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家族で異世界冒険譚(ターン)!第2部 ~永井家異世界東奔西走~ 改定版  作者: 武者小路参丸


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30/41

第30話 母達の席――課長の面談と、肝っ玉の覚悟

永井家の4人の息子達の試練への挑戦も無事終わり、その日の夜のお祝いも、新しい村の住人総出で盛り上がった翌日。


「・・・まあ、いいんだけんどもさ。グラマス、どれくらいこっちに居るつもりなの?本部空け過ぎるとやばくね?責任者不在ってどうなのよ?」


ミサオが朝食に夢中のセルジオに疑問を投げかける。


「ウマっ!ゴレ、味付けばやばびっで・・・。はぐっ!」


「グラマス!口の中入ってる時話さない!子供達の前で、みっともないですよ!・・・まあ、褒めて頂くのはありがたいんですけど。」


クミコがセルジオをたしなめる。


「ゴホッ!・・・いや、スマンスマン!この味は王都や、それこそ城でも食った事無くてな!・・・この米?ご飯と味噌汁?初めて食うのに何かこの、郷愁を誘うというのか、落ち着くというのか、あぁ、帰ってきたなぁって・・・。」


「いや、ここ実家じゃないよ?あんた母親の方の祖父母んとこでしょ?てか王族って城じゃね?」


馴染みすぎであるトリニダス王国の末の王子、冒険者ギルド本部グランド・マスターという重責を担うセルジオの言葉に、思わずミサオが突っ込む。


「それにしてもグラマス、よくその納豆食べれますね?食べてる私達の故郷の方でも、苦手な人いるのに。」


ムサシがセルジオの食べっぷりに感心する。


「ん?あぁ、冒険者っていつ何あるか分からんだろ?それこそ遭難や、ケガして動けない時だってある。生き延びる為には、何だって食うさ。ただこのナットー?これは美味いだろ!このショーユー?かけて、そいでもってこの辺では見ないカラシ?入れて、この混ぜて混ぜて、ねばぁ~ってなってからご飯の上に・・・。むほ~、ばばらん!」


丼飯を無心にかき込むセルジオ。


「いや、またマミに怒られるよ?」


「このおじさん、キャラ変わったよなぁ・・・。剣聖の名に、土下座だよなぁ。」


呆れるサンシローとコジロー。


「セルジオおじさん、ここに住んじゃえばいいのに。」


無垢なジョロの言葉が、セルジオの琴線に触れる。


「お!良いこと言うなあジョロ!ワシもこっちでクミコの飯毎日食って、ジョロと毎日・・・。」


「こらこらこら!責任放棄はイカンだろが!まだ引退も早いべさ?・・・別に、いつ来ても構わんし、いつ泊まろうと良いけどさ。」


遠い目をしたセルジオの言葉に、すかさず修正を入れるミサオ。


「・・・まあ、自分の役目を忘れた訳では無いぞ?ただ、この誘惑に耐えるのは・・・若い頃の修行より、辛いぞ?」


セルジオを含めた永井家の朝食。広めに作られた和室の居間では、数人の永井一家の舎弟達も朝餉を共にしている。


「さあ、今日はどう動くかな?道場で稽古するか、村の中回って足りない物とかの確認・・・お?ちと待て?」


考え出したミサオのスマホが、振動を始めている。


「ん?課長さん?・・・もしもし、お疲れ様です。」


「あ、起きてました?おはようございますカ=チオですお疲れです~!」


電話の向こうは、相変わらずのテンションのカ=チオ。


この世界で最高神扱いなのに、本人?はいつもこの様な感じでミサオに接するので、ミサオも意地でも言い間違いの課長を訂正しない。


カ=チオ自身も訂正しないので、永井家ではいつも課長さんで通っている。


「どうしたんスか?朝早くから。」


「いや、その場所もほぼ形になってきたし、お子さん達の試練も無事終えた訳でしょ?あ、お疲れ様でしたね、引率。」


「あ、まあ、ありがとうございます。」


素直に課長に礼を言うミサオ。


「で、ここらでそろそろクミコさん達とも面談しておこうかな?なんて考えましてね。」


「は?マミ?なんで?」


「いや、ミサオさん達意識した事ないでしょうけど、あなた達家族ってほら、この世界だと規格外でしょ?息子さん達とあなたは当事者だから良いにしても、クミコさんは現代世界から来た、ただの人間なんですよ?向こうから来たまんまの。・・・見た目別にして。」


「見た目別ってそれ課長さんが段取りした霊体ナノマシンの効果っ!マミに聞こえたら怒られますよ?・・・まぁ、そうですね。でも別に、ウチの家族、みんなでマミの事は守るつもりで・・・。」


