表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/128

58th SNOW 死闘の果て

邪眼第二段階VS閻魔眼の死闘になります。


衝撃のラストにしようと思いますんで、ガッツリ書きたいと思います。

 邪眼第二段階「黒薔薇」を解放した氷華。


身体能力の飛躍的な強化と同時に、妖力を過剰なまでに消費するため、本来は使い勝手が悪い能力なのだが、氷華は牛鬼戦後にこの眼を強化してきたのだ。


より確実に、強力な妖怪を斃せるように。


しかし、実戦で使うのは氷華も初めてで、どうなるかは自分でも予想できなかった。


本気モードの雪羽を倒すにはこれしかないだろうと踏んだ結果、解放に踏み切ったのだから覚悟は生半可なものではない。


雪羽は剣を握り、固唾を飲む。


今まで氷華のことを最もよく見てきた雪羽ですら、この形態の氷華は未知数すぎたからだ。


どこから、どんな技で来るのか……集中力を高めていく。


氷華も剣を構えている。


氷華が素早い踏み込みで雪羽に突撃する。


雪羽の視界から一瞬で消えた氷華。


突然の出来事に戸惑う雪羽。


氷華は雪羽の後ろに瞬く間にいた。


ワープしたわけではない、氷華のこの眼を発動した時のスピードの高さを物語っている。


雪羽が気がつくと、腹部に血が滲んでいる。


「雪女剣術居合の型……『冥土の吹雪(めいどのふぶき)』。」


鞘に収めた瞬間、雪羽の傷口から血が噴き出した。


「なっ……!」(速い……! 見えなかった! これが邪眼第二段階……!! なんて強さなの!!)


一方の斬った氷華はというと、手応えはなかったようだった。


(チッ……浅かったか……やっぱりまだ()()()()()()()()な、この眼は……)


氷華は剣を抜き、雪羽に向かって連続で斬りかかった。



 雪羽は自分のスピードでは対抗できないと悟り、召喚獣を次々と生成して応戦した。


しかし、幾ら召喚獣を生成しても、氷華のスピードはこれを悉く潰していった。


追い詰められた雪羽は、凍結系の術式を繰り出していく。


「雪女凍結術気候変動式……『海王星の環境(ネプチューンブレイブ)』!!」


液体窒素を作り出し、空気中に多少は含まれているメタンガスを氷にして生成し、それを竜巻状にして敵に撃ち飛ばす強力な術だった。


氷華は竜巻から逃げるように走り回り、躱していく。


雪羽は立て続けに電磁砲を生成する。


マイナスイオンを凍らせて撃ち出す。


氷の電磁砲(アイスレールガン)!」


光速のレーザーが氷華に襲いかかる。


氷華は咄嗟に盾を生成してこれを防いだ。


しかし、同時に竜巻も迫ってくる。


躱しきれない、そう判断し、雪羽に向かって突進する。


剣を使って連撃を叩き込み、雪羽をジリジリと下がらせていった。


だが雪羽も目が慣れたのか、氷華の攻撃にも対応していく。


防戦一方なのには変わりはないが、氷華の攻撃を捌いていくようになった。


しかし、そうこうしている間にも眼の時間制限がお互いに迫る。


負けられない_____そう思う二人の気持ちが剣に伝わって共鳴する。


鍔迫り合いになり、お互いの剣で二人は押し合っていく。


唸り声を挙げながら、フルパワーで。


お互いに剣を払うと同時に、二人の剣が折れたのだった。


結果痛み分けとなり、二人は距離を置いた。



 お互いの眼の残り時間は、およそ3分。


ここで決めるしかない_____二人はそう感じた。


二人は再度、ドライアイスの剣を生成し、構えた。


二人の額には、激闘の証となる汗が滲み出ている。


泣いても笑っても、これが最後の一撃となると踏み、二人は剣に全集中を注ぎ込んだ。


()()()()()()()()()()、雪羽ちゃん……」


()()()()()()()()……剣で語りなさい。」


二人は一言、言葉を交わし、そして。


二人は同時に踏み込んだ。


「「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!」」


突きの態勢に入る二人。


あと数十センチ……あと数センチ……と、コンマ1秒が長く映る。


と、ここで雪羽の脳裏に、()()()()()()()()()()()()()()()()


《思い出すのはいい思い出ばっかりだよ、雪羽ちゃんと過ごした時間はさ?》


こんな、一族を裏切った自分に対して掛けてくれた言葉に、雪羽の剣に()()()()()()()()()()()()()()


心臓を突こうとした雪羽の剣は、氷華の脇腹を掠る。


だが氷華の剣はというと。


躊躇いが一切なかった。


心臓部に入ってくる切っ先。


そして。



ドブシャッッッ!!!



氷華の剣は、雪羽の心臓を深々と貫いた。


氷華の脇腹を掠ったのと、雪羽の心臓を貫いたタイミングはほぼ同時。


雪羽は吐血する。


雪羽は膝を突き、氷華にもたれかかるように体を預けた。



 氷華は気づいてしまった。


本当に、雪羽を刺したのだと。


動揺が襲いかかる。


そして。


ストン、と膝から崩れ落ちた。


邪眼を解く。


雪羽はポツリと一言漏らした。


「私の………負け、ですわ………」


「あ……ああ……………」


潔く敗北を受け入れた雪羽と、頭が真っ白になった氷華。


決着は着いた。


だが、この後語られる雪羽の独白が、氷華を()()()()()()()()()()()()()()()のだった。

雪羽を遂に刺してしまった氷華。

雪羽の独白とは何か……そして氷華の精神状態は大丈夫なのか……

次回描くのは、雪女の死に様です。


皆さんご安心ください、氷華は逮捕されません。そこは主人公補正です。

次回もお楽しみくださいませ。

……といっても楽しめないか、この回の後は。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