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始まりの王へと至る道  作者: 社不帝
幼年期
7/83

日常3

オリビアとの剣の練習まで1ヶ月くらいになった。魔法をずっと練習していたい気持ちもあるものの魔法剣士を目指す上で剣は欠かせない。


剣といえば父が剣を振っているところを最近始めてみたのだがフル速度がおかしい。野球だったら軽く80キロくらい出そうなボールを投げられそうなくらいのスピードで素振りしているのだ異常だ。


こっそりその後にオリビアの素振りも見に行ったが100キロ近く出そうなボールを投げそうなくらいやはり早い。


無理だ。そんな早く振れるわけがない。1ヶ月後にこれをやれと言われたら一生できない気がする。


まあ、生身ではできるわけないからおそらくスキルを使っているのだろうがそうなると結局スキルの世界。スキルがいいものであれば成功を約束されるというこの世界の仕組みも理解できる。


だがまだ諦めるのには早いと今日も魔法を練習する。



「魔法の詠唱って小説なんかだと無詠唱なんだけどなー。」


「ショウセツってなんですか?」とオリビアが聞いてきたので

「え、ええーっと、しょ、ショウセツ?なんて言ってないよ。」


焦ったー。独り言が出てたか。(小説を誤魔化す言葉なんてないし)まあ、大丈夫だと思おう。

「無詠唱なんてできるんですか?。」


「初級魔法習ってから無詠唱を練習してるけど無理っぽいね。だから圧縮詠唱にしてるんだよ。」


「圧縮詠唱っていっつも言ってる謎の言葉ですよね。最初言い始めたときは驚きましたよ。我は神の従順なる使徒、我に力を、ウォーターボールってやるはずなのに」


「僕の場合はwtvoって感じだからね。」圧縮詠唱の部分は言葉にならないような感じで他の人には真似もできないようだ。


最初の頃は詠唱何個も覚えるのめんどくせーと思っていたがなんとこの体、天才か?と自画自賛したくなるほど若いからかわからないが物覚えがいい。国の話も前世なら忘れていただろうがすごい鮮明に覚えている。ちょっと我ながら怖い。


「あ、、そういえば先日私の素振り見てましたよね?」とオリビアが聞いてくる。


素振りのときの服装がちょっとエロかったねなんて言えないので

「剣の速さが半端じゃなかったね。」と一般回答しておく。

「ですがアレク様にはあれくらい超えてもらわないと!!」力強く言ってくるのだがあんなの無理でしょって言ってあげたい。


この話題はつかれるので話を転換する。


「最近オリビア以外のメイドさん見ないけどどうしちゃったのかな?」

「ふふっ私が料理も洗濯も何でもできるようになったので王宮に戻ってもらったのですよ。」

「え!!??最近のご飯ってオリビアが作ってたの?」

「はい」

「そそっかー」


美味しくない訳では無い。だが具材がでかすぎる。俺は人参があまり得意ではないのだがポトフみたいな料理のときの人参の大きさには驚いた。


「でもそれにしても人減り過ぎじゃない?」

「なんででしょうねーー?」

とオリビアはいうが実際はオリビアのせいである。オリビアがアレクと2人になる時間がいっぱいほしいということで父に無理を言ってメイド達を戻してもらったのだ。そんなことをアレクはしらない。

そして毎日アレク月のメイドたちにいかにアレクがかっこいいかというのを夜ずっと話しているのだった。


今日のアレク様もかっこいい。


とそんなことを考えていると


廊下から足音が聞こえてくる。トントン

「失礼してもよろしいでしょうか?」

「うん。入ってもいいよ。」



扉が開き入ってくる。

「失礼します。陛下がおよびになっております。」

「そっか、じゃそろそろ行こうかなっと。」

最近父や母が王宮にいなかったのは他国との戦争と後処理で大忙しだったからである。


だからこの2年くらいは父様とはほとんど喋っておらずほとんどが母様との話で俺に弟や妹が出来て小さい頃にこんなほったらかしていたら父様だと理解してもらえないと思う。


(もしかしたらこの世界はそれが常識なのかもしれないがちなみに俺は可愛い妹が出来てほしいと思っているが3人も父様に妻がいるので時間の問題のような気がする。)


まあ、戦争が終わったことはいいことなので今の話の雑念を払って歩いていく。


やっと戦後処理が終わったのかとため息も付きたくなるが、アレクは将来更に長い戦争をするのであった。


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