「それってクミコさんだけみそっかす扱いでって、そんな感じになりません?」


「・・・そんなつもりは毛頭無いんですけど・・・。っていうか、みそっかすなんて言葉使うんスね?」


変な所に反応するミサオ。


「多分、ミサオさんの言葉遣いに引っ張られてる所が・・・。いや、それはさておき!そろそろクミコさん達にも、この世界の人間なんだから意識して貰わないと。」


ミサオは課長(カ=チオ)の言葉が、少し引っかかる。


「意識?・・・それと、クミコさん・・・達って言ってます?」


「はい!永井家に特別縁がありそうな人達含む!って感じですかね?と、言う訳で、クミコさん達はこれから面談行いますんで、こっち来てもらいますよ?後片付け、たまには男メンバーでやってあげて下さいね?ではよろしく~!」


「は?いや、まだ何も・・・て、マミッ!・・・いきなり強制転移かよ!待て!みんな騒ぐな!課長さんが面談とか言って連れてっただけだから!


・・・あ、グラマス訳分からんわな?・・・今、状況説明する。危険は無ぇからさ。


ムッちょん、後で村の中で他に消えた人間居ないか確認してくれる?課長さんの言ってた(クミコさん達)って言葉、引っかかるんだよなぁ・・・。」


目の前からいきなり消えたクミコの場所を見つめて、ミサオがため息をつく。


「とりあえず、飯食い終わったら、みんなで洗い物な?グラマスも!・・・せっかくだから、みんなで昼飯作ってやるか?男飯!」


「いや、ミサオッ!そのノリで平気なのか?・・・奥方消えたんじゃぞ目の前で!息子達も、心配せんのか?・・・この家族ときたら、未だに良くわからん・・・。」


朝からぶっ飛んだ展開となっている永井家の食卓。ついていけて無いセルジオと永井一家の若い衆は、手に丼と箸を持ったまま、ミサオの姿を見つめていた。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「・・・え~っと、意味不明なのですが、この状況、端的に説明出来る方、居ます?」


箸と茶碗を持ったままのクミコが、白く光るだだっ広い空間に用意されたテーブルの脇にある椅子に座り、呆然としながらも発言する。


「・・・いえ、私も何が何だか・・・。」


お祈りをしていたのか、両膝をついて両手を組んだ体勢でクミコの右隣で答えるシスター・マリア。


「あの、おはようございます・・・ですよね?」


とりあえず2人に挨拶する、クミコの左隣のリュミア。


「あ、あの!ここって、どこなんですか?」


リュミアの左隣でキョロキョロするラティファ。


「どうも~!皆さんよくお越し下さいました!ささ、こっちの椅子に座って!お飲み物、好きなの言って下さい!」


「あ。・・・課長さんでしたか。」


クミコが瞬時に状況を理解する。そもそもこんな無茶が出来るのはカ=チオ以外この世界には存在しない。


「あ、あの!カチオ様!あれ以来でございます!あれから私も信心を重ね・・・。」


カ=チオの姿に気付いて、1人浮かれモードに入るシスター・マリア。


「・・・あの、クミコさん?課長さんって、時々会話に出てくるあの人・・・人?」


目線を斜め上の方に居るカ=チオに向けて、悩むリュミア。


「あの、あの人誰なんですか?怖くないですか?」


1人まったく情報を持たずオロオロするラティファ。


「まぁ、皆さん落ち着いて!・・・皆さんに来てもらったのは他でもない。あの場所の先々の事でお話がありまして。」


白磁のティーポットから、皆にお茶を注ぐ課長さん。


「村の先々・・・ですか?」


皆で用意された椅子に腰掛けながら、クミコが問う。


「はい。・・・皆さん、あの場所が村として正式に機能しだした後で、いずれ起きる事は理解されてますよね?」


「・・・戦いの事を言っておられるのですか?カチオ様。」


自らが信じる神からのもてなしに、恐縮しながらも答えるマリア。


「そうですね。・・・いずれ来る闇の勢力や、私の名を冠した国の有象無象。それに対抗する為、永井家のお子さん達の力の底上げ。守る為に必要な事を行っていますよね?」


同席する皆を見回しながら確認するカ=チオ。


「ムサシさんや、他の永井家の皆さんも頑張ってましたよ!私は知ってます!」


「リュミアさん、何故ムサシさんだけ別に強調するんですか?」


リュミアの言葉にいたずらっ子の様な顔をして疑問を呈すラティファ。


「お子さん達は、自らの努力で聖獣達との出会いを果たし、その力を身に宿しました。・・・でも、お気付きだったでしょうか?・・・戦いに必要なのは、戦闘力だけでは無い事を。」


ラティファとリュミアのやり取りを優しい顔で見つめながらも、中身は真面目な事を言うカ=チオ。


「それって・・・兵糧や、兵站の他・・・って事ですよね?」


カ=チオの問いにクミコが答える。


「やはりクミコはさとい。・・・あの永井家の、ヤンチャな男性陣の手綱を握るだけの事はありますね。・・・その通りです。戦いにおいて、お互い無傷で終わる事などあり得ません。もちろん、あの地に住まう人々も然りです。・・・傷ついた人達に対しての備えは、足りていませんよね?現状。」


