第25話 軽トラ始動と、家族が選ぶ覚悟の分かれ道
「このラプトラスって生き物も、なんだかんだ言っても可愛いな!よく見ると・・・目がクリッとしてて、ヨシヨシ。」
ミサオが、現代世界で見覚えのある、小型の恐竜によく似た、異世界イグナシアで(騎獣)と呼ばれる生き物のアゴを優しく撫でている。
ミサオとトニーの勝負翌日の朝。
グレンが勝手にまとめた話のせいで、負けを認めてミサオの舎弟となったトニーとその集団。
数頭の騎獣を連れて、永井家の仮住居傍の倉庫代わりの場所でミサオと対峙している。
「でしょう?・・・基本的に、人に懐くんですよ。見た目で損してるんですよコイツら。
・・・ただね。そのせいで、王侯貴族やらにコイツらが目をつけられましてね。・・・こちとらが遠い土地から苦労して手に入れて、一生懸命世話して、さあ人々の為に少しでも早く、少しでも遠くに荷運びで貢献しようとしてた所に、難癖付けて取り上げようとしやがって!
・・・で、こいつらと逃げ出してみたものの、俺達だって銭持ってる訳でもなく、どうしたものかと思案して居た所に、この場所の噂を聞きつけて、食わしてくには、ここを抑えるしか無ぇ!・・・そう思いましてね。・・・短絡的って言ったらそれまでなんですがね。」
トニーが自嘲的に笑う。
「まぁ、わからんでもないが、やり方がな?・・・共感する部分は多分にあるよ。まぁ、少なくともこの場所じゃ、話し聞いてから(他行けっ!)とか言わんから。だが、どこでもだれにでも、まずは礼儀。礼を尽くして相手と話す。そこからじゃないか?」
「・・・面目ない。」
ミサオに諭され、頭を搔くトニー。
「で。ミサオ・・・の兄貴。このバイクの横の、この白い荷馬車・・・みたいな代物は?見た所、馬や騎獣で引っ張る作りには見えねぇんですけど?」
トニーが首をかしげる。
「フッフッフ。聞いて驚け!こりゃあ、兄貴の故郷から持ってきた、(軽トラ)だ!魔石の力で動力をまかなう、スピードも段違いの、荷運びの革命児よ!」
2人の横から突然現れ、自慢しだすグレン。
「おいっ!いきなり出てきて、俺の説明取るなよグレン・・・。お前も昨日、初めて乗ったばかりだろ?」
「固いことは言いっこなしですって兄貴!」
ミサオの呆れ顔にもびくともしないグレン。
「軽トラ・・・ですか?こいつは?」
トニーと集団は知らない乗り物に興味津々の目をしている。
「こいつは、俺の故郷じゃ結構ポピュラーな荷運びの乗り物でな?ちょっとした荷物を配達するのに使っている代物だ。
荷物を運ぶ乗り物が、全般的にトラックって呼ばれてて。本当は大きさも様々あって、これは1番小さな規格になるのかな?
・・・で、まずはコイツで、お前さん達に慣れてもらおうと思ってな。いずれこれより大きいやつや、これと同じ大きさのやつ。
何台か仕入れて、それもこの場所のウリにしようと思ってな?・・・騎獣は人や荷馬車を引く用途で、馬より効率が良いんだよな?だが、今回みてぇなめんどくさい事になると、宝の持ち腐れになっちまう。なら、この場所とどっかの町や村までの往復でだけ使えばいいさ。それでも村には有益だ。で、こっちの(軽トラ)は、これから周りに有用性見せつけつつ、徐々に台数増やして、大きな規格のヤツも導入かけて、長距離とかにはこっちを使えば、この世界の物流、飛躍的に向上するぜ!まあ、道の問題とかも出てくるから、徐々に広げてく形は変わらねぇけどな。・・・その最初の担い手に、お前さん達、なる気はねぇか?」
「!」
トニーとその集団達の顔に赤みが差す。
「・・・あんな非礼をした俺達に。・・・そんな大役を任せるなんて、兄貴。正気ですか?」
「・・・正気も何も、トニー。お前さん達、荷運びのプロなんだろ?
