12th SNOW 氷華の恋バナ
今回は何故か……の展開になってますww所謂ギャグ回ですね。
後半は現時点での氷華が晴夜のことをどう思ってるかを聞けます。
ではここで、Σ副隊長、佐久間先生を紹介します。
佐久間光圀 49歳 183センチ 75キロ A型 12月16日生まれ 氷華、晴夜の通う高校の化学教師、演劇部副顧問兼『Σ』副隊長 好きな食べ物 鯛の刺身
氷華たちの通う高校の化学教師。陰陽師の末裔の次男坊で、晴夜の父とは幼馴染であり親友同士。イケオジで女子生徒から大いにモテている。先生や他の生徒からの人望も厚いのだが、裏の顔は研究熱心なド変人。趣味は結界術の開発なので、頑丈な怜緒樹相手に完成品を試験用で実験をしているほど。マイペースで飄々とした性格、時に冷静沈着な対応を見せる。また、『手の目』の『刻印者』なので、50歳寸前ながら肉体年齢は20代前半を維持している。ただし、血自体は薄いので手に目は顕現したりはできない。
戦闘では、晴夜とは違い、攻撃型の結界術を得意にしており、また広範囲に技を繰り出すことができる。また、上級式神も扱うことができ、管理も徹底しているので晴夜の良い手本となっている。
どうにかして4人にサンオイルを塗り終わった晴夜。
精神的に疲れたのか項垂れていた。
「はあ〜〜〜。どうにかなった〜〜……」
「アハハ………。陽陰君、顔背けながら塗ってたもんね……。」
項垂れる晴夜を尻目に氷華が顔を赤らめながら気を配った。
4人とも、サンオイルが塗られた肌がいつにもまして艶めいて見える。
特に乳白色よりも白い肌を持つ氷華は更に艶かしく写っていた。
「よーーーーし! 遊ぶぞーーーー!!」
玲香が号令をかける。
調子がすごぶるいいようだ。
普段グループ内では梢が一番の明るさで目立つのだが、実は裏番長的な存在なのが玲香。
こういう時、玲香が大抵号令をかけたりしているものだ。
「「「「おーーーーー!!」」」」
こうして5人は意気揚々として砂浜へ飛び出していった。
なんだかんだで5人は海ではしゃいだり、ビーチバレーで遊んだりして、満喫して行った。
そして昼時。昼食が食べたい時間になっていた。
「お腹すいたーーーー。」
玲香が本音を漏らした。
まあはしゃいだ後での食事は美味しいので早めに食べたいのは本音だろう。
「じゃあ……私、海の家でご飯買ってこようか…?」
「りょーかい氷華! じゃあ焼きそば5人前ね!」
「はいはい。それじゃ、行ってくる。」
こうして海の家に向かっていった氷華だったのだが、晴夜は後を付けていくことを提案した。
「あー……こういうのもアレだけど……雪宮さん、なんかナンパされそうで怖いから、見張ってった方がいいのかな? これ。」
「うーん、、まあ陽陰君が行った方が抑止力になりそうかなー……。氷華ちゃん、あの可愛さだから絶対ナンパする人出ると思うから……。」
「まあ、、とりあえず何かあったら助けに行く方向で行ってくるよ。」
都姫もナンパを懸念していたのか、晴夜に後を付けることを勧めた。
こうして晴夜も買いに行くわけではないが、ついて行くことにした。
ただ……今度は逆の心配が出てきた。
そう。
晴夜の逆ナンパ問題だった。
「いや……これさ。晴夜が他の女性のお客さんに捕まる可能性ない!? あんなイケメンだったら絶対寄り付くって!!」
梢は謎に奪われる懸念をしていた。
それは玲香も都姫も同じ思いだった。
「そー……だね! 女の奪い合いってなんだかんだ怖いから!! 万が一何かあったら引き剥がそう!!」
「うん……! 氷華ちゃんが無事に買い物にいけるようにしとかないと!! そのためには陽陰君が絶対必須だから!!」
「よし……! 私らも行こう!!」
結局、3人も氷華と晴夜を追って持ち場を離れた。
一方買い物に出かけた氷華はというと。
男女からの視線に晒されていた。
黒に近い紺のビキニだと、氷華のスタイルの良さも相まってよく目立っている。
(う〜〜…なんで一人で行くなんて言っちゃったんだろ……。こうなるのぜっっっっったいわかってたはずなのに〜〜……。)
氷華は視線を気にする動作も相まって歩くスピードもぎこちなくなる。
恥ずかしがる美少女の図。