「・・・そうですね。私としては、冒険者ギルド経由での、対応出来る人員派遣などの依頼をかけようと想定していました。」


クミコは現在出来る中での最善策を考えていた様である。


「それも一つのやり方ですよね。・・・なんですが、ここで引っかかって来るのが、ミサオさんとの契約なんですよ。」


「契約?ウチのパピとの?」


カ=チオが口にした、ミサオとの契約と言う言葉に反応するクミコ。


「はい。元々副業でのこの世界での活動。最初の話で身体の保護という内容が有りましてね?


実際はチュートリアル的な所での想定でしたが、追加の条項はあっても、契約更新みたいな事は行っていないので、一応その話は未だに生きてるんですよ。


で、ここから本題なんですが、今回の戦闘において闇の勢力が関わり、永井家のご家族と新しい村に関わる方々が絡む以上、皆さんへのフォローもその話が適用されると思われる訳です。」


「・・・はぁ。」


カ=チオの言っている事は理解出来るのだが、それとここに集められた人間との関連性がイマイチ読めないクミコ。


「永井家のみであれば、クミコさん個人をこの場にお呼びすれば済む話だったのですが、今回は新しい村の人々皆が闇の勢力との戦いに関係してきます。私の副業オファーとは違う形で。となると、その方々はミサオさんの協力者であり、保護条項の拡大解釈も可能ではないのかと考え、私も、自分よりも上位の存在・・・ま、わかりやすく言えば上司ですかね?報告と具申を行いまして、無事了承を得られました。この件は過干渉には当たらないという判断を頂いて、永井家との関係性が少しでも近い方達にも、この保護の条項を適用する決裁が下りたという・・・噛み砕いてお伝えしているつもりなんですけど、ご理解頂いてます?」


「・・・はぁ。」


カ=チオは丁寧に説明してくれているのだが、クミコはそれしか答えられない。


「という訳で、皆さんにはご苦労お掛けしますが、救護の術を付与させて頂こうと考えるに至りました。よっと!」


カ=チオが4人の席を一人ずつ回って、頭の上を右手で撫でる仕草をする。


それぞれの頭の上に、金色の光が生まれ、それぞれの身体に注ぎ込まれる。


「へ?何?」


「・・・カチオの奇跡!それを私が!」


「え?ちょっとこれ・・・あ、何かあったかいかも!」


「綺麗・・・身体に入ってく・・・。」


クミコ・マリア・リュミア・ラティファ、4人がそれぞれの身体の中に、新しい力を宿す事となった様である。


「・・・こっちの世界では、回復魔法なんて言われてますね。魔力の運用方法は、ミサオさんを始めとした、魔法に慣れてる息子さん達に聞いてもわかるかと。王都から来ている方々や、あの地に住まう人々の中にも魔法を使える方はいらっしゃいますからね。後は地味に毎日の訓練。これ大事ですよ。」


「・・・えっと、パピみたいにスマホのアプリとかじゃないんですか?」


そもそもの疑問をクミコが口にする。ミサオは身体強化以外、未だに魔法はスマホアプリ頼りなのだから。しかも攻撃魔法は無属性のみ。その身体には7色の属性を宿してるにも関わらず。


「あのひと手間、何気に面倒でしょ?ミサオさんあのスタイル気に入ってるみたいだからそのままなんですけど。」


「ブホッ!・・・お茶口に含む前で良かったわ・・・。それ、パピ聞いたらヘコみますよ?間違いなく。・・・内心、大魔法使いで無双とか夢見てるかも知れませんよ?」


カ=チオの言葉を聞いて思わず吹き出すクミコ。ミサオの厨二病精神は、クミコが一番理解している。


「そうなんですか?・・・それじゃ、そこだけ聞かなかったと言う事で。まぁ、ミサオさんの場合、正直、何とかなってる所があるから、必要性を見出せていないんだと思いますがね。」


しれっとのたまうカ=チオ。


「カチオ様。先程永井家に近い者達がこの場に呼ばれたと言われましたが、何故クミコさん以外が、この3人なのでしょう?他にもヘンリー校長や、舎弟の方達。それこそセルジオ様などでも良かったのでは?」


