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植物転生 15話 決闘の始まり

 俺ことネフォス・マリカジナには気になる人というか好きな人がいる。幼なじみの研究馬鹿であるマリー・エリゴリックだ。

 マリーは錬金術師として天才的で、若い頃から実験の成果を上げて報奨金を貰ってきた。今では実験結果を奪い取ろうとした親と別れて報奨金でひとり暮らしている。

 ある日、王都に実験結果を報告に行ったあと、マリーが火傷を負って帰って来たらしい。

 盗賊に襲われた何とか。

 くそっ、マリーに火傷負わせるなんて許せない輩だ。

 俺は残った二人の盗賊退治を受けて、退治した。

 金は少なかったが、満足はした。

 俺はもう一人の幼なじみであるバロという男とパーティを組んでいる。

 バロは俺をそんなにマリーの事が好きなのか? とからかっていた。

 俺は盗賊を退治した後もその前もマリーの家に訪れていたがいつも留守だった。

 毎日訪れて、その日やっと俺はマリーに会うことが出来た。

 他愛無い会話を繰り返す、何でも大木が気になって毎日出かけているらしい。

 目を爛々と輝かせて大木の事を話すマリー、俺もあんな目をしたマリーに語られたい。

 そして俺はマリーと話した後、冒険者ギルドに帰って来た。


「で、今日こそはと思いながらもプロポーズできなかった訳だ。何度目だよ」


 冒険者ギルドにいたバロにマリーの事を話すとそんな声が返って来た。

 

「いうなよ。俺も分かってる」


 そう俺は前からマリーにアプローチをかけているのだが、一向にマリーは俺の方を向いてくれない。Aランクの冒険者と結婚できたら、将来安泰だ。悪くない株だとおもうんだけどなぁ。


「それでお前はどうしたいんだ?」


「どうって、何がだ?」

 

「お前、大木に嫉妬してるだろ」


「な、そんなことねぇよ! 俺が植物なんかに嫉妬するわけないだろ!」


 まぁ、してるんだが。


「だったらそう声を荒げんな。俺にいい考えがある」


「なんだ?」


「用は大木がアクションを起こしてくれるから、マリーは大木を気にいってるわけだ。だったらアクションを起こせないようにすればいい」


「切り倒すのか?」


「そんなことをすればマリーに嫌われるぞ。大木は意識も知恵もあるんだろ? だったら決闘をすればいい。マリーをかけてな」


「は?」


「面白そうだろ? Aランク冒険者、迅雷のネフォス対大木! 俺は興味あるぜ」


 こいつは昔からそうだ。面白いことに興味をしめして目を輝かせる。そこらへんはマリーに似てる。


「おおい! ギルドの皆! 最近噂の謎の木とAランク冒険者、迅雷のネフォスが対決するぞ! 暇な奴らは見学しに来い。俺が賭けの大本をやってやるぞ!」


 バロはおもむろに立ち上がり、そんなことを叫んだ。

 謎の木は最近噂になっている。突如現れた丘と共に。

 

「おお、暇だから俺はいくぞ!」


「私もつまみでも持っていこうかしら、後お酒」


 こうして、俺はなし崩し的に大木と決闘することになった。


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