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始まりの王へと至る道  作者: 社不帝
学園1年目
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1年生編14

夜。


俺はベットに寝っ転がりネルがどうすれば裏切らないのかを考える。


この学園は基本外部と接触できない。だがこの職業体験では監督の先生などはいない、さらに騎士団は学園の島とは違う島にあるため監視はない。

だからこの島の情報屋などに接触しても構わないということだ。


ネルを裏切れないようにするには2つ方法があると思っている。


1つは実家を特定し交渉する。

実家がより力の弱い家だった場合よりいい。

何かしらの実家に対する援助、俺が王になったときにネルを家臣に迎え入れるのと引き換えに裏切らないようにする。

交渉が決裂すれば俺がネルの実家に対し圧力もしくは妨害すると思えば裏切りの可能性も低くなる。


2つはネルが俺から離れればどうなるかわからないようにする。

簡単に言えばネルの勘の良さはスキルだろうとスキルじゃなかろうとすごい才能なのは間違いないだろう。だから人攫いもあるこの世界で俺に物理的に守ってもらわなければならないようにすればいい。

ネルを人攫いに襲わせるということだ。


だがこれだと学園に戻れば外部との接触がないので人攫いの心配はなくなるので俺の必要性は下がる。


それにネルの勘で察知されてしまえば意味がない。

勘とは恐ろしいものだ。


肝心のネルは?と言えば目の前で服を脱いでいる。


「なに?」

「ん?なぜ俺の目の前で服を脱ぐのか気になって。」

「こんな狭い部屋であんたの見えないところなんてないでしょ?」

「目、瞑ってろって言われると思っていたからな。」

「裸見られたって減るもんじゃないし、8歳だよ。8歳で女の子の裸見たからって興奮しないでしょ?」


そう言われネルを凝視する。興奮はしない。俺はロリコンではないんでな。胸がまだぺったんこだ。まあ、これが普通と言えるだろう。

あと、ネルの勘で俺の本当の年齢、いや精神年齢がバレるかと思ったがそうはならないらしい。


「今は8歳でも卒業する頃は15歳だぞ。結婚するやつもいるくらいの年齢だ。その頃になって恥ずかしくなったりしないのか?」

「そう言われると恥ずかしくなってくるけど、、、なんかここで目、瞑っててって言ったら負けみたいでやだからいい。」

「ふーーーん。そう言うなら。」俺はネルを凝視する。

「夜、襲ってきたりしないでね。」


「夜這いってことか?流石にしないよ。8歳相手に。」

夜這い。地球ではほぼありえない事だがこの世界では比較的珍しくない。冒険者パーティーが野宿で男女一緒に寝て夜這いされるとか。男から女も多いが女から男もあるらしい。


「まるで8歳相手じゃなかったらするみたいな言い方だけど?」

「犯罪を犯す気はない。安心しろ。じゃ、俺は寝る。」

そう言って俺はベットに横になる。


次の日。

「ねえ、ねえってば。」

「ん?なに?」

俺は王宮の生活で遅い時間まで寝るのが習慣化していて今日も決して早いとは言えない時間に起きてしまった。

「騎士団の人よりも先に起きて掃除って言ってたでしょ?」

「ああ。」

「騎士団の人、もう結構起きてるんだけど。」


俺はそう言われベットから起きてこの部屋のドアをそうっと少し開け外をみる。

もう10人くらいの人が動き出している。


「まずいね。うん、まずい。」

「あんた、寝坊しすぎ。」

「すまん。俺達2人以外は起きてるのか?」

「ザックくんとゼンくんは騎士団の人にやり方教わりながら掃除してる。サラちゃんは起きてないと思う。」

「うーーーん。どうせ騎士団の人に寝坊した言い訳しても怒られるだろうし意味ないからなー。」

「素直に怒られに行こ。」

「ネル。人に怒られないようにするいい方法があるの知ってるか?」

「あんた、何言ってんの?」


「もうこいつに怒っても仕方ないと思わせることだ。」

そう言って俺は堂々と部屋を出て騎士団の訓練場だと思われるところに行く。

ネルは後ろをついてくる。


「あんた、まじで何しようとしてんの?」

「訓練。」

「訓練って私達、掃除してないけど。」

ネルの声を無視して俺は訓練用の長剣、ちなみに真剣だ。を手にして訓練で斬る鎧というか甲冑を真っ二つに斬る。


「何してんの?」

「怒られるまでの時間を有意義に使おうと思ってな。」

「あんた、馬鹿でしょ?」

「名案だろ。」

