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52話 ポケットハウスを手に入れろ(後編)

 海の世界に綺麗だなーとぽけーっとしていると、ミリアちゃんが一声。


「よし、水着に着替えるか。ツバサ、壁を頼む」

「……わかった」


 すると、地面から土がモリモリとせり上がっていき壁ができる。


「それじゃ男女に分かれて水着に着替えるぞ、覗くなよ〜」


 そうしてミリアちゃん達と一緒にお着替え、わたしは恥ずかしいからみんなの身体を見ないように。

 と思っていたらユニちゃんからツッコミが入ってしまった。


「もう、カオルさん。恥ずかしがらずに着替えればいいですのに。(わたくし)達の仲でしょう?」


 うう、それはそうなんだけど〜!


 そんなこんなで着替え終わったので男の子組と合流する。


「うん、皆さんよく似合ってますよ」

「やっぱミリアさんスタイル良いですね……!」

「薫さん達も可愛くて素敵っす! 恥ずかしがらなくてもいいっすのに」

「……可愛いな、うちのパーティーは男だけだからな、眼福だ」


 春馬さん達からのお褒め(?)の言葉も貰って、いざ次の目的地へ。

 海はぬるくも冷たくもない程よい温度で、深いとこでも1mとちょっとなのでわたしやアリスちゃんでも足がつく。おかげで長距離の水泳でも休みながら泳ぐことができたよ。


 そうして泳いだり途中の小島で小休憩したりをしつつ、次の階層への魔法陣がある小島まで辿り着いたよ。

 そこにも中ボスが居たんだけどやっぱりみんなが強いので苦戦せず倒せちゃった。


 次の階層は、ダンジョンによくある平原地帯だった。必要なさそうなので水着から服に着替えて、攻略再開。特に問題なくサクッとボスが居そうな建物まで辿り着いたよ。


「よーし、行くぞみんな!」


 ミリアちゃんが掛け声とともにドアを開けると、オークの軍団と巨大なオークが数体待ち構えていた。前に戦ったオークキングと同じような感じかな、それなら前と比べて春馬さんパーティーも付いてるし問題なさそうかな?


 そしてその予感はそのとおりになり、数分後にはオークキングだけになっていた。その残りも……


「喰らえ!フレアドライブ!」

「せーのっ、ブルースプラッシュ!」

「いくよー、ウィンドスラッシュ!」

「行くっす!東方極真拳!」

「……ダークグラビティ!」


 わたし達の総攻撃で問題なく倒れ、消えていく。圧勝だったね。


「宝箱の中身はー、銀と宝石と魔石と……あとなんっすかねこのキューブ?」


 秋人さんが宝箱を開けて中身を見せてくれる、半透明で水色の手のひらサイズの立方体。

 そう、これこそが今回のダンジョンの目的、ロジックキューブだった。ミラさんに聞いた特徴通りだ。


「お、それこそが今回のダンジョンの目的だ。無事手に入ってよかったぜ」


 そしてダンジョンを抜け、冒険者ギルドにクエスト成功の報告に向かう。


「いらっしゃい……あ!皆さん無事でしたのですね!」


 受付のお姉さんが笑顔で迎えてくれる。


「ハルマ様達のパーティーのランクであのダンジョンに向かって大丈夫なのか不安でしたが……カオル様が仰っていた通りの実力があったみたいですね」


 すると、アリスちゃんが話す。


「ハルマお兄ちゃん達のパーティー、みんな強かったよ! 私よりも強いかもね?」


 それを聞いたお姉さんが笑って応える。


「ですって。これなら特別にランク昇格試験を受けずにBランクまで更新しても良さそうですね、どうされますか?」


 お姉さんの問いに春馬さんが頷く。


「うん、そうさせて貰おうかな。それじゃあ俺たちは手続きをするからここでお別れかな」

「でも、一緒にクエストを攻略してくれたお礼に俺たちでご飯を奢って感謝させて欲しいな。明日のお昼はどうだい?」


 春馬さんのお誘いにミリアちゃんが応える。


「感謝するのはこっちの方だぜ! でもせっかくならごちそうになろうかな」


 ありがとう、と返す春馬さん。明日の待ち合わせについて話して別れることにした。


 ギルドを出たら次に行くのはミラさんのお店、手に入れたロジックキューブを渡しに行く。


「お、いらっしゃ〜い。ロジックキューブ、ゲットしてくれたかい?」


 ミラさんにダンジョンで手に入れたロジックキューブを渡す。


「うん! 間違いなく求めてた品だね。それじゃあ値段に納得したら契約書にサインしてくれないかい、だいたい1ヶ月位で完成すると思うよ」


 しばらく読んだあと、ミリアちゃんが紙にサインする。


「よし契約成立だ! 立派な奴を作るから楽しみにしててね~」


 そうして用事も終えて借家に帰ってきたわたし達。明日は春馬さん達とお食事か〜楽しみだな〜!

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