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始まりの王へと至る道  作者: 社不帝
学園1年目
82/83

1年生編27

俺が学校に着くともうクラスのメンバーは全員揃っていた。


「おい、レオン。遅刻ギリギリだ。」

「すいません。」

「ところでお前達、ジェームズとサラを知らないか?」

「、、、、、」

「そうか欠席か。なら仕方あるまい。、、では人狼試験を始める。私の方で予めクラスのグループを4つ作っておいた。では今から職業を渡していく。」


そう言うと先生は教壇から降り一人一人に席に1枚ずつ木片に書かれているであろう職業カード裏向きで置いていく。そして一番うしろで座る俺たちにも配り終わる。


「よし、配り終わった。職業カードをめくっていいぞ。だが人のをこっそり見たりした場合は退学だからな。」

「「「、、、はい」」」


俺はゆっくりとめくっていく。



俺の職業は、、、、、、、人狼。


最初の職業としてはなかなかスリルがある。


「ではお前たちの職業が分かったところでグループを発表していく。」


そう言って1グループずつ名前が読み上げられていく。


俺は3グループでネルと一緒だ。リアムは1グループ、アリシアとフィミスは4グループ。


アリシアにはこれを期にフィミスと仲直りするのもいいのではないかと思う。


俺の意見は本人の意志に任せたい。今回フィミスは裏切るというほどのことをしたわけでもないため俺が徹底的に排除する必要はない。


アリシアがフィミスの一番の友達だったのだしアリシアが認めるなら全然いい。


「レオンくん、わたしたちは一緒のようですね。」

そう言ってくるのはネルだ。


「ああ、お互い頑張るとしよう。」

人狼ゲームは勝つか負けるかしか存在しない。だからネルが村人であればどちらかしか勝てないし確率的に2分の1だ。


だが問題が一つある。それは人狼が何人いるか村人が何人かがわからないところだ。もしかしたら人狼は一人しかいないかもしれない。




俺達は9人(ジェームズとサラが居ないため)は一箇所に固まって座り互いの顔、声がよくわかるほどの距離に集まる。


「昼の時間だ。夜、追放される者を選べ。」



「じゃあ、みんなでやっていこうか。」イケメン枠のハリスが優しく言う。

「うっせえよ。なんでてめえが仕切るんだ?」

「この僕に言ってるのか?それは?」


とせっかくのゲーム進行役をしてくれそうだった人に突っかかる。


もちろん俺は日本にいた頃によく学校で言った

「そう言うなら二人がやればいいじゃん。」という。


「ああ、いいぜ。進行してやるよ。」

「この僕に進行役なんてつまんないものをやらせる気なのか?」


日本の常識は通用しないようだ。


「おい、いまこんなかで人狼のやつ手、挙げろ。」


「、、、、、、、、、。」


「はあ?なんで上げねーんだ?」

この男は今ので村人だということが確定したと言っていいだろう。

この男の性格上、嘘、ハッタリ、などを使うとは思えない。が念には念を入れ人狼の可能性を残しておく。



「あのー、、、」そう切り出したのはネルだ。

「なんだ?人狼なのか?」

「いえ、私は鑑定士なんですけどいつ能力使ったらいいんですかね?って聞きたくて」

「知るか。」


「、、、私も鑑定士なんですけどーーーー、、、、」

「は?鑑定士って2人もいんのか?どっちか嘘ついてんじゃねーのか?」


「先生は鑑定士が何人居るとは言ってないから2人かもしれないよ。」


うーーーん。無くもないがあり得るのか?


今俺たちは9人ってことは鑑定士が2人、鑑定士が一人ずつ職業が分かれば合計4人わかってしまう。


村人側に有利すぎる気がする。


「めんどくせえ。一人一人職業言ってけ。」

「村人」

「鑑定士」

「村人」

「鑑定士」

「騎士」

「村人」

「村人」

「村人」

「、、、、、、、、」

沈黙は俺。


「あ?お前言えよ。てか人狼いねえじゃねーか。」


「、、、、、、」


「あ?じゃあ鑑定士なら占ってみろよ。こいつ。」


そう言うだろうなこいつは。

こいつは自分の指示に従わない者が嫌いだ。

だから言わなかった俺の職業を確実に暴きに来る。


「コイツの職業と違うやつを言ったやつが嘘つき鑑定士ってことだな?」

「勿体ないよ。同じ人に鑑定士の能力を使うなんて。」


「、、、、、良いんじゃないんですか。どうせ今日追放する1人を決めなきゃならないんだし鑑定士2人の嘘ついてたほうが追放ということで」


そう前のメガネくんとは違うメガネくんが言う。


「確かにな、それでいいじゃねーか。おい鑑定士2人コイツの職業は?」

そう言われた2人は先生に俺の職業を聞きに行く。


「レオンくんの職業は騎士。」ネル

「レオンくんの職業は村人。」女の子


俺をどちらも当てていない。


「おい、レオン、どっちが当たってんだ?」

「、、、、、、、、村人だよ。」

俺は見るからに当てられてしまったふうに言う。



ここで職業を言わなければ俺が追放される危険があるしネルは鑑定士でなくても勘で俺の職業をもうわかっているかもしれない。村人側だった場合ネルは邪魔な存在だ。


今回は悪いがネルをそばにおいておくのは危険だ。ネルはバルメル王国の為ならまた裏切りかねない。今回は退場してもらう。


とはいえネルの職業は恐らく、、だ。


バルメル王国のためで俺をここで裏切るのは危険がでかい。裏切りとまでは言えなくても俺の信用はなくなる。


「おい、じゃあ今日の追放はネルで決まりでいいな?」

「、、、、、、、」

沈黙の承認が流れ先生が

「昼の部終わり。追放者を決定しろ。」


そうして俺のグループからネルは追放された。


夜になりクラスの生徒はみんなクラスの外に出され目隠しされ人狼の人達のみクラスに戻される。


俺のグループで俺以外の人狼はハリスだった。

「レオンくんだったんだね。よろしく。」

「ああ、よろしく。」

「それで捕食は誰にする?」

「騎士が誰を守るのかわからない以上適当だろうな。」

「騎士はネルちゃんの追放を阻止するんじゃないかな?」

「いや、そうはしない。騎士には守る者の選択肢が3つある。1つは追放されたネルの追放を阻止すること2つは村人だと思う者を守ること、最後に3つ目、自分自身を守護すること。」

「ちなみにレオンくんは騎士が誰だかわかるのかい?」

「いやわからない、、、訳では無い目星はついてる。」

俺が目星をつけた2人のうち1人は自分を何よりも大切の思っているやつだ。



「じゃあ、誰にする?」

「鑑定士って言ってた女の子だ。」

「え、でも、もう鑑定使ったんだったら村人と一緒なんだしほっとけば、、、」


「いや、鑑定士という職業は序盤から重要視され皆の視線が集まる。だが鑑定を使い終わった瞬間から村人となり皆の視線にさらされることがなくなる。

人狼ゲームで村人側で一番死んではいけないのは騎士。

その女の子が騎士だからこそ鑑定士と偽り皆の注目から外れ村人だから放置でいいと思う人狼側の思考を逆手に取ろうとしているのかもしれない。」

「、、、なるほどねそれでいこう。」



次の日、自称鑑定士の女の子は捕食された。

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