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始まりの王へと至る道  作者: 社不帝
学園1年目
76/83

1年生編21

これは生物が使っていい力なのか?


恐らくさっきの魔導具を座標として魔法を撃ってきたのだろうけど、、、威力がおかしい。


魔法は物理の法則を完全に無視しているわけだが魔法も遠くに飛ばすにはもちろん多くの魔力が必要だ。飛ばす距離によって遠ければ遠いほど威力は落ちていく。


それをこのファイヤーボールは上空から降ってきた。ということは術者が一度空に向け放ち重力で落ちてきたと言うことだ。


意味がわからない。ミサイルとかが最初上空に飛んでいって落ちてくるのはわかるがそれを魔法で?、、、化け物だ。


「ねえ、死に損なったんだけど。今のだったら痛みもなかったのに、」ダークエルフの恐らく少女が言う。

「そう言うな、価値を示せば俺はしっかり約束を果たす。他の九人もだぞ。」

「ハイハイ、で生かしたんだから衣食住を提供して?」

「、、、なんだ、、生きる気あるじゃないか。」

「仕方なくね。」


「じゃあまず、名前、出身、種族を言ってって。紹介状書くから」

「シリス、ゴーデン群衆国、ダークエルフ。」

「、、、、、、、、。

、、、、、、、、、。

、、、、、、、、。

、、、、、、、、、、、、。

、、、、、、、、。

、、、、、、、、、、、、、、、。

、、、、、、、、、、、、。

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、。

、、、、、、、、、、。」



なるほど。10人全員希少種族だ。ダークエルフに月下族、人魚族に狼人族。

ダークエルフ1人に月下族3人に人魚族2人に狼人族4人。男の子が6人に女の子が4人。


うーーーーん。、、、どうするか。俺の家で使用人としてまず雇ってもらって俺が帰ったら適材適所な仕事場につかせてあげたい。

まず、どう俺の国、ランドルス帝国に行かせるかだ。


「シリス、船って乗ったことある?」

「まさか私達だけで行かせるなんて言う無責任なことしないよね?」

「だ、、だよな。」

「そういうのはサイテーのやつがすること。で、どうすればいいの?」


俺が黙ると徐々にシリスの顔がゴミを見るような目に変わっていく。


「、、、、、分かったよ、これからの予定を伝える。まずこの日の国の違う島に移る。それから数ヶ月君たちだけで暮らしてほしい。」

無責任だなこれも。この子達だけで暮らす間になにかあっても対応できない。これもだめか、、、


「まあ、チビのわりにはいい意見じゃない。私達だって常に人攫いの危険に晒されてたからそういう奴らがいないならある程度の生活力はある。」


「じゃあこれからイーレン島っていう小さな島に行く。イーレン島は高齢者しか住んでないから外部からくる若い大人に厳しく、逆に島に若い子がいないから君たちみたいな子たちは大切にされる。」


「そこで数ヶ月暮らしてれば貴方の国に連れてってくれるの?」

「ああ、、約束する。金も渡す。」

「ボンボンなのね。ボンボン」

「金を出してくれるって人になんていう言い方だ。」


そうして俺達はイーレン島に向かう船に乗りイーレン島に行く。


イーレン島は現代日本の島に似ている。昔は島同士の交流もあったがそれは少なくなり都会に出ていきたい若者たちはどんどん島から出て行ってしまう。そうして若者が少なくなれば旅人が寄らなくなったりや新しい命、子供が生まれなかったり商人が寄らず生活が厳しくなったり、徐々に終わりに向かっていく島だ。


俺達のいた島、ウップス島も村を無理にくっつけて街を作り若者たちが出ていかないようにしたが治安がすこぶる悪くなってしまった。


イーレン島ならシリス達のことを嗅ぎ回ったり探し回ったりするやつがいれば嫌でも目立つ。シリス達は逃げるのは得意だという。



そうして俺達はイーレン島に来た。


島にいた高齢のおばあちゃんに聞く。

「ねえ、おばあちゃん。村長さんのお家ってどこ?」

俺は可愛く聞いてみる。

「おお、、坊や。村長さんのお家は山の上よ。」

「ありがとう。」

そう言われ俺達は山の上の村長さんの家を目指す。


「ねえ、さっきのあれキモいからやめたほうがいいよ。」

「なんだよ?俺は8歳なんだしかわいいだろ。」

「いや、言ってることと合わないからキモい。」


メンタルがやられていく。


村長の家は藁で作った小屋と言ったほうがあっているかもしれない。


「ボロ、」

「言わない、そういうこと。」


そう俺は言いながら家に入る。

「お邪魔します。」

「なんだー、小僧。この子供がいない滅びの島になんのようだ?」

このお爺さん、何かが違う。普通の人と。だがそれが邪悪とは思えない。

「この子達を数ヶ月預かってもらいたくて。」

「ん?預かりなら若い子が多い島のほうが良いだろ。なんでわざわざこの島に来た?」

「、、、、正直に話します。この子達は追われているかもしれないんです。それに今俺は俺の国に連れて行ってあげられないんです。」

「いいが、、条件がある。俺は薬屋だ。この世界には薬なんてものはねえがこの儂が作って見せる。だから手伝え。」

「いいか?シリス。」

「うん。」

「お願いします。」

「ああ、のんびり迎えに来いや。」


「シリス、数ヶ月みんなをよろしくな。」

「無責任男は早く帰って。」


「ああ、またな。」




俺は夜中に寮に帰った。

「あんた、どこいってたの?」

「なんだ?そのお母さんがいいそうなこと。」

「何考えてるか見当もつかないから」

「安心しろ。裏切ってこない限り裏切ることはない。だがバリメル王国はどうなるかは分からないがな。」


ネル、ニナはバリメル王国が今もっとも大切だと思っている。ということは俺がバリメル王国の敵に回れば厄介だと思えば思うほど俺を裏切る可能性は下がりさらに言えばこの学校を出てからでもバリメル王国をより強く発展させれば裏切ることはない。

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