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植物転生 16話 決闘

 大勢の団体が俺の前にテリトリーにやってきた。

 団体は三十人くらいだ。

 その中からムキムキの男が一人やって来る。

 木刀を二本持っている。

 そして木刀を俺の前の地面に突き刺す。

 何やってるんだ?

 何か喋ると、ムキムキ男は金貨が入った袋を地面に置いた。

 さらに本棚の方を指さして何か言っている。

 木刀を掲げて何かつぶやき、他のギャラリーが騒ぐ。

 何だ? 何してんだ?

 そしてムキムキ男とは違う男が何か言うと、それに合わせてギャラリーが何か言いだす。

 お金も渡している様だ。

 見学料か? 何の見学か知らないが。

 というかその木刀で何をするつもりなんだ?

 俺を切るつもりなら刃のついた剣を持ってくるはずだしな。

 まぁ、俺に攻撃した瞬間ミンチ確定だがな。

 ムキムキ男が俺の前で木刀を構える。

 何かしゃべっているが分からない。

 そしてお金貰い男が何やら叫ぶ。

 するとムキムキ男が木刀を持って突っ込んでくる。

 地面に刺さった木刀をすりぬけ、僕に木刀をふりかぶり、すんでのところで止めた。

 マジで何してんだ?

 ムキムキ男が喋った後、俺の近くに本棚から絵本を一冊取り出し持っていく。

 何となくつかめてきた。

 これは模擬戦だ。

 地面に刺したのは俺用の武器なのだ。

 これを使って戦えという意味だったのだろう。

 で俺は負けたから本を一冊取られたと。

 あいつが金貨の入った袋を地面に置いているのは、負けたらここから金貨を持って行けという事だろう。

 ふむ、理解した。

 俺は重力魔法で人形を空中に浮かべ、その人形に木刀を持たせるように木刀を浮かべる。

 それをみたムキムキ男は最初驚いていたが、改めて木刀を構える。

 ギャラリーも盛り上がって来た。

 最初は俺が何もしなかったから拍子抜けとかがっかりみたいな表情をしていた。

 今はテンションが上がったような顔をしている。

 またお金貰い男が叫ぶ。

 開始の合図だろう。

 俺は取りあえず木刀を振りかぶって、ムキムキ男の首元に当てようとする。

 だが、簡単にいなされ、逆に人形の首元に当てられようとしていた。

 俺はそれをみて木刀を強引に重力魔法で動かす。軌道とか無視だ。人間らしい動き何て人形にさせてたらこいつには勝てねぇ。

 人形と木刀を離して、木刀ででたらめに攻めていく。

 スピードはかなりのものだと思うのだが、すべていなされ、弾かれる。

 むぅ、こいつ強くね?

 魔力を使ってないってことは素でこれかよ。

 一つで攻撃が足りないならば、ふたつにすればいいじゃない。

 と言う訳で重力魔法で二つに俺は木刀を割る。

 これで手数は二倍だ。

 ムキムキ男が驚いている。

 俺は二倍の手数で相手を責める。

 速度も上げよう。

 ガガガガガガガガガガっと木刀がぶつかる音が辺りに響く。

 何だあいつ、俺の知ってる人間超えてるぞ、フィクションの住人か何かで?。

 だが、こっちは魔法を覚えて魔力消費が少ない。俺は元々念動力で一日以上空をそれも半径四十五メートルの土地を抱えて飛べるんだ。

 速度は上がれど、落ちることはない。

 ついに十分の戦いの末、ムキムキ男に隙が出来た。

 スタミナが持たなかったんだろう。

 俺は木刀を首筋寸前で止める。

 ムキムキ男が木刀を落とし、降参のポーズをとる。

 ちなみに木刀は地面に落ちたときに砕け散った。

 なるほど、隙はこのせいで出来たのね。

 俺は取られた絵本を重力魔法で浮かせ取り返す。

 おもむろにムキムキ男が、金化の入った袋の中枚をぶちまけた。

 中には十枚以上金貨が入っている。

 そして、俺の本棚を指さし、そしてお金貰い男に何か言うとお金貰い男が腰にさしていた剣を俺の目の前に刺した。

 ムキムキ男は背中に背負っていた大剣を取り出した。

 何だなんだ?

 そしてまたお金貰い男にお金が集まる。

 うむ、見てて分かったが、どうやらこいつらは俺とムキムキ男で賭け事をしている様だな。

 金貨をぶちまけ、大剣を取り出した意味、真剣勝負って事か。

 あいつは金貨全てを俺は本棚らへんのものすべてを、だったら人形は使わない方がいいか。さらにムキムキ男は何か言っていた。

 うん、分からん。

 お金貰い男が戦いの合図を出す。

 それを聞いてムキムキ男が魔力を放出した。そして魔法に再構築する。

 それはまるで雷を纏ったような姿だった。

 ふっとムキムキ男が動き出す。

 今までとは比べ物にならないスピードだ。まさに雷が動いたような速度だ。

 あ、魔法使っていいんッスよね。

 俺は適当に重力魔法でムキムキ男を空にぶっ飛ばした。

 さらに盗賊にやったみたいに、空中を部屋の中で跳ねるスーパーボールの様に跳ねさせる。

 そして墜落。

 地面に頭から突き刺さった。

 へにょっと力が抜ける。

 どこから見ても俺の勝ちだった。

 というわけで俺はすべての金貨を浮かべて、ふもとに置く。

 アイアムウィナー!


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