34th SNOW 牛鬼との決戦、開幕
ついに牛鬼戦開幕です。
やっと第二章終えれる所まできた……。
マジで40話まで、死ぬ気で書きたいと思いますので、最後までお付き合いください。
登場人物紹介は、御当主様です。
霜之関雪子 43歳 雪女一族現当主 1月3日 AB型 176センチ 3サイズB89W58H90
雪女一族の現当主で、白く長い髪の毛に、両目とも赤い眼が特徴的な美女。
横浜に屋敷を構え、資産家として普段は生計を立てている。
両眼とも赤いということは、「常時『邪眼』を使える」ことを意味している。
白く長い髪の毛と常時赤い眼はアルビノティーマイナスという先天的なもので、この雪女は一族の頂点に立つ権利がある。
27歳の時に当主就任。
双子の妹がいたが、妹は既に故人となっている。
妹もまたティーマイナスアルビノ。
彼女1人で妖怪を300体まとめて瞬殺できるほどの妖力を持っており、氷華はともかく他の雪女も彼女に勝つのは無理。
性格はというと、傲岸不遜ではあるが、器量の広い人物であり、右眼を失った霜乃を側用人として置いたりと、一族を大切に思っているところもあり、氷華の恋路を揶揄ったりとお茶目な部分もある。
反面、裏切りを決して許す人物ではないので、万が一裏切れば粛清とのこと。
晴夜のことを何故か知っており、色々な意味で今後のカギを握っている人物でもある。
決戦の日となった午後6時。
「Σ」の作戦としては、氷華である程度牛鬼の体力を削っておいて、晴夜と怜緒樹で仕留める作戦だった。
氷華は先にもう、囮ポイントのテレビ局前に立っていた。
時間差で晴夜、怜緒樹が到着する算段となっている。
あとは天狐が牛鬼をそこまで案内できるかどうかだった。
無警戒で、牛鬼に奇襲を仕掛けられるかどうか。
そこに掛かっている。
氷華は息を潜めて待っていると、天狐と何やら人間の姿をした男が来た。
今まで見たことのなかった牛鬼の姿に氷華は戸惑いを隠せないが、牛鬼は天狐ほどの精度ではないにしろ、人間に変身できる能力を持っている。
「では……牛鬼様、ご武運を。」
といい、天狐はその場を離れた。
そして、天狐は氷華に連絡をメールで取る。
[牛鬼到着なう]
【了解。こっちはいつでもオッケーだよ、天狐。】
2人はそう、連絡を取り合った。
スタスタと歩いてくる人間の姿の牛鬼。
氷華は不意打ちで先制攻撃を無警戒の牛鬼に仕掛けた。
「雪女剣術居合の型『霧氷神剣』」
いつの間に背後に回っていた氷華。
背中を目にも留まらぬ速さで斬りつけた。
牛鬼は不意を突かれた形となった。
《ほう……お主が「九尾の狐」が言っていた雪女か……我を不意打ちとは驚いた……。お主は……どことなく、あの女に似ておる……さてはその親族か……?》
おそらく牛鬼の言っていることは霜乃のことだろう、だが、氷華はこのことでは動揺したりはしない。
むしろ怒りが燃え盛っている。
「邪眼」を解放しなくても、相当な威力が出ているのが斬り傷上からもわかった。
そしてこう言った。
「一族の怒りは……この『雪宮氷華』が晴らさせてもらう……! 覚悟なさい! 牛鬼!!」
そして剣を構える氷華。
臨戦態勢は万全だった。
《ふむ……強い女子は好きぞ、我は……では、我も戦闘体勢に入るとしよう。》
牛鬼の体がブクブク、と大きくなる。
そして服をビリビリ、と破き、牛のような形態に変身した。
続け様に氷華にのしかかろうとした。
氷華は後ろに跳んでこれを躱した。
が、衝撃で砂埃とコンクリートの破片が舞い散り、氷華の視界を遮る。
そして牛鬼が尚も襲いかかった。
闘牛のように襲いかかるそれは、スピードが人間よりも段違いに速い。
氷華は剣を逆さに構え、これを受け止める。
しかし、パワーもあるので、徐々に押されていくが、氷華は下半身を踏ん張ってこれを粘り、鍔迫り合いになった。
氷華がフウ、と一息吐いた。
一度鍔迫り合いを解き、氷華は邪眼を発動した。
さらに、コンクリートに剣を突き刺し、まるでアイススケートのように滑らせて牛鬼の方へ向かっていく。
反動をつけて跳び上がる氷華。
そして牛鬼に攻撃を繰り出した。
「雪女剣術『氷点魔斬』!!」
だが、一発だけでは氷結耐性のある牛鬼には到底効かない。
氷華は続けて攻撃を繰り出す。
「雪女剣術『昇華連撃』!!!」
連続で斬りつけていく氷華だったが、こうも思っていた。
(硬い……!! そりゃ何人もの雪女を仕留めた奴だ、弱いわけがない……! 今までとは硬さが違う……!!)
空中に飛び出した氷華は「魔導系」の技も繰り出した。
「冷光砲!!」
右手を前に構え、レーザーを放つ氷華だったが、効いている様子がない。
牛鬼は着地した瞬間の氷華を、右のロデオクラッシュを氷華のボディーに放ち、頭でカチあげて遠くへ吹き飛ばした。
吹き飛ばされた衝撃で遠くまで転がっていく氷華。
海に面しているお台場のテレビ局付近だ、下手をすれば海に転落することは間違いなかった。
しかも牛鬼の本来のフィールドは水中。
もし落ちれば死は覚悟しないといけない。
なんとか踏みとどまる氷華。
立ち上がり、得意の「創造系」で、次々と武器を生成した。
「雪女創造系魔導系合技、『氷の武器投げ』」
剣や槍、トンファーやハンマーといった武器を魔導系の力を使って次々と投げていく氷華。
牛鬼は足を止め、腕を絞ってガードした。
そして氷華は弓を放つ。
「雪女弓術『吹雪の矢』!!!」
牛鬼の肩を貫いた弓だったが、全く効いている素振りはない。
やはり、タフだ。
八岐大蛇を屈服させた実力は伊達ではない。
余裕を見せる牛鬼と決定打に欠けた氷華。
優勢は牛鬼の方にあるのは誰の目から見ても明らかだった。
一方その頃、北川と相澤は。
冬菜を車に乗せ、お台場のテレビ局付近まで向かっていた。
「……しかし、本当に良かったのか? 冬菜。昨日も言ったがお前は俺たちの護衛対象だ、無茶だけはするな。」
「……一族のにっくき敵ですから……私とて、仕留める権利があります……!!」
しかし、お台場とはいっても汐留のところを走っているので、多少時間は掛かる。
その間に氷華がやられていなければいいが……3人はそう思っていた。
「ともかく4人と戦うとなれば牛鬼も対応は仕切れないはずだ、死者や怪我人を減らすのはこれが最適かもな。」
北川はそう呟いて、車をお台場にあるテレビ局まで走らせていったのだった。
この後更に、牛鬼戦は激化していくこととなるのだった。
短い中にも濃密に、どれだけ少ない文字数で濃く書けるかですんで、イメージしてもらえれば良きかと思います。
次回も引き続き、書いていきます。牛鬼戦。
登場人物紹介コーナーは、冷奈を紹介しますので、お楽しみにしていてください。