なら、その腕信じて任せてもおかしくはないよな?
・・・俺も昔、故郷じゃあ物流に携わってた事あってな。この軽トラよりデケぇ、4トントラックってやつで荷運び10年以上やってたんだよ。
無事故無違反。プライド持ってな。だから、お前さん達にもプライド持ってやって欲しいんだよ。
荷物を受け取った人達が笑顔になるようにな。」
ミサオが軽トラを撫でながらトニーに言う。
「・・・コイツ、俺等にも扱えますかね?」
トニーがミサオに問う。
「・・・俺が手取り足取り教えてやんよ。まずは運転に慣れる事。
ま、オートマだからアクセルとブレーキだけだしな?
魔石の予備持って、1回王都までお披露目がてら買い物だな。
そん時、冒険者ギルドと商業ギルドに顔出して、コイツの有用性を売り込んで、仕事請け負えれば御の字。どうだい?」
ミサオがトニー達を見回して告げる。
「・・・やりますよ。いや、俺等にやらせて下さい!ラプトラスとコイツの2本柱、まぁラプトラスの方は目ぇつけられてますから近場ですがね?」
「・・・昨日までの目付きと変わったな?少し柔らかくなったみてぇだ。その目ならやれる。いいか?一つだけ言っとく。
荷物を運んでやってるなんて思うな!荷物を運ばせて頂いてんだ!
・・・お金を頂く以上、謙虚な心を忘れるなよ?少なくとも俺はそうしてきた。」
「!・・・肝に銘じます。」
「それじゃ、名前付けねぇとな?・・・トニー物流サービス。どうだい?」
「俺の名前!いや、兄貴の名前付けなきゃダメでしょ!」
ミサオの言葉に慌てるトニー。
「いやいや、俺は俺でやる事山積みでな。お前さん達にある意味丸投げだ。苦労も有るが、やり甲斐もある。これはお前さん達の真っ当なシノギだ。ま、少しはこの場所に還元してくれよ?」
「兄貴はどこまで・・・わかりました。誠心誠意、仕事に当たらせて貰います。良いな!お前等!」
「へぃ!」
トニーと集団が一斉に頭を下げる。
ここに、異世界初の物流サービスが立ち上がる。
軽トラ一台からの出発ではあるが、これがこの世界の物流革命の第一歩となる。
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時はまたたく間に過ぎてゆく。
軽トラの運転を覚えたトニー達は、ミサオと共にあちこちに仕事の売り込みへと向かう。
まずは、冒険者ギルド本部のグランド・マスターであるセルジオをつなぎとして、ギルド間での荷運びの受注を受ける事が出来た。
それまで無かった珍しい形と、生き物を使わずに動く不思議。また、拠点間の荷運びのスピードアップによって、少しずつ積み上がる信用と興味本位の噂。
それもあってか、商人ギルドを始めとした他のギルド関係からも仕事の依頼が舞い込み始める。
噂になるのも早かったせいで、ミサオはすぐに現代世界へと転移し、中古の軽トラを2台・3台・4台と仕入れ、日に日に増車する羽目になる。
持ってきた軽トラは燃料系を毎度毎度軽油では無く魔石で動く仕様に変える手間で、ミサオは闇憑き討伐に出る暇も無い。
「・・・俺、運送会社やる羽目になるとは思わなんだな。ま、社長はトニーだけど。」
このサービスの恩恵を受ける為に必要となる道路の整備も、異世界各地で始動を始めた。
そうなると、未だ完成していないミサオ達の村の噂も各地に広がる。
・・・そう、各地に。
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「・・・最近の、画期的な物流に関する件。枢機卿代理陛下のお耳にも届いているかと思われますが、その裏に例の羽虫。・・・どうも、永井家の影がチラついております。」
聖カチオ教国大礼拝堂最上部。豪奢にしつらえられた椅子に座る男に、部下と思われる男から情報がもたらされている。
この国の実質的トップである男。
マリアード・ギルモア。
不快そうな顔で報告を聞いていたが、その内に、身体が小刻みに震えだしてきている。
未来の永井家が、この先見舞われる暴風の種。
その一つであるこの男に、永井家が更なる不興を買う情報が、この国の密偵から届いていた。
「例の荷を引く生き物の要らない荷車。あの乗り物を使った陸上運搬事業に、あの憎っくき永井家だと!・・・ならばもっと密偵を増やせ!奴らの居所を秘密裏に、徹底的に押さえるのだ!
