霙
今日も寒い。
手が冷えて、心も凍りそうだ。
外に出ると、霙が降っている。
通りで寒いわけだ。
心が凍るわけだ。
私の一日はまるで霙のようだ。
霙のように落ちていき、地面に着くと消えていく。
もしも雪であったら、形が残り、誰の目にも止まるであろう。
子どもであれば歓喜し、外に飛び出す。
大人であれば不快になり、外へトボトボと出る。
だが、霙の私は、一瞬にして消えていく。
子どもはガッカリする。
大人は一安心する。
それで終わりだ。
誰の目にも止まらず、消えていく。
きっと明日も寒いだろう。
だが、霙のようにすぐ終わる。