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118th SNOW サタン→ルシファーの絶望

今作最強にして最凶の敵・ルシファーが登場しますが、超絶衝撃的な登場をさせたいと思います。

 最奥部にだいぶ近くなってきた一行だが、ここで2枚の大きな羽を生やした黒い体格の悪魔が現れた。


「……貴様は誰じゃ? 名乗れ。」


雪子が自ら前線に立ち、構える。


「オレは『憤怒』のサタン……貴様ら……よくもこの地獄を荒らしてくれたなぁ……!? ここでオレが蹴散らしてくれる!!」


このサタンの言葉に雪子が不快な顔になった。


「……貴様らがどうなろうが知ったことではない……貴様らが奪おうとしているものの方が大きいからな……我らが愛する祖国……日本を支配下に置いて好き勝手しようなど企んでおいて地獄を荒らされた事に怒る……? 勘違いも大概にせい!! 貴様らの思想のような……!! そんな世界は誰も望んでなどおらぬわ!!」


「アァ……? ナニ勝手にキレてんだよ、オイ……? キレてえのはこっちだよクソ野郎が!!」


サタンは怒りに任せて摂氏5000度にもなる炎を吐き出した。


だが、雪子は下がらない。


「……下がっておれ……このバカに分からせる。」


雪子は3人を後ろに控えさせた。


そして左手で冷気の渦を作り、絶対零度で解き放った。


これを見た晴夜は驚愕の表情を見せた。


「………!? あの炎を一瞬で……!?」


「うん……御当主様には私でも勝てない……それは分かる。炎を凍らせるくらい、あの人は造作もないよ。」


だが、雪子とサタンはそんな晴夜と氷華の会話もお構いなしに技を振るっていく。


しかし、差は歴然であった。


10割で全力で戦うサタンに対し、雪子は5割の中の全力で迎え撃っていた。


つまり、サタンの半分で互角な時点でサタンには勝ち目がない。


それはもはや分かりきっていたくらいに物語っていた。


「……さて、頃合いか……次で決める。お主はどうするのじゃ……? このままくたばるタマでもあるまいしなぁ……?」


「舐めるな、女がァアアアア!!! 『憤怒の業火(ラースブラスト)』ァァァァァァァァァァァァ!!!!」


全身から高温のオーラを発し、雪子を燃やさんとするサタンだったが、雪子は閻魔眼を解放する。


「霊装結界壱ノ型……『氷柱錦(つららにしき)』……解放。」


雪子の髪が一瞬にして虹色になり、スーツ姿だった雪子の姿が一瞬で白装束に変わった。


「引き出せ、我が妖力よ……凍てつけ万物……!! 『凍結領域(フリーズフィールド)』……『監獄なる絶対零度(プリズンダイアモスト)』!!!」


霊装結界の全てを解き放つ大技を雪子は放ち、高熱のオーラを一瞬で掻き消したと共に、サタンを冷気の中に飲み込んでいったのであった。




 だが、半分凍り、今にも全身凍結しそうなサタンはまだ足掻いていた。


「おのれェェェ……!! おのれおのれおのれェェェェェェェェェ…………!! このオレが負けるなど…………あってはいけねえんだよォォォォォォォ………!!」


雪子はこれに呆れながらサタンの前に出た。


「諦めよ、サタンよ……()()()()()()()()()()わ……その気になれば……一瞬で凍らせることくらい造作もないのじゃが……労力の無駄じゃったわ。」


「貴様ァァァァ……!! このオレを愚弄して済むと思うな……」




その時だった。




ズパァ……………ンッッッ………という音と共に、サタンが真っ二つに割れた。


雪子はただならぬ気配を感じ、一度退く。


「御当主様!?」


「……来るぞ……奴が……!! ルシファーがな……!!」


雪子がそう言った直後、6枚の黒い翅を生やした中性的な顔立ちの悪魔が出現した。


「……やはりサタンはこういう場では使えぬな……日本制圧の主軸としては期待していたのだがな……」


その姿の主・ルシファーが現れた。


「貴様らが侵入者、か……私は『傲慢』のルシファー……どれ、貴様らに私が絶望をくれてやろう……」


ルシファーはそう呟き、右手に持った光の剣を構えた。


氷華はこの時に戦慄を憶えていた。


(なに……!? この雰囲気は……!! 今まで戦ってきた相手とは桁が違う………!! “()()()“って本能が………!! そう叫んでるみたいに………!!)


氷華はこの時、絶望感を抱くことになっていたのであった。


対峙しただけで分かる、ルシファーの圧倒的な強さに。


そして更なる絶望が4人に襲いかかることになるのである。

次回からルシファーとの戦いです。

めちゃくちゃグロいシーンが出てきますが、よろしくお願いします。

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