・・・我らの情報網から逃れて、どこぞで野垂れ死んでいれば重畳かと思っておれば、相変わらず目障りな・・・。こちらも色々策を練らねばならぬか。
・・・見ておれ永井家。貴様達にはこの聖カチオ教国の本気、目に物見せてくれようぞ!」
憤怒の表情を浮かべるギルモア。
永井家に、刻一刻と暗雲が近付いてゆく。
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「・・・長かったのか短かったのか。何にせよ、やっと出来上がったな?マミ。」
「そうねぇ。・・・これが私達、永井家のマイホームなのね・・・。」
2人の前に立つ大きな平屋の建物。
この異世界では異様な形とも言える住宅。
現代世界で言う、和風建築。その建物に並んで、向かって左側には土蔵。
右手には道場が併設されている。
家の前には、馬車が縦に3台は停められる位のスペースが取られている。
家の玄関は引き戸。昔の裕福な農家のイメージと言えば分かりやすいだろうか?
10LDK。息子達に1部屋づつ。1部屋が夫婦の寝室。別の1部屋には、ミサオの舎弟達が常に交代制で3人づつ常駐する形となった。
残りは不意の客の宿泊用。
舎弟の常駐の件はミサオも固辞したが、なんだかんだとグレンとトニーに理由を付けられ、押し切られた形である。
「部屋住みじゃあねぇんだからよ?ま、俺等の生活スタイル見て、なんか活かせるもんありゃいいか。」
永井家の自宅の他にも、色々と建物が完成してきている。
教会の横にも、孤児院施設の逆側に木造建ての学校施設が完成した。
子供達の年齢はバラバラながら、まずは文字や簡単な算数の勉強を、シスター・マリアとリュミアが見る形となっている。また応援の形で、カチオの獣人保護区の長だったヘンリーも顔を出している。
永井家の自宅に併設された道場には、舎弟達だけではなく、村人も顔を出す形で開放された。子供達も当然やって来る。
永井家の息子達と共に、日本で言う武道とこの世界の魔法を、ミサオが我流ながらも教えていこうと建てられている。逆に永井家の皆も、不得手なものは村人達に教わる。
道場ではどうしても近接戦闘系しか鍛錬出来ないので、森の切り開かれた部分に、範囲魔法や弓などの遠距離系も練習出来る場所を設けた。
村全体を外側から観察しても、少しづつ石造りの外壁が形になってきているのがわかる。
この先起きるであろう戦いの為。
村人もその事は共通認識となっている。
その為の自己防衛意識は、自然と高い。故の道場でもある。
村人の中からは、狩りに向く者・魚取りに向く者・料理が得意な者・畑仕事に従事する者と、それぞれの特性に沿った仕事に就く者もある程度見えてきた。新しい村が立ち上がるのも、もうまもなくである。
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仮住居から引っ越しを済ませた永井家一同が、新しい自宅の大きな和室で、四角い一枚板の卓を囲んで座り、これからの話を進めている。
「・・・そろそろ、本気で防衛も、考えなきゃいかん時期かな。」
「そうですね・・・。カチオの手の者の探りも、グラマスから情報来てますからね。まだ表立った動きは見せてませんが、いずれ必ずここに来るでしょう。」
ミサオの言葉にムサシが答える。
