振り向けば希望か地獄か
教室
入学してから1週間がたった。
午後のHRが終わると生徒達が帰り始めた。帰ると言ってもこの学園には、寮があり”男子寮””女子寮”そして”生徒会寮”が存在する。
「闇斗帰ろうぜ!!!」
「あぁ」
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2人が、教室を出て廊下を歩いていた時だった。
「闇斗さん。ちょっといいかしら。」
後から女子生徒の声が聞こえた。ガクトが振り向き驚いた。
「せ、生徒会長!?」
俺も続けて振り向くとそこには、黒髪の生徒会長。黒先輩がそこに立っていた。
「闇斗さん貴方に話があるの。来てもらえるかしら。」
「なぁ、ガクト寮の案内をしてくれるのは、明日でもいいか?」
「もちろん。いいぜ!!!」
「先に寮に行っといてくれ。」
「おう!!!わかった。また明日な。」
ガクトが笑顔で手を振りそのまま帰っていった。
「で、生徒会長話って何でしょうか。」
「そうですね。じゃあ簡単に言わせてもらってもいいかしら?」
「別にいいですよ。」
「ありがとうございます。それでは、簡単に言いますと。貴方にお願いしたいことがあります。」
「お願いしたいこと?」
生徒会長が頷き口を開いた。
「闇斗さん。生徒会にはいってもらえないかしら。」