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1話 気が付いたらそこは不思議な空間でした

初めまして、lenbrant(レンブラント)というものです。

今回、小説を書き始めることにしてみました。

初めてなので至らない点あるかも知れませんが、どうぞよろしくお願いします。

 気が付くと、そこはまっしろな世界でした。


「えっと……ここはいったい?」


 そう呟いてみても、返事は当然なくて。


「わたし、夢を見てるのかな」


 そう思いながら周囲を見回してみると、突然少女が目の前に現れてわたしに話しかけてきた。


「はろはろ〜、無事でよかったよ。事故に巻き込まれた後だと身体の蘇生からしなきゃいけなくなるからね」


 突然フランクに話しかけられたことに困惑しつつ、返答することにしたわたし。


「えっと……ここはどこですか? わたしはどうなっちゃったの?」

「それをこれから話すね、君は交通事故に巻き込まれて死ぬ直前だったんだ、ギリギリのところで転移させて一命をとりとめたってわけ」


 女の子の話を信じるとするとどうやら天国や地獄にいるって訳では無いってことかな?


「じゃあここはどこなの?」

「ここは世界を繋ぐ中継点って所かな、君をこれから異世界に転移させるためのね」

「異世界に転移……って、わたしはどうなっちゃうんですか?」

「君はこれから今まで居た世界とは違う異世界で生きてもらう事になるよ、もちろん快適に暮らせるための用意はさせてもらうから安心してねー」


 女の子と話してるうちにだんだんと自分が置かれてる状態が分かってきた、信じられないけれどたまに漫画とかで見る異世界への転移って事態にわたしは巻き込まれたらしい。けれどまだまだ疑問点は多いので質問してみる。


「元の世界に戻ることって出来ないんですか?」

「結論から言っちゃうと無理だね、騒ぎになっちゃうから」

「そっか……それじゃあわたし異世界で生きなきゃいけないんですね」

「そゆこと、それじゃあこれから詳しい話をするね」


 そう言って女の子は何もない空間から数枚の紙を取り出したのだった。


 取り出した紙を渡されたので、書かれていたタイトルを読んでみる。

「異世界転移初心者用マニュアル 君もこれで異世界でチートハーレムを作ろう!」

 ……えっと、ツッコミどころ満載なんだけど……

 どうリアクションしていいか分からず困惑していると、女の子からフォローが入った。


「あータイトルは無視しちゃっていいよー、重要なのは下の部分だから」


 そう言われたので読み進めてみる。

「異世界でどう暮らしていいか分からない! というか言語とか食事とか大丈夫なの!? という方の為に言語自動翻訳能力を付与の上、元いた世界に近い環境の世界を転移先に選ばせていただきます」

 つまりは生きていく上での心配はあまりしなくてもいいって事なのかな?

 そう思いつつ紙を読み進めていく。

「更に、今回転移する方限定として特殊能力一つをプレゼント! 異世界での生活にお役立て下さい」

 この部分が気になったので聞いてみる。


「特殊能力って何があるんですか?」

「よくぞ聞いてくれました!攻撃魔法から結界魔法、転移魔法まで異世界の魔物との戦闘に役立つ能力を1つプレゼントしちゃうよ」


 やっぱり異世界だと魔物とかも居るんだ、わたしは戦闘とかは出来そうにないし……

 となると、自然と選択肢は決まってくる。


「その特殊能力の中に治癒能力ってありますか?わたしそれが良いです」

「あるけど……それで良いの? 攻撃魔法でズババーンと敵をやっつけたりするほうがカッコいいし魔物も倒しやすいよ?」

「わたしは戦闘とか無理そうだから……誰かを癒せる力が欲しいなって」

「そっか、それなら特殊能力は治癒能力で良いんだね?」

「はい、それでお願いします」


 能力を決めると、女の子が改まって真剣な表情をして聞いてきた。


「おっけー、それじゃあ異世界転移を行うね、他に質問はある?」


 突然の事でうやむやになってたけど、一番大事な部分を聞き忘れていたので聞いてみる。


「あの……なんでわたしが異世界転移なんて信じられないことに選ばれたんですか?」


 すると、女の子はニヤリと不敵な笑みをもらして言った。


「それは、君が面白そうな物語を紡いでくれそうだからだよ、その秘密を含めてね」


 そう言われて、ドキリとしたわたし。この女の子はわたしの秘密を知っていることになる。

 返す言葉に詰まっていると女の子は不思議な呪文を唱え始めた、すると瞬時に地面に魔法陣が展開されていく。


「それじゃあごめんだけど時間切れだね、これから転移を行うよ。おまけで生活に役立ちそうなアイテムを送っとくから役立ててねー」


 その言葉を聞いた途端、意識が遠のいていく。どうやら転移の呪文が起動したみたい。

 こうしてわたしの異世界での新しい生活が始まったのだった。

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