「ここには職業軍人とか、置きたくねぇんだよなぁ。全ての人間に戦えとは言わんけども、自らの居場所は自ら守る、その気持ちで居て欲しいんだがな。」
ミサオは直接的な戦闘を生業とする者達が、常に村に居る風景を望まない考えである。とはいうものの、自治は当然必要。
「誰かがいつでも守ってくれるなんて、中々ないもんなぁ。人間って対価が無いと。善意だけじゃ動けないもんな、実際。」
いつもの微笑より控えめな表情で話すコジロー。
「・・・現実問題として、カチオの奴らだけじゃないよね?あの、マミを狙った奴。エドワルドとか言ってた、人間だか闇憑きだかイマイチわかりづらいバカ。アイツもいずれ来るよね?」
サンシローはもちろん、皆があのカチオでの戦いを忘れてはいない。
「・・・あの野郎だけは絶対に許さねぇ!人の恋女房に非道な真似しやがって、アイツだけは、俺が引導渡してやる。そん時ゃ、誰も手ぇ出すなよ?」
「え~っ?パピ、僕等も一緒じゃダメなの?」
ミサオの宣言にジョロが不満を漏らす。
「気持ちは痛い程わかる。でもな?これは俺がやらなきゃいけない。これだけは俺がやるって決めた事なんだ。でもな。俺だって必ず勝てるとは言えねぇべ?
・・・そん時ゃ、マミや村の人間を守るヤツが必要になる。もしもん時ゃあ、ジョロ!お前を始め、兄弟力を合わせて守る為の戦いをして欲しい。
ま、俺も黙って殺られるつもりは毛頭ねぇけどな?」
コジマルの不満に対して気持ちを伝えるミサオ。
「強ぇもんには油断が有るが、弱ぇもんには油断がねぇ。手前達が強いなんて思ったら、この先の戦いは必ず負ける。だから俺は、ギリギリまで策を考えるし、銭も惜しまない。1人の命も軽んじない。・・・課長さんの頭痛の種も、ここらで無くしてやらねぇとな?」
最後は笑顔で子供達に言うミサオ。
「でも、今の人員じゃどうしても手が足りませんね。パピはその辺り、考えているんですか?」
ムサシが改めてミサオに問いかける。
「・・・そこなんだがな。考えはある。でも俺はあんまりしたくねぇんだよな・・・。」
ミサオが言葉を濁す。
「策はあっても、パピは消極的。・・・それって、私達に関係する事ですか?」
「ムッちょんよぉ。出来過ぎなのも困ったもんだなこういう時は。
・・・お前さん達、覚えてるか?この世界の神獣。四代始祖だかの話。」
ムサシの読みに、諦めて秘めた考えを話し出すミサオ。
「あぁ!ジョロが最初にこの世界にきた時、課長さんから言われたってやつですか?」
ムサシは話を覚えている様子である。
「それ、ムッちょんビンゴ。・・・お前さん達それぞれに、その神獣さんの加護だかが有るらしいんだが、その加護ってのに今は制限かかってるらしくてな?それを解放すると、今よりもっと力が強くなるらしい・・・。課長さんに聞いた話なんだがな。ただな・・・。」
「ただ?」
「その聖獣さんとやらが、この世界の東西南北の端の方に居るらしくて、その上、そこには血を引く者たった1人で行かにゃならんらしい。その1人でってのが俺には辛い。」
「・・・それって初耳!どうしてもっと早く言ってくれなかったの?」
ミサオとムサシの会話を聞いて、クミコもその場で不満を露わにする。
「いや、させたくねぇから、出来る事なら言わずにおこうと思ってたんだわ。・・・でもな。事ここに至って、おバカの動きと俺等の状況考えたら、選択肢もそんなに無くてな。で、頭悩ましてる所なんだがな。言わなかったのは、素直に謝る。スマン。」
