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28th SNOW 打算的な2人と晴夜の恋の話

前半はなかなか頭脳的な展開になりますんで、お互いの腹黒さを出しちゃいますwwww

で……晴夜が氷華のことを今どう思っているのかをこの回で語っちゃいます。

登場人物紹介は霜ヶ原雪華となります。


霜ヶ原雪華(しもがはらせつか) 大学2年生の20歳 7月30日生まれ B型 162センチ 3サイズB84W56H83


霜乃と同じ大学に通う大学生。

10傑の1人で、2回連続で選ばれるほどの実力者である。

ちなみに法学部で憲法学専攻。

霜乃の身内以外での最大の理解者であり、小学生の頃からの親友。

霜乃の事を軽蔑する雪女が多い中で、度々食事に誘ったり、逆に霜乃に雪華が相談に乗っていたりしている。

魔導系を得意にしている。

クールな性格の霜乃と真逆の明るい性格で、顔立ちも氷華より年下に見えるほど童顔。

コスプレが趣味で、イベントにも度々出ている。

霜乃も誘っているが、事あるごとに断られている。

 任務当日、晴夜はというと。


スーツ店に行って、スーツを買っていた。


とはいっても、晴夜のサイズは日本人ではなかなか無い。


何せ190センチ近い長身だ。


今はほぼ着ないとはいえ、サイズを見つけるというだけでも困難だ。



 なぜ、スーツを着るのか。


答えはシンプルだ。


「九尾の狐」の勤務しているキャバクラに足を運ぶためだ。


キャバクラは酒を飲むので未成年は弾かれる。


ましてや高校生の晴夜では、弾かれるのは目に見えていた。


年齢を少しでも20歳に近づけるためにスーツを買って着て行こうという算段だ。


だが、そうなると次の問題が出てくる。


未成年飲酒の問題だ。


高校生とバレたら一発アウトの状況。


だが、晴夜には未成年だとバレない策があった。


体内のアルコールを抜く術を自らの体内に掛けることで悪酔いを防ぎ、且つ未成年だとバレないだろう、という作戦だった。



 そんなこんなで、大型の紺色のスーツと、サラリーマンらしい赤いネクタイ、革靴を購入し、晴夜は帰宅した。



 午後6時。


自宅の洗面台の前で、髪にワックスを塗っている。


そして、髪を固めてオールバックにした。


彫りが深い顔立ちにオールバックは、最高に格好がつく。


あくまでも九尾の狐を堕とす戦略だ、話以前に見た目も達者でなくてはいけない。


北川に作ってもらった、偽造の名刺を持って晴夜は出発した。


ちなみにその名刺には「(株)建築会社デリアス 中村晴夜(なかむらせいや)」と書かれていた。


こうして晴夜は「中村晴夜」(20)として夜の街「歌舞伎町」へと足を運んでいった。



 歌舞伎町で最も大きいと言われるキャバクラ店「アルファメイズ」。


事前の予約で「天狐」、つまり九尾の狐がいることも確認済みだった晴夜は、堂々と店に入っていった。


幸いなことに、客はまだ、開いたばかりなのか少なめだ。


いらっしゃいませ、と出迎えられた晴夜は、受付へ行き、「天狐」を指名した。


休みの日に来る客というのは、意外と少なかったりする。


何せ仕事帰りで行く客が多いからだ。


客が少ないのも幸いしていたこともあって、普段は難しいはずのNo. 1ホステスの指名に成功したのは、作戦としてもかなり大きかった。


出張帰り、と嘘をつくことで、はぐらかしを狙っていた。


席に案内された晴夜は、そこに座り、メニューを眺め、「天狐」を待った。



 数十秒が経過したところに「天狐」が来た。


仰々しく挨拶に来た「天狐」に、晴夜は「今日はよろしくお願いします」と、丁寧に頭を下げた。


そして、お互いの名刺を交換した。



 こうして、注文していた飲み物が来て、話も弾んでいった。


仕事の話やらなんやらで。


まあもっぱら嘘を吐いているのだが。


両者まるで、息をするように。


「天狐」の方は、こんな()()()()()を堕とせることなど、そうそうないので明るく話を弾ませている。


一方晴夜は、なんとか自分に振り向いてもらおうと、懸命に話を進め、時に話を合わせたりと、臨機応変に立ち回った。


全ては、討伐のための前触れとして。



 話がだいぶ進んできた頃、「天狐」は晴夜が陰陽師だということはまだ気づいていないので、こんな事を聞いてきた。


「ね〜、晴夜さ〜、誰か好きな子とかいないの〜? これだけイイ男だったらさー、1人くらい好きな人いてもおかしくなさそうじゃない〜?」


ここでまさかの恋バナだ。


晴夜は少し考えた後で、こう答えた。


「まー……いなくはない、ですけどね。同僚の方で、気になっている人が1人。」


「へー、やっぱりいるんだ〜。……アタシでよかったら相談に乗るよ?」


