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男のロックシンガー

THE LINE

作者: 歌川 詩季
掲載日:2026/07/25

 この作風、模索中。

 セメント漬けのプライドは

 魚の(えさ)にでもくれてやれ

 背骨に貫かれた串刺しのやつらが

 (しかばね)(さら)す都会の空に

 飛んでいるのは(くちばし)を曲げた(からす)だけさ


 太陽を喰らう 黒い翼の群れが

 昼と夜との境い目を消し去るまえに


 地平線を破って明日(あした)を手に入れろ

 (くら)い炎は燭台(しょくだい)を求めて燃えている

 臨界点が弾けて無限へひろがるよ

 やがて迎えるまでの重苦しさに

 耐え切るのが 強さの最低ライン



 コメント無しの不意討(ふいう)ちへ

 (あばら)(いく)つかはくれてやる

 鎖骨でひとつなぎの両腕が軋んで

 断末魔あげる今際(いまわ)のきわに

 散ってゆくのは稲妻が裂いた桜の花


 月を塗り潰す 黒い翼にも似て

 時間(とき)と刹那の結び目がわずかにゆるむ


 地平線は遠くて明日(あした)はまだ来ない

 ()けた瞳は(まぶた)睫毛(まつげ)まで失くしてる

 限界点が近くて(ゼロ)へと収束を

 いつか(おとず)れるそのぬか(よろこ)びに

 備えつつ踏む 弱さの最終ライン

 使っていいフレーズの線引きが難しい。


挿絵(By みてみん)

制作:ひだまりのねこ先生

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