過去
完全即興なので悪しからず。
「高校受験」
内申、テストの点数全て平均の俺には
志望校の高望みなんて馬鹿なことはしない。
周りの生徒は、彼女と一緒の高校を受けたりしている。
また、 第一志望の学校を下見しただけで学生生活を妄想し、 想像妊娠の如く錯覚に陥る輩がいる。
他人事のように言っているが
" 上坂 翔 "
俺もその中の1人だ。
いや実際はそうだった。
中学三年の最後の冬休み。
志望校最終決定の時期に全国の受験生より
俺は現実の厳しさを知っていた。
中学生活はこれといってやらかしてはいなかったと思う。
野球部にも入っていて友達もそこそこいた。
引退してからは、仲のいい友達と同じ塾に通い
受験勉強をしていた。
今思えば塾に入っていたのも
" 周りに合わせる"
現代日本の風潮といっても過言ではない。
まぁ本題に入ろう。
冬休みの前日、帰りのホームルームで
担任から受験生の心得などありきたりな話が終わった放課後。
冬休みにクラス会をする話になった。
それは全員強制参加の名目で進んでいた。
クラス会を計画した中心人物は
前席の女の子で、名前は三浦。
同学年男女人気ナンバーワンで
誰とでも仲良しで先生からの信頼も厚い。
ぶっちゃけ俺の大好、、、
好きなタイプだった。
前から香るシャンプーの香りは
フレグランスのような匂い。
いやデンジャラスだったかな?
それは俺の心理状態だ。
んまぁ、思春期の俺には刺激的過ぎた。
話は戻るが強制とは言っても内心ワクワクしてたし
それにあの子と一緒に話す機会があるかもしれない。
その日から、三浦がちょくちょく夢に出て来るようになった。
恐らくこの年頃の男が勘違いしないわけない。
"好きになってしまった"
正味、一回も話した事がないし目が合った事しか
ないから相手は俺の事気に掛けてるはずもなく
答えは明らかだよね。
クラス会前日、恋愛経験もないので
勉強会を1人ですることになった。
内容のことだが、男子中学生の典型的な事と言ってもいい。
こうして当日誰よりも紳士的な気持ちで
クラス会の集合場所に向かったのであった。