植物転生 8話 時は過ぎ、今動く
ここにきて何年に立つだろう。いつか俺は数えるのを止めた、たしか千年ぐらいごろに止めたはずだ。
俺はめっちゃ長生きしていた。
大きさは二十メートルほどになり、世界樹と言っても過言ではない枝と葉っぱを付けている。
残念ながら花は咲いたことが一回もなかった。
さて、そんな俺だが魔力をかなり自在に操れるようになった。
テリトリーは半径四十五メートルまで届いている。
だが本当の支配域はもっと広い、やっていないだけだ。
俺がこの森にうまれ、長い長い時がたった。
いつしかこの森に俺の敵はいなくなっていた。
魔力操作を極めてからは、魔力を念動力の様に使えるようになった。
なので物理的に相手をぶっ殺せると言う訳だ。
かつて俺を苦しめた鹿も一瞬で上から圧力をかけてペシャンコだ。
トリケラトプスも例外ではない。
ひたすら魔力を鍛える日々、それはそれで楽しいのだがぶっちゃけ飽きた。
だから俺は今から魔力の念道力を使い、移動しようと思っている。
俺の支配域その半径四十五メートルの土地をそのまま浮遊させ移動しようと思うのだ。
ではやってみよう。
魔力を圧縮しまくり世界に物理的に干渉できるようにする。
圧縮した魔力は圧縮を維持するために魔力を使う。かなり魔力の消費が激しいが、今の俺なら問題はない。
ゴゴゴゴゴゴゴっと辺りに地響きが鳴る。
地面から俺のテリトリーを剥がしているのだ。
そして切り離し、そのまま浮遊した。
さてどこに向かおうか。
俺は取りあえず念動力を維持し、雲の上まで飛んで行った。