この構図だけでも興奮が唆られるものだ。
けれど、早く行かないと売り切れる可能性も考慮しなければいけない。
視線と焦燥のジレンマが氷華の心情に覆い纏っていた。
そして案の定。
男3人に囲まれていた。
「ねえ君、この後暇?」
ひゃあ!? っと驚いた声をあげた氷華。
危なそうな男3人にナンパされる美少女の図。
まあ狙いは、というと氷華のそのカラダだろうか。
「え……えっと……。あの……。焼きそば……買いに……。」
返答に困った氷華は明らかにテンパっていた。
そこにつけ込むように男たちが攻め込んでくる。
「じゃあさ……この後でいいから俺らと遊ばない?」
「え……っと、あの……。友達……待たせてるので……。」
ナンパであれば氷華の力があれば逃げ切れたりするのだが、大衆の面前で凍らせれば大騒ぎ。
後退り、距離を取っていく。
まるで熊と遭遇した時の対処法のように。
しかしそんなことは男たちにはお構いなし。
「いーじゃん、ちょっとくらいさ〜。」
「あの……ホントに困りますよ……!」
男たちの詰め寄りに八方塞がりだった氷華。
正直言って助けてもらえる保証はない。
なんとか逃げようとするが打開策が見当たらない。
どうするべきか……そう考えていると、見覚えのある顔が現れた。
金髪色黒のチャラ男風の男____相澤だった。
よくみると何やら袋を手に抱えている。
「アレ? お前ら何やってんだ?」
「ああ、相澤? 見ての通りだ。ナンパだよナンパ。」
「はあ?俺のいない間に何やって……って、氷華ちゃんじゃねーか! 何やってんだよこんなところで!」
「はえ…?? あ、相澤さん?? ど、どうしてここに……?」
「いや……俺の方が聞きてーんだけどそれは。ダチと海水浴に行ってただけだよ。今日研修とか何もねえからさ。」
「おい、相澤、こんなカワイイ子と知り合いなのかよ!!」
「ま、、まあ。バイト先の新人の子だよ。てかよくお前らもナンパなんて出来るよな……こんな観衆の面前でさあ……。」
「いーじゃねーかよ! 逆にお前の後輩って知らなかったら普通にゴリ押してるわ!」
「まあ……氷華ちゃんもダチと来てるクチだろうからさ……。俺の顔に免じて下がってくれ、お前ら。てなわけで、急いでんだろ? ここは俺に任せていけ。氷華ちゃん。」
「あ……ありがとうございます!! では、失礼します!!」
相澤がナンパ集団を止めている隙に、氷華は猛ダッシュで海の家に向かっていった。
(危なかった……まさか、相澤さんも来てたなんて……。お陰で助かったけどさ……。はー、恥ずかしかった……。)
相澤のお陰でナンパを逃れた氷華は足早に海の家へ向かっていった。
そしてたどり着いた海の家でまた、見慣れた顔を見た。
「おう、いらっしゃい。」
ボサボサの髪の、無精髭の筋肉質の男が焼きそばを作っていた。
そう、北川だった。
「た、、隊長……!? な、何やってるんですか! こんなところで!!」
「おう、氷華か。お前も来てたんだな。で、、その格好をみると相澤と同じか。夏休み利用して遊びに来たってクチだろ?」
「え……ええ。それで隊長は?」
「まあ、知り合いに頼まれてな……。佐久間以外の社会人のメンバーでここに手伝いに来てんだわ。まあ大丈夫だ。金は別に貰うわけじゃねえよ。所得上は問題ねえさ。……で? 注文は?」
「あ……あの……焼きそば5つ……ください……。」
「おう、待ってろ。さっさと作ってやるわ。……750円な。」
北川が焼きそばを作っている間、氷華は紙コップに入った水でしばし休息を取った。
こうして焼きそばを買い終えた氷華は、向かう途中で考え事をしていた。
北川が来ているということは、怜緒樹や文香も来ているのだろうか……そういえば、受付の方で文香さんを見た気が……いや、流石にブラフか。
そんなことを考えていると女性に囲まれている晴夜を見つけた。
人当たりのいい晴夜のことだからまあ切り抜けるかな、と考えていると、黄色い声が響いてくる。
正直嫉妬してしまいそうな気分だった。
(……学校でもあんな感じだし……女の人のグループだとやっぱ声掛けられるのかな……。てかコズ達は何してんの!! 一緒にいたんじゃなかったの……!?)
