1年生編26
人狼試験当日。
俺はいつもと変わらないように登校する。
、、、違いといえばジェームズ達が襲撃しやすいように俺は人通りの少ないまだ開いていない商店街を歩いていく。
俺が目にあまりつかない裏道に入ったところで予想通り、ジェームズ達が行動する。
「よう、今日の試験は勝てそうか?」
そう言ってジェームズが俺が通ろうとしていた道を塞ぐ。
俺はまんまとジェームズにはめられたのを演出するため来た道を戻り違う道から行こうと戻ろうとすると
後ろにはサラが居て俺を通せないようにしている。
「、、、今日の試験は勝てそうだよ。」
「そうか。良かったな。、、、でもお前は残念ながら今日学校には行けない。」
「なんでだ?」
「そりゃ、ここで歩けなくするからだ、、。」
そう言ってジェームズは俺と5メートル位離れているにも関わらず素手で正拳突きをする。
5メートルの距離だ。俺に拳は当たらないはずなのにお腹に殴られたような痛み。
かなり痛い。
身体強化を使う。
俺が不意に食らった攻撃で少しよろけると後ろのサラが
「我は神の従順なる使徒、我に力を、ファイヤーボール。」と言ってファイヤーボールを撃ってくる。俺はそれを避けようとするがまた足を蹴られたような痛みを感じ避けきれず真正面から受けてしまった。
「終わったか?」そういってジェームズは自分からフラグを立てる。
「終わってねーよ。」俺は無傷だった。
「今、真正面から魔法食らったよな?なんで無事なんだ?最低でも火傷ぐらいあんだろ?」
なぜ俺が無傷なのか?それは簡単だ。毎日魔力枯渇させ魔力の総量を上げてきた俺は身体強化をすることで体に分厚い魔力の層を作ることができるようになった。
物体からの攻撃は防ぐことはできないが魔法の攻撃であれば俺の魔力の層に阻まれ威力が圧倒的に下がる。
俺を魔法で傷つけるには俺の魔力の層を超える威力の魔法しか届きすらしないのだ。
「かすり傷もないな。」
「ふざけやがって!!」そう言って今度はジェームズが俺に近づいてきて攻撃してくる。
今の俺は剣も持っていないため素手での戦闘だ。俺は身体強化をマックスにつかい、ジェームズの攻撃に備える。
ジェームズは最初に俺の横腹を殴ろうとしてくる。俺は避ける。それと同時に足でジェームズの頭に蹴りを入れる。
ジェームズはふらつくが俺の腹に膝を入れてくる。お腹に力を入れ耐えようとするが体の芯まで痛みが走る。
だが前に戦った白マントと大きく違うのは白マントの方は殴られた表面が一番痛くて徐々に体の奥に痛みを与えていたがジェームズの今の攻撃は受けた表面と体の奥の痛みが均一。
簡単に言えば貫通しているような感じだ。
俺も負けじとジェームズの横腹に蹴りを入れる。
「やるな、お前。チッ、サラが全く役に立ってねえ。」
「サラが役に立たないのは当たり前だ。攻撃がお前にも当たるかもしれないのに撃つやつはいないだろ。」
「上手いとこで当てられるのが魔術師の役目じゃねえのかよ。」
「やっぱゴーデン群衆国の族長の息子は弓矢での戦いしか知らないんだろうね。」
「、、、、、、!!」
ジェームズは俺の顔面めがけて蹴ってくる。
遅い。
俺はジェームズの横腹に拳で一発入れジェームズがふらついたとこでさらに顔面に蹴りを入れる。
それはギリギリ腕でガードしたようだ。
「おい、レオン。テメエなんで素手での戦いができる?」
そんなの簡単だ。前世で俺が中二病だった頃、小さい頃から少しづつ頑張っていた剣術ではなく極真空手、ボクシング、キックボクシング、テコンドーを、ニーチューブで見よう見まねで真似していたからだ。
素手での戦いに型もなければ構えも基本ないこの世界とは違うのだ。
だが素手での戦いがこの世界で発展しないのやはり剣やナイフなど一瞬で命を奪えるものがあるからだろう。
わざわざ何度も殴ったりしなければならない素手での戦いは普及しない。
「お前が弱いだけじゃないか?」
「テメエ、黙れよ。」
そう言ってさっき俺がやっていたボクシングの構えをし俺の脇腹めがけてパンチを入れようとしてくる。俺は少ししゃがみ腕でガードしてカウンターでジェームズの顔面にパンチを入れる。追撃で脇腹に蹴りを入れジェームズが倒れそうになるところでジェームズの顔面に膝を入れる。
「ぐは!!??」
ジェームズは道に倒れ込む。
「ジェームズ!!??」サラはジェームズに駆け寄る。
「ジェームズ、お前は闘いでは俺に負けないと思っていたんだろうが闘いになるようにお前の作戦を潰した。先生に証人になってもらうときもお前は俺が驚いていたと思っていたかもしれないが俺はそれも予想してた。そして戦闘では俺よりもお前のほうが強いと思いこんで戦いに来ることも分かっていた。
ジェームズ、じゃあな。」
俺はそう言って学校に向かう。
「くそ!!くそ!!くそーーーー!!」
「ジェームズ、どうすんの?」
「少しは考えろ。役立たずのバカ女。」
「はあ。こんな男についたのが運の尽きか。、、、、、、しょうがないからついてってあげるよ。」
「くそが!!」
そうして俺とジェームズの争いは終わったのだった。




