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27話 女3人と男の娘1人寄れば……?

スピカに着いた翌日、さっそく翼くんを除いた女の子組(?)のわたし達は大きなランジェリーショップに来ていた。


「うわー、すごい大きい……ちょっと入るの緊張しちゃうかも」


 わたしがそう呟くと、ユニちゃんが話しかけてくる。


「カオルさんはランジェリーショップで下着を買うのは初めてなのでしたわね」


 そう、元の世界にいた時はママが買ってきたものを使っていて、こちらの世界に来てからは普通の服屋の下着を買っていたからこういった場所には入ったことは無いのだ。


「ま、そう緊張することもないだろ。じゃあ入るぜ」


 そう言って扉を開けて中に入っていくミリアちゃん、わたし達も後に続く。


「いらっしゃいませ!」


 店員さんの挨拶を受けながら、話をつけるミリアちゃん。

 しばらくすると、店員さんが4人わたし達1人に対応するように接客してくれる。


「貴女の担当をさせて頂くマリーと申します、よろしくお願い致しますね」


 マリーさんの自己紹介に合わせてわたしも紹介する。


「えっと、薫って言います、よろしくお願いしますっ」


 すると、マリーさんがメジャーを持って採寸の準備をし始める。


「カオル様のサイズを調べさせて頂きますね、今のブラジャーのサイズを教えて頂けますか?」

「AAAです、ちょっとパッドを入れて盛ってます……」


 ……本当のところはAAAAAカップ(完全にぺったんこ)なのだけれど悔しいので多少盛っておく、一応寄せればちょっとはあるもん!


「了解しました、それでは採寸させて頂きますね〜」


 そう言ってわたしの胸にメジャーを巻いていくマリーさん。ちょっと緊張するね……


「はい、採寸できました!カオル様はサイズは合っていますね、それではこちらのコーナーへどうぞ」


 マリーさんに連れてこられたのは「シンデレラバストの方にピッタリ!」という広告が書かれたコーナーだった。


「サイズが小さいと可愛い下着を選びづらくて大変ですよね、でも私達の店なら豊富な品揃えを用意しております!ご自由に気に入った物を選んでくださいね!」


 おお、ほんとに沢山種類がある……!普通の服屋だとわたしのサイズだとスポブラみたいなのしか無かったから新鮮だよ。


 しばらく選んで、結局水色とピンク色のブラとショーツのセットを選んだわたし、試着したいと思ってマリーさんに声をかけてみる。


「試着ですか?もちろん宜しいですよ!ただ……」

「試着室が足りないので、一緒に来たお客様と同じ部屋になります。それでも宜しいですか?」


 むう、ミリアちゃんたちと一緒に着替えないといけないのか。けど仕方無いかな。

 了承する旨を伝えるとマリーさんが試着室まで案内してくれる。


「ここが試着室になります、それではごゆっくりどうぞ」


 試着室のカーテンを開けると、ミリアちゃんがちょうどブラの試着途中だった、そう、半裸なのである。


「わわっ!?ごめんなさいっ!」

「なんだ、カオルか。別に気にしなくても良いのによ」

「うう、こっちが気になります……」


 改めて試着室の中に入るわたし、ミリアちゃん、ユニちゃん、アリスちゃんが揃っていた。


「カオルも採寸してもらったのか?あたしはGカップだった、このサイズになるとここぐらいの大きな店じゃないと気に入ったブラが無くてなぁ」


 するとミリアちゃんが胸に手を当ててしょんぼりした声で語る。


「うう、圧倒的差ですわ……(わたくし)はCカップですわ、これでも成長期ですのよ」


 2人のサイズを聞いて更に打ちひしがれるわたし。


「わたしはAAA……、2人共わたしに対する当てつけだよう」


 落ち込んでいると、アリスちゃんが追い打ちしてくる。


「カオルお姉ちゃん、わたしもお胸ないから一緒だね。まだまだ成長の余地はあるって店員のお姉さんが言ってたよ!」


 うう、アリスちゃん、フォローになってないよう……


「と、ともかく、わたしも試着するね」


 そう言って服を脱ぐわたし、するとミリアちゃんまで脱いでアピールをし始めた。


「カオルもやっぱりこういうの見ると興奮するか?うりうり」


 ユニちゃんも興味深そうな顔で質問してくる。

 

「カオルさんも、その、やっぱり興奮すると大きくなるのかしら……?」


「うう、恥ずかしいから!回答拒否です〜!」


 もう、下着を買いに来ただけのはずなのにすごい疲れるよ……


「ありがとうございました〜!」


 結局選んだ2つの下着を買って店を出たわたし達。


「よーし、下着は買った。次は服行くぞ!」


 ミリアちゃん、元気だね……

 そう思っていると、ユニちゃんがこっそり耳打ちで教えてくれる。


「カオルさん、ミリアさんはああ見えて服や下着に拘るタイプですの。ですのでスピカに来たので張り切ってるんですわ」


 それを聞くとミリアちゃんを止められなくなっちゃうね、実際わたしもわくわくしてるし。


「3人ともどうした? 置いてくぞ〜」


 そんなミリアちゃんを見つつ、服屋に行くのであった。

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