し切り、ルーとご飯を絡め、スプーンを氷華の口元に差し出す。


氷華がスプーンを咥える。


カレールーとご飯の熱、そしてサクサクジューシーのカツが氷華の口いっぱいに広がった。


「熱っ……うん……美味しい……」


「そっか。頼んだ甲斐があったよ。」


ほのぼのした雰囲気が、2人を包み込んで行ったのだった。



 その後2人は、渋谷のショッピングモールで服を購入し、次に2人は、日本で一番高い電波塔「東京スカイタワー」に足を運んだのだった。

最後の電波塔、本当は本来の名称にしたかった、けれども著作権を考慮して変えましたので、全く一緒なので、押さえておいてくれるとありがたいです。

ちゃんとしたデート回って、思ったより書くの難しいですね。

俺、デートしたことねーもんwww

次回後編です。

お楽しみくださいませ。

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