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18話 装備を手に入れた!&お久しぶりです

「カオル、そっちはどうだ?」

「見つからないね……」


 今、わたし達はアルゲティの魔法図書館でマジックアイテムの情報を調べている。

 性別転換器はどうもレアな魔道具らしくて中々情報が掴めないの。


「あっ、カオルさん、見つけましたわ!」


 小さな声で(図書館だからね)ユニちゃんが教えてくれる。




「……なるほど、Aランク以上のダンジョンの宝箱に入っている可能性がある、と」


 書籍に書かれている情報を見ると、ダンジョン内で手に入れる位しか入手手段は無いらしい。ダンジョンの外に持ち出そうとしても時間が経つと魔力が抜けてしまって使えなくなるみたい。


「よし、それじゃあ次の目標はダンジョン探索だな。最近ダンジョンに潜ってなかったからいい腕慣らしになるだろ」


 ミリアちゃんが言うには、Aランク級のダンジョンなら今のわたし達のパーティーでもなんとか突破は出来るらしい、けど他の冒険者のパーティーとタッグを組むと良いとのことで相方のパーティーを探してみようとの事だった。


「それじゃあダンジョンのための準備だな、マジックボックスに食事を詰め込んでいかないとな。あと装備も見直したほうがいいか」


 そう言ったあと、ミリアちゃんはわたしを見て「そうだ」と呟いた。


「そういえばカオルは魔道具を持ってないよな、ここらで何か準備したらどうだ?」


 すると、ユニちゃんが相槌をうつ。


「ですわ、もしかするとカオルさんにもモンスター退治をお願いするかもしれませんの。何か武器があったほうが良いですわ」


 なるほど、確かにわたし以外のメンバーはみんな魔道具を使ってる。ミリアちゃんはグローブ、ユニちゃんとアリスちゃんは魔導書、翼君は剣、と各自武器を使いこなしてる。


「それじゃあわたしも武器を持っておいたほうがいいかな、ステッキとかどうかな?」


 わたしがそう言うとみんなが肯定してくれる。


「カオルならそれ辺りだろうな、いいんじゃないか?」

「カオルさんには使いやすい魔道具の方が良さそうですわね、良いと思いますわ」

「カオルお姉ちゃんに似合うと思うよ!」

「……ああ、良い選択だと思う」


「よし、決まりだな。早速魔道具商店に行ってみようぜ」


 そうして、ミリアちゃんに連れられて商店に来たわたし達。

 ステッキのコーナーを見てみると、繊細な装飾が施された綺麗な杖や太くて頑丈な打撃攻撃にも使えそうな杖などさまざまな種類の物が置いてあった。

 その中でもわたしの目を引いたのは全長90センチぐらいの白色の持ち手に透明の水色のオーブが付いているシンプルなステッキだった。


「わたし、これがいいかも」


 そう呟くとミリアちゃんが店員さんに声をかけてくれて試しに持たせてもらえる事になった。

 ステッキを持つと思ってたより軽く、身体から魔力がステッキに流れ込んでいくのを感じられる。


「そのステッキは初心者向けですがお嬢さんなら十分使いこなせそうですな」


 店員さんがそう言ってくれたので、結局このステッキを買うことに決めたわたし達。杖を持って魔法を使うとなると魔法少女っぽいね。


 そうして装備を整えた後、いよいよダンジョンに一緒に入るパーティーを冒険者ギルドで探しているわたし達。すると、募集の張り紙の中に聞いた事のある名前があった。


「スタンさんとエリーさんって何処かで聞いたことがあるような……?」

「あら、もしかするとアクベンスへの道の途中でカオルさんが治療した2人組じゃないかしら?」


 ユニちゃんの言葉で思い出す、それならせっかくの機会だからスタンさんたちとパーティーを組めたらいいんじゃないかな?


 そんなわけでギルドに話を通して、スタンさんとエリーさんに会うことにしたわたし達。

 

「君達はあの時の……!エリーの命の恩人と一緒に冒険できるなら心強い事はないよ!」

「カオルちゃん、あの時はありがとうね。他の方も腕には自身があるみたいですし頼もしいですわね」


 そうして、2人とパーティーを組むことになったわたし達。

 準備も整えていざダンジョンへ!と意気込んでいると、ミリアちゃんが話しかけてきた。


「そういえばカオルはダンジョンに入るのは初めてか? 思ってるイメージとは違うかも知れないけど期待しててな」


 その言葉通り、ダンジョンはわたしの想像するゲームによくあるイメージの洞窟とは全く違う物だったのです。

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