ミサオはその場で皆に頭を下げる。
「つまり・・・私達がそれぞれ1人で神獣に会えば、まだ力の成長が見込めて、カチオや闇の勢力に対抗出来る。そういう事ですよね?」
「おいおい、簡単に言ってくれるなよムッちょん!俺もマミも、それをさせたく無いから色々考えて・・・。」
表情も変えずに言うムサシに、ミサオが深刻さを改めて伝えようとするが、ムサシに言葉をさえぎられる。
「パピ。私達は何者ですか?・・・永井家ですよ?今更親子の情で、本質見えなくなるのは如何なものかと。それに私を始めとしたここの息子達は、そこまでヤワじゃありませんよ!な?コジョ!サンくん!ジョロ!」
胸を張って弟達を見回すムサシ。
「だよなぁ。俺も学校のチビ助さん達との飯の時間無くなるの嫌だしなぁ。」
相変わらず、コルテオ時代と変わらないコジロー。
「獣人保護区の時よりみんなも笑顔になってさ。このままでいて欲しいもんな。」
頭の後ろで両手を組むサンシロー。
「・・・村の人も学校の友達も、パピの舎弟の人達も、みんなもう家族だよね?・・・家族は笑顔でなきゃ、僕はイヤだ!」
ジョロが必死の表情で訴える。
「みんなこう言ってますよパピ?」
ムサシが笑顔でミサオにたずねる。
「・・・バッカ野郎。親がどれだけ心配してると思って・・・。」
にじむ涙を見せまいと、顔をそむけるミサオ。
「パピ・・・。私も本当は行かせたくない。でも、この子達の言っている事もわかる。
・・・私達は、今何の為にこの場所に居るの?この場所でみんなと暮らして居るの?
・・・目を逸らしちゃいけないと思う。
必要な事を忘れちゃいけないわ、パピ。
・・・それに、この子達をいつまでも子供扱いもどうかと思うな?私は。」
クミコが真剣な顔でミサオを見つめる。
「マミまでそんな事言いやがって。味方居なくなっちまったでやんの。・・・あ~もう!俺も頭ではわかってんだよ!でもよ?お前さん達に何かあったらっ!また離れ離れになったら、俺は、俺は・・・。」
普段は息子達に見せないミサオの本心。息子達との現代世界での悲しい別れが、ミサオの脳裏にこびりついて離れない。
「・・・向こうの世界では、みんな辛い別れを経験したけれど、今またこうして一緒になった。これって奇跡かも知れないけど、私達には当たり前の事なんですよ、パピ。
家族なんだから。
それが早いか遅いかだけの話なんです。
それに、マミとパピを置いていきなり居なくなったりするつもりもありませんよ?・・・私達は、必ず戻ります!パピも本当はわかっていますよね?」
ムサシがミサオに優しく話す。
「ムッちょんのそういうとこ、大好きだけど、ちょっと今嫌い。」
ミサオがそっぽを向いてつぶやく。
「・・・そんな拗ねなくても。さあ、永井家ブラザーズ!どうも俺達には一人一人に役目が有るらしい。そしてそれがこの場所を守る力を得る為に必要だという事。・・・みんな平気か?」
兄弟を見回しムサシが確認する。
コジロー・サンシロー・ジョロの3人が無言でうなずく。
「・・・わあった。わあったよ!まったく、孝行息子ばっかりだと、親のカッコつける場面が無くなっちまわぁな!・・・課長さんに詳しい場所、俺から確認するわ!ったく、息子達じゃなくて、俺の覚醒イベントとか用意しろっつうんだよ・・・。」
ブツブツ言いながら、ミサオは課長さんに連絡する為、和室を離れ、1人外へと歩いて行った。