我慢ならず聞き耳を立てようとしたが、晴夜がこちらの気配に気づき、振り向いた。
「あ、僕、友達が来たので。それでは。」
「えー、君友達と来てたのー!? 羨ましいわー。あんなカワイイ子と一緒に来てるのってさ〜。」
「いえいえ、僕なんて大したことないですよ。失礼します。」
声を掛けた女性の元を立ち去って、晴夜は氷華の所に向かっていった。
氷華は頬を膨らまされいた。
そして自分たちが建てたテントへ向かう二人。
「いや、、あのさ、一緒にいたんじゃなかったの? コズ達とさ。」
「うーん、、何から説明すればいいのか……。雪宮さんが心配で尾行していたらあの女の人たちに声を掛けられたってオチ。」
「まあ……私もナンパされたけどさあ……。相澤さんがいなかったら無理矢理拉致られてた可能性考えたらさ……。怖かったよ……。ホントに……。」
「その時は僕も見てたけど、ホントにヤバくなったら止めようとは思ってたよ? あと、相澤さんが来てたのは僕も初耳だよ。とにかく無事で何よりだよ。君に何もなかったらそれでいいからさ。」
「あのー……。心配してくれたのはありがたいんだけど……。第一陽陰君の見た目だったら尾行弱いでしょ!! どう考えても!! 学校の時ですら、あーいう感じなんだから海で声掛けられるのはわかってるでしょ!!」
「それ、雪宮さんが言っちゃう?」
「そ…それはどうでもいいでしょうが!! 思い出させんな!!」
恥ずかしさのあまりムキになった氷華と無邪気に笑う晴夜。
ハタから見たら仲良しカップルに見えてもおかしくなかった雰囲気だった。
こうしてテントに戻り、焼きそばを堪能した5人。
玲香、都姫、晴夜が飲み物を追加で買いに行っている間に氷華と梢はテントで晴夜のことについて話題を展開していた。
「氷華さー、ちょっと聞きたいんだけど、晴夜のこと、どう思ってる? 晴夜が来てから一番いる時間長いの、アンタだからさー。」
「え……? コズ、何、急に……。」
「そりゃーさあ、私ら中学の時から一緒じゃん。氷華、昔っから引っ込み思案なところあるからさあ。初めて会った時とかずーーーーーっと本読んでるような感じでさ? 私が声掛けなかったら今こうやって一緒にいることもなかったじゃん?」
「そ、、そりゃコズにはさ、色々気にかけてもらってたな、って思ってたけどさ……。それと陽陰君と、どう関係あるの?」
「あー……いやまあ、アイツあんな感じだし。モテるのはわかるよ? だからどう思うのかなーーって。10回くらい告られて、ことごとくフってきたアンタは晴夜のことどう思ってるのか、率直に聞いてみたいのよ、こっちは。」
「えー……っと……。そりゃ喋っただけで女の子から声上がるのはわかるんだけど……。悪い人じゃないんだけど、、ただ、、その、恋人になるのはちょっと気が引けるっていうか……。」
「ふーん、じゃあ好きなんだー。まあわかるよ? 人当たり悪いやつじゃないし。なんだかんだお人好しだしね。」
「ち、ちがっ……そ、そういう意味じゃ……。」
「ホントわっかりやすいわー氷華。顔真っ赤じゃん。ぜっっったい好きでしょその反応は。……てかアイツがアンタと付き合ってるっていうんならさ、誰も文句言わないと思うよ?」
「え……? コズ、どゆこと??」
「まー、『高嶺の花』カップルって感じ?? 絶対絵になるし、華もあるし。私が晴夜と恋仲になるよりアンタの方が絶対アイツにはいいって。」
「そ……そんなに映える……かな……?」
「映えるって絶対。イ◯スタに投稿したら絶対バズるパターンだから。超絶系美男美女のカップルとかさ〜。あと、性格的に絶対合うと思うよ?? 何年アンタと一緒にいたと思ってんのさ。」
「は……恥ずかしいからそれ以上はやめて……。」
と、その時だった。
東側から悲鳴が上がった。
黄色い悲鳴ではなく、ガチな悲鳴。
何か異変が起きたのは間違いなかった。
「……? 何か起きたのかな……?」
梢も違和感を感じたようだ。
氷華が血相を変えていた。
「……私、見に行ってくる!!」
そういって、悲鳴のする方へ猛然と駆け出していった。
「ちょ……氷華!?」
梢の静止を振り切り、氷華は走り出していったのだった。
この展開を考えるのに2時間もかかってしまったので、次回はどんくらいかかるのかなーって感じですwww
次回は海でありがちな事故を題材に書きます。お楽しみに。
あと、前書きで梢の紹介をします。
書いてて思ったこと
ナンパしたことねーから書き方全くわからんかった。。




