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始まりの王へと至る道  作者: 社不帝
学園1年目
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1年生編15

俺は今この島の街を探検している。


この島の街は一つしかなくこの街も街よりは明かに規模が少ない。どちらかというと村が4つくらい集まったくらいの大きさだ。俺が職業体験している騎士団が守っているのもこの街であまり治安が良くないように感じる。

おそらく村1つであれば他の家の人間殆どが顔見り状態だったのだろうが無理に村4つくらいの街を作ったからごろつきが増え治安が悪くなったのだろう。


本当ならネルも呼びたかったがあのザックとの掃除の後騎士団の人にもキレられ疲労困憊だ。


日の国だからかすき焼きを出している店が多い。あと団子屋。


という江戸っぽいものがあるなら当然らっぱのような情報を持っているやつがいるはずなんだがな。


そうやって俺は夜までらっぱもしくは情報屋のよなやつが居ないか探したが見つからない。


そうしてそろそろ騎士団に戻るかと思っていると裏路地から「てめえ、偽の情報流しやがったな!!」

「いや、ですから私のほうがあっていて」

「うっせー!!」そう言われ男か女かここからでは見えないが蹴られている。



人助けなんてガラじゃないが

「おいそこまでにしとけよ。」俺は騎士団から一応もらっている仮騎士団証を見せる。

「チッ騎士団かよ。行こうぜ。」

倒れているフードを深く被り男か女かわかんないやつに

「大丈夫か」と手を出す。

すると

「騎士団証じゃないなお前の持ってるそれ。」

「どういうことだ?」

「とぼけるな。それは騎士団の正式な証ではない。大方学園国家の職業体験生と言ったところか。」


興味が湧いた。この人物に。学園国家の情報はほとんどが外部にもれないようにしている。それを知り得るというのはすごい。

「俺たちに会いに来たのか?」

「ああ、学園国家の推薦枠の人間に借りを作っておきたくてな。」

「あんたは明らかに優秀だ。なぜさっきのようなことをされる?」

「スキルが情報屋向きじゃないからだ。奴らは俺と情報系スキルを持った情報屋、両方に取引して調べさせたら俺と奴らの情報が食い違った。」

「で君のが嘘ってなったわけか。」

「ああ、俺の調べ方はスキルを一切使わない。だから精度に問題があるってな。」


なにかの縁だと思い俺はあることを頼むことにした。

「学園国家の生徒の情報ってどのくらい持っている?」

「そうだな。仕事では頼まれなかったが念の為で貴族、王族の中で自国の学校に行っていない者達なんかは多少マークしている。」

「何があれば学園国家の1人の生徒の実家なんかを特定できる?」


「へえ、なかなか難しい仕事じゃねえか。」

「だろうな。12カ国3人ずつ36名の中から探し出すわけだしな。」

「有名な人間だった場合見つかる可能性はある。」

「うーーん、一番の特徴は勘の良さだ。」

「スキルか?」

「スキルの可能性はあまり高くないと思っている。」

「あとは?」

「実家は有名な貴族や王族ではないな。話し方からして。」

「それはいい情報だ。あの学校でそこまでくらいの高くない実家の生徒は少ない。」

「あと女の子だな。」


「見つけた場合どれくらいの報酬出す?」

「あと5日以内に見つかるなら50万レーンだ。」

50万レーンは日本で50万円だ。

「いいぜ。面白い。5日後にこの路地裏で。」

そう言って歩いていった。



騎士団の自室に戻る。

「あんた帰ってきたのね。」

「ああ、君がザックから逃げるから大変だったよ。」

「にしても帰ってくるの遅くない?」

たしかに今は夜に近い夕方なので勘で何をしていたかバレる可能性もあるが


「すき焼きを食べてきた。」

「え!!??どうやってこの騎士団の敷地抜け出したの?」

「塀乗り越えて。」

「あんたやっぱアホなんだね。」

「そうか?でサラは掃除したのか?」

「いや、なんで私がしないといけないの?って言って部屋に引きこもり中。」

「自己中かよ。ま、どうでもいいけど。」


2日目

「ねえ、ねえってば。」

「ん、なんだ?走馬灯か?」

「普通に昨日と同じことしてるだけ。早く行くよ、掃除。」

「しゃーねーなー。」

そう言って俺は服を着替えドアを開ける。

外へ出ると口論が聞こえる。

「だからなんでこの私が掃除なんてしないといけないの?」

「みんなでやったほうが楽しいし早く終わるさ!!ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワンさ!!」

朝からそんな言葉が出てくるとは。

「暑苦し。勝手にやってなさいよ。」

そう言ってサラは自室に戻って言ってしまった。

「な、、なん、、で、、みんな、、、でな、、なか、、よく、、し、、よう、、よ。」とゼンが遠くで言っている。


「掃除するか。」

「そうする。」

そうして3時間ほど掃除をして街の見回りをすることになった。

もちろん俺は決められた班から抜け出し街を見て回る。

昨日の出会いがあったように路地裏に行くと

奴隷なる者たちのオークションをやっていた。


胸糞悪い、が奴隷商にとっては仕事なのだし仕方ないと思い素通りしようとすると

「ふむふむ、お客さん金の匂いがしますな。」

「へえ、分かるのか。こんな子供なのに。」

「子供かどうかは関係ありません。金を持ってるか持ってないかそれだけです。ですがここの騎士団によって15歳以下は奴隷を買ってはならないというのがあるそうなので見ていくのは構いません。」


興味は正直ある。だからこそこの世界の闇の一部を見に行く。

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