まさか討伐対象相手に相談に乗られるとは思わなかったが、ここは正直に話そうと思い、どうやって未成年だとバレないようにするか、だけを考えていた。


「……まあ、黒髪ストレートの……色白で可愛い人ですよ……。性格も、真面目な優しい人ですし。」


氷華の事をはぐらかしながら、そう答えた。


晴夜の顔は少しばかり照れていた。


「天狐」は頷いて聞いていた。


「ほー、堅実な子が好みか。……意外ね。案外晴夜って、遊び人だと思ってたわ……。」


「いえいえ、僕、キャバクラなんて行くのが人生で初めてですし……」


「えー!! 初キャバクラが1人!? ……案外度胸あるのね、晴夜……」


ヤバイ、地雷を踏んだな。


晴夜はこう思った。


だが、柔和な笑顔は崩さなかった。


「そうですね……出張帰りだったので、まあ悩みは聞いてもらおうかと思いまして。先輩のいるところだと、できない事ですから。あと、度胸あるはよく言われますね。」


晴夜は多少含み笑いをしながらそう答えた。


「なーるほどね……話戻るけど、そういうところに惚れたわけ、か。ふむふむ……じゃーさ、今度誘ってみれば? 仕事終わりに2人っきりで食事にでも、とか。」


「……いいですね。ちょっと、試してみます。」


「んー……じゃあさ、アタシでデモンストレーションしてみる? ちょっとこの後……ホテルでさ?」


晴夜は心の中でガッツポーズを取った。


悉く、綺麗に事が進んでいったからだ。


だが、そんな事を表せば、一瞬で勘付かれる可能性があったので、笑顔を崩さないよう、慎重に答えた。


この()()()()()()()()()を逃すまいと。


「……じゃあ、お願いします。今夜のお相手として。」


「オッケー、じゃあ決まりね! 『天狐』、お持ち帰りされまーす!!」


そういって、2人は店を後にした。


……晴夜は生活費丸々分を代金として支払うこととなったのだが。



 こうして2人はホテルへ向かっていった。


だが、到着してみると、部屋の雰囲気がまるで違っていた。


(ラブホテル!?)


晴夜は想定していなかった事態に内心驚いていた。


だが、ここで晴夜は荷物を置いてこう切り出した。


「すみません、ちょっとシャワー、浴びてきます。」


そういって、シャワー室へと消えていった。



 シャワーを浴びている間、晴夜は思考を回復させ、落ち着きを取り戻した。


(危ない危ない……危うく堕ちるところだった……流石に傾国の妖怪……話が上手い……ただ……僕の方が一枚上手だって思い知らせるか。……幸い、札は持ってきてるし。)


シャワーの水を止めた後、シャワー室の至る所に妖気探知用の札を貼っていったのだった。



 シャワー室から晴夜が出て、今度は「天狐」がシャワーを浴びる。


その隙を突いて、晴夜は部屋中に拘束用の札を貼り付けていく。


妖気探知用の札は反応している。


あとはコレと拘束用の札とに情報をリンクさせるだけだ。


リンクさせた後で、バスローブ姿で待機するが、雰囲気もあってなかなか落ち着かない。


「天狐」の方は、晴夜が自分に堕ちたのだろうと思っていたが、「天狐」も晴夜の事を気に入っていたのも事実だった。



 数分後、シャワー室からバスローブ姿で出てきた「天狐」。


お待たせー、と言いながら、晴夜の座るベットに飛び込んできた。


と、ここで「天狐」が突然こんな事を晴夜に言い出した。


「ねえ……キス、して……??」


「天狐」は晴夜の唇を奪おうと、顔を近づけた。


彼女の顔は完全にもう、女の顔だ。


半分想定外ではあったが、計算内だ。


晴夜は自らの貞操の危機に、もうやるしかない、と意を決して、仕掛けていた術を起動した。



 放たれた術は「天狐」に直撃し、彼女にスタンガンを受けたような衝撃が襲った。


「ウグッ!」と、うめき声をあげた「天狐」もとい「九尾の狐」。


気づいた時には身体を縛られている。


晴夜の拘束系結界術「電縛縄(でんばくじょう)」だった。


「な……何をしたの……!? まさか貴方は……!!」


気づいた時には晴夜の罠に嵌っていたことになっていた。


激昂は抑えていたが、屈辱感が「九尾の狐」にはあった。


九尾の狐から距離を置いていた晴夜はこう、言い放った。


「お察しの通りだよ、九尾の狐……僕は陰陽師だ。君のことは嫌いじゃない。だけど僕は君を討伐するよ。この『()()()()』が、ね。」

晴夜悪い男やな。。

次、九尾の狐との戦いですが、皆さんの想像外のところに着地させます。

登場人物紹介、次回は「冬岡真雪理」です。

牛鬼編中盤も終盤に差し掛かりましたが、なんとか頑張って書きたいと思います。

あと、僕は健全に書いてますので、色事系は皆無ですよ!!(笑)

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