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54話 ユニちゃんのお誕生日!

 今日も新しい1日がやってきた、でも今日はいつもとちょっと違うようで……?


「おはよー」


 いつものように挨拶をして朝ごはんを食べる。そしていつものミリアちゃんによる今日の予定を聞くのだけど……


「おはよう、今日は特別な日だからゆっくり休むぞ。ユニ、誕生日おめでとう!」


 え、ユニちゃんお誕生日なの!? 確かに昨日


「ふふっ、明日が楽しみですわ♪」


って言ってたような!


「ユニお姉ちゃん、お誕生日おめでとう〜!」

「……ユニ、おめでとう」


 わたしもお祝いの言葉を贈る。


「ユニちゃん、お誕生日おめでとう〜!」


 みんなからの言葉を受け、ユニちゃんが少し恥ずかしそうに喋る。


「皆さん、ありがとうですわ。これで17歳、カオルさんやツバサさんと同い年ですわね」

「ということで、今日は特別プログラムでしたわね? ミリアさん」


 ミリアちゃんが満足そうに頷く。


「ああ、今日はユニには1日休んでもらってあたし達4人でごちそうと誕生日プレゼントを用意するぜ」


 そんな訳で、ユニちゃん以外の4人でごちそうを作るための食材探しに市場にやってきた。


「そういえば、ユニちゃんが好きな料理って何かな?」


 甘いものとお野菜全般が好きだということは知っているけど、細かい料理の好みは知らないや。こんなに長い間一緒に居るのにまだまだ知らないことあるんだなぁ、とちょっと驚き。


「ああ、ユニの好物はコカトリス肉と野菜のサラダとスイートポテトタルトだな」


 ミリアちゃんが教えてくれる、それじゃあ今日の料理はそれがメインになるかな?


 そうして今日のご飯に必要な食材を一通り買っていく、今日は奮発して普段手が出ないお値段のお肉を買ったよ。


「よし、それじゃあ次は誕生日プレゼントだな。お金を渡すからその範囲内で自由に選んでやってくれ」


 ミリアちゃんから銀貨3枚を貰う、何にしようかな? 本はユニちゃんのことだし持ってて被る可能性が高い、お菓子は悪くない選択肢だけど何か形に残るものを残したい。

 そんな事を考えながら雑貨屋さんを巡っていると、ピンとくる贈り物が見つかった。

 お値段も丁度いいし、ユニちゃんの趣味の支えになりそうで被っても使い分けることができるアイテム。


「あら、皆さんおかえりなさいですわ。ふふ、楽しみにしてますね♪」


 そして普通のお昼ごはんを食べたあと、少し休んでから夕ご飯の準備をする。

 ミリアちゃんと翼くんは料理を、わたしとアリスちゃんはスープとデザートを担当したよ。スイートポテトタルトを作るのは初めてだったけど上手くいったんじゃないかな?


 そうして時間も過ぎ、いよいよお誕生日パーティーの時が来た。ユニちゃん喜んでくれるかな……?


「今日は(わたくし)のためにここまでのごちそうを用意してくれて嬉しいですわ、それではいただきますわね」


 まずはユニちゃんからサラダを食べていく。


「……うん、美味しいですわ! 良い物を使ってるのがわかりますわ。(わたくし)の好物ばかりで良く解ってますわね♪」


 良かった〜、それじゃあわたし達も食べていくよ。


「美味い! 自分で作っといて言うのも何だがな」

「うん、みんな美味しくできてるね」


 気付けば完食してデザートの時間、美味しいって言ってくれるかな?


「……うん、スイートポテトタルトも美味しいですわ!上品な甘さですわね」


 わーい! ユニちゃんからのお墨付き通りわたしが食べたぶんも非常に美味でした。


「それじゃあごちそうも食べたところでプレゼントを贈る時間だな。あたしからはこれ、色々な小粒の魔石だ」

「私からは今流行りの少女漫画だよ!」

「……俺からはお菓子の詰め合わせだ」


 みんなが渡していく、わたしも渡さなきゃ。


「わたしからはこれ、万年筆!」


 みんなからのお誕生日プレゼントを貰って、少し泣きそうになってるユニちゃん。


「ふふふ、皆さん本当にありがとうございます。(わたくし)、幸せ者ですわね」


 そうしてパーティーもお開きになって各自自分の部屋に戻った少し後、ユニちゃんがわたしの部屋を訪ねてきた。


「カオルさん、今日は素敵な誕生日プレゼントありがとうございました。(わたくし)の秘密を知ってのプレゼント、非常に嬉しかったですわ。それでは良い夢を」

「うん、わたしもユニちゃんに喜んで貰えて嬉しいよ! ユニちゃんもおやすみ〜」


 自分のお誕生日を祝ってもらうのもいいけど誰かのお誕生日を祝うのも楽しいな。と感じる一日でした。

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