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36話 いざ常冬の街へ

 今日も1日が始まる、朝ごはんを食べにリビングに向かうと、既にご飯の用意がされていた。


「おはよー」


 そう言って席に座る、目の前にはパン、サラダ、ウインナー、目玉焼き、スープの皿が置かれている。今日のご飯の担当はユニちゃんだったはず、きっちりと栄養を考えてメニューを考えてくれるのはありがたい。


「おはよーですわ、朝食、早速食べてくださいな」


 ユニちゃんと挨拶を交わし、言われた通りにご飯を食べる。まずはスープを一口、優しい味だった。

 お腹が空いてたのでぱくぱくと食べていき、完食する。


「ごちそうさまでした。流石ユニちゃん、美味しかったよ」

「ありがとうですの、ご飯も食べ終わったし今日の方針について話しますわね」


 そう言えば今日はミリアちゃん達が居ない、何処かに出掛けてるのかな?


「今日は次の街に向かうための準備期間ですわ、次に向かう街は常冬の街、アルタイルですの」


 常冬の街かぁ、最近寒くなってきたけど更に寒い所に向かうんだね。


「ですわ、そこで今日はカオルさんと一緒に魔導カイロの購入と先日壊れたテントの代わりを雑貨店で購入しますの」

「ちなみにミリアさん達3人は既に買い物に出ていて、カイロ用の炎の魔石と旅の間の食料を買いに市場に行ってますわ」


 なるほど、だからミリアちゃん達は居なかったんだね。


「今回の旅は10日前後掛かりそうな長距離の旅になりそうとミリアさんが言っていましたわ。ですのでマジックボックスの容量上、途中で村に寄って非常食を補給する計画らしいですの」

「ただ事前に調理済みの食料を用意しておくに越したことはないのでお昼からは皆さんで調理して料理を作ることになりますわね」


 そんな話を聞いて、カイロとテントを買いに雑貨店に向かうわたし達。

 目的の魔導カイロはすぐに見つかったけど何種類か効果範囲や効能でお値段が変わるからベストなやつを選ぶのに時間がかかっちゃった。

 逆にテントは1種類しか扱ってなく、サイズも丁度いいものだったのですぐに決まったよ。


「ごめんねユニちゃん、テント持ってもらって」

「いえ、良いのですわ。カオルさんには力仕事は似合いませんもの。そこまで重い訳でもないですし」


 そうして借家に帰ると、既にミリアちゃん達が帰っていたらしくそれから夜まで料理をいっぱい作ったよ。


 翌日、アルタイルへの旅が始まる前にミリアちゃんからお知らせがあった。


「今回アルタイルヘ向かう理由は最近発見された金鉱ダンジョンが目当てだ、最近出費が多くて資金繰りが厳しくなってきたからな。ここらで1発稼ぎたい、って訳だ」

「じゃあ出発するぜ!」


 スピカには結構長い間いて過ごしやすかったけどさよならバイバイ、いざアルタイルヘ!


 そして旅に出て4日目で村があったので宿屋に泊まってお風呂に入ったり非常食を買い込んだりする。仕方ないとはいえ旅の間はお風呂に入れないのは問題だねぇ。


 更に数日後、朝起きてテントから出ると雪が降っていた。どんどん寒くなっていってるとは思ったけどついに雪かぁ。


「ユニ、そろそろカイロの出番だ。カイロと魔石を頼む」

「解りましたわ、はい、これがカオルさんの分ですわ」


 魔導カイロは丸い金属の玉が付いたネックレスの形をしていた。


「ここに炎の魔石を嵌めると周囲が暖かくなる仕組みですわ、魔石を嵌めてくださいな」


 言われた通りに首に掛け、玉の部分を開けて魔石を嵌め込む。するとぽかぽかとした空間が出来上がる。


「わ、凄いね! これはわたしのいた世界のカイロより便利かも……!」


 そうして防寒対策もしながら更に進むこと数日、遂にアルタイルの街に到着した。


「やっとたどり着いたね、カオルお姉ちゃん!」


 アリスちゃんがはしゃぎながら話す。やっぱりまだまだ子どもだなぁ、小さい頃は雪を見るとはしゃぎたくなってくるよね。


「カオルさん、向こうにある山が見えますか? あれがこの街が常冬の街と呼ばれる原因の山ですわ」


 ユニちゃんの話によると、山に氷の魔石が非常に多く固まっている鉱脈があり、その影響で周囲の温度が下がり常冬になっているらしい。


「よし、まずはここで住む借家を借りないとな」


 そうしてミリアちゃんが手続きをして、すぐに借りた家に向かう。まずは何よりお風呂! なんとこの街は温泉街でもあるらしく、借家にも露天風呂が付いていた。

 ということで露天風呂も満喫してすぐに眠るみんな、旅の疲れがあったのかすぐに熟睡しちゃった。ここではどんな出来事が起こるのかな?

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