マリアが、自らの信仰する主神であるカ=チオに尋ねる。


「あれ?分かりませんか?お呼びした基準。・・・クミコさんは、お気付きですよね?」


意味ありげな笑顔でクミコを見るカ=チオ。


「どこまで課長さん本気なんですか?まさか先の先までわかってて言ってたりします?」


クミコも笑いをこらえながら課長に問い直す。


「いや?この先どうなるのかは見てませんよ、本当に!でも、こう、見ててワクワクしません?キュンキュンしますよね、クミコさん!」


「・・・パピが課長さんに呆れてる理由が、今回お会いさせて頂いて、良くわかりました。・・・まぁ、この素敵なお嬢様達も、息子達も幸せになるなら親としてはうれしい限りですけどね?でも、作為的なのはダメですよ?」


一応、カ=チオのいたずら心に釘を刺す事を忘れないクミコ。


「そんなつまんない事しませんから!まだキュンキュンしたい・・・オホン!改めて、クミコさんを筆頭に、あの皆さんの新しい村を守る為に、4人共に力を合わせて、頑張って下さいね!・・・特にクミコさん。あなたはもう、永井家の母という立場だけでは無いのかも知れません。・・・大変でしょうが、私も微力ながらお手伝いしますので、未来のみんなの笑顔を守ってやって下さい。」


カ=チオの真摯な言葉に、手元に用意されていたお茶を一口飲んだクミコが答える。


「・・・家族だけじゃなくて、イグナシアに引っ越してから親戚も一杯増えて、今でもてんやわんやの毎日ですけどね!・・・まぁたまにはパピと恋人気分で、二人きりの時間でも作りましょうかね?あ~あ、みんなの肝っ玉母さんですか。私、そんなキャラだったかな?」


ため息混じりに小首をかしげるクミコ。


「・・・自覚、無かったんですか?」


「いやいや、みんなのお母さんでしょ?」


「クミコさん、充分ですよ?今でも。」


リュミア・マリア・ラティファの3人が、驚いた顔でクミコを見つめる。


「・・・認識の違いって恐ろしいですね?クミコさん。ぷぷぷっ。」


思わず吹き出すカ=チオ。


「・・・解せぬ。」


皆の言葉に渋い顔で腕組みするクミコ。


「とりあえず、今日の集まりはこんな所で。あ、せっかくなんで、これを機会に定期的に集まりません?私だけ男性キャラですがそこは許して頂いて。向こうの世界のカラオケとかこの空間に準備しちゃって!ほら!前にミサオさんにオッケー出したイグナシア初のアイドルプロデュース計画!クミコさん以外の皆さんにも歌の魅力、伝えられるし一石二鳥!」


「・・・課長さん、意味わかるの私だけですよそれ?・・・でもたまにはいいんじゃないかしら?あ!それなら向こうの世界にもこっちの世界にも無いようなデザートとか用意出来たりしません?」


カ=チオの提案に苦笑しながらも、それならばと図々しいお願いを乗せる、図太い肝っ玉母ちゃんモードのクミコ。


「う~ん、他の管轄に確認してみますかね?検討・・・は、してみます。期待しないで下さいよ?一応、他との関係性とかもありますから・・・。」


カ=チオの作った空間での会話は、もう少し時間が掛かりそうである。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


(パリ~ン。)


「あ。・・・2枚目。」


ムサシの冷たい声が台所に響く。


「おじさん、しょうがないよ!お皿は僕の魔法で、何枚でも作れるから。」


ジョロがすぐに慰めの言葉をかける。


「グラマス不器用?ぶっき〜なの?」


からかうサンシロー。


「剣聖って剣特化なの?他の才能、剣にフル投入なのかなぁ?」


首をひねるコジロー。


「うるさい!手が滑る事もあろうが!大体、冒険者の時は木の器、城や実家は給仕する者がおったからな・・・。割れる物で皿を作るのが悪い!」


皆で皿洗いをする中、この世界で剣聖と呼ばれた男の背中が少しだけ小さく丸まって見える。


「へぇ~っ。今の言葉、マミに言ったらどうなるかな?どう思う?お前さん達。」


ミサオが息子達に、意地悪そうな表情でわざと確認する。


「怒る。」


「ジョロ正解。私もそう思う。」


「ギルティ!」


「飯、抜きかもなぁ。」


「ジョロ!ムサシ!サンシロー!コジロー!お前さん達、寄ってたかっておじさんイジメて、楽しいか?楽しいのか?泣くぞ!」


肩を震わせながら、泡立てたスポンジと別の皿を手にした剣聖が、声を絞り出すかの様に答える。


「泣くのを息子達の前で、堂々と宣言されてもなぁ。・・・グラマス。後は子供達に任せて、あっち行こ?邪魔になるからさ。」


ミサオが生温かい目でセルジオに告げる。


「・・・慰めなどいらぬ!・・・慰めなどな。」


「そんないじけないでよ、グラマス。俺も一緒に謝ってやるからさ?」


ミサオも流石にイジり過ぎた事を、少し反省した様子を見せる。


「怒られるの前提?ワシ、クミコの説教確定?」


永井家の台所は、不穏な空気を漂わせながら、いつまで経っても騒がしかった

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