高校一年生、恋をします
「高校一年生、恋をします」ぜひお楽しみください。
「まじでやばい!可愛すぎだろー」
今日もクラスメイトの冴島律が好きな女の子の話をしている。彼と彼の友達の山岡瑛太から聞こえた話によると、その女の子は”高めのポニーテールに笑顔がかわいい子”そんな話をしているとき彼の方をみると必ず目が合う。
「絶対まりりのこと好きだね。律は」
一番仲良しの相葉陽菜がそんなことを言ってくる。陽菜はいつも適当なことを言う。
「なわけないじゃん!それを認めたら私めっちゃ自意識過剰になるでしょ」
でも今回ばかりは内心で陽菜の意見に賛成していた。自意識過剰と言われるかもしれないけど、彼が好きな人の話をするとき決まって目が合うし、認めるしかない。しかもクラスに高めのポニーテールをしている人なんて私しかいないですよ。それどころか学年にもいないんじゃ…?これはもう認めるしかないよね。
それから、別に好きな人がいた私だけど、つい律のことも目で追ってしまうようになった。
「まりりさん。日本はまだ一妻多夫は認められていませんよ」
陽菜がからかってくるもんだから余計に意識してしまう。
「あ!ごめんまりり。用事あるから先帰るね。また明日ー」
陽菜はしっかりと私をからかってから帰っていった。
ちなみに!私が今恋をしているのは、同じ部活のこうき先輩!先輩に恋をするのは初めてだけど、優しくてかっこよくてなにより運動神経がいい!恋をした理由は、学校のスポーツ大会でバトミントンのスマッシュをたくさん決めていて輝いて見えちゃったから。みんなにはチョロすぎって言われるけど、恋に落ちてしまったんだからしょうがない。
こうき先輩とは部活でも、業務連絡や声掛けなどしかしてこなかったけど、恋に落ちてからはとにかくたくさん話しかけた。先輩はいい意味で女慣れしていてすごく話しやすかった。でもチャラいとか軽いとかではないんだよ。ただ純粋に優しかった。それから2か月もすると私たちはとても仲良くなった。でも多分まだ先輩、後輩の関係のままだ。
そんなある日私に好機が訪れた。部活の合宿だ。前に夜は恋愛が発展しやすいと聞いたことがある。だから合宿で一気に距離を縮めるぞー!そしてあわよくば付き合っちゃったりして。でもそんな私の希望をすぐに打ち砕くことがその夜に起こった。
「夜22:00、部活のメンバーで集まりませんか?」
部活も一緒に頑張っている仲良しの陽菜が先輩たちに声をかけた。正直意外だった。でも私にとっては好機だ。こうき先輩って好きな人とかいるのかな。うわー恋バナしたいー。私は期待で胸いっぱいになった。
22:00最初こそ、先輩たちと学校のことや部活のことで盛り上がっていたけど、すぐに話題は恋バナになった。そんなとき急に陽菜が大きく手を挙げた。みんなはいっせいに陽菜の方をみる。もちろん私も。
「いきなりですが。今気持ちを伝えたい人がいます」
ん!?陽菜?え?聞いてないぞ?陽菜に好きな人がいるの?え?たしかに陽菜はいつも私の話を聞いてくれていたが自分の恋愛話をすることはめったになかった。あったとしても好きなタイプを言うぐらいだ。そんな陽菜が告白しようとしてる...?私は驚きでいっぱいになった。陽菜の視線の先にいるのはこうき先輩と一番仲のいい、いおり先輩だ。
「いおり先輩。部活でいつも部員を先導してくれているところ。優しく丁寧に指導してくれるところ。そしてよくみせる無邪気な笑顔。先輩の魅力がありすぎて、我慢できなくて。大好きです。よければ付き合ってください」
陽菜といおり先輩はたしかにたくさん話してはいたけど恋愛に発展しているのかまではわからない。静かにいおり先輩の反応を見ていると、
「告ってくれてありがとう。俺も図書館で一緒に勉強をしたり、話したりしていくにつれて陽菜の魅力にたくさん気づくことができました。俺でよければお願いします」
いおり先輩の話を聞いて私は理解した。今まで陽菜が用事があると言って帰っていたことが何回かあった。それはいおり先輩との用事ではなかったのだろうか。なにも言わずにそんな恋愛を進めていたなんて...。複雑に思うところもあるけど、なんだかそういう裏がある感じの陽菜も私は結構好きだ。だから私はおめでとうというまなざしを陽菜に送った。すると陽菜は
”次はまりりだよ”
とでも言うようなまなざしを私に向けてきた。次は私、か。
reinaです。このお話どうですか?筆者としては2作品目となるこの作品。前回の後書きではミステリー系にしようかと思ったのですが、筆者が今絶賛恋愛に悩んでいるということでこのお話を書いてみました。共感すること間違いなし。ぜひお楽しみください。毎週日曜日に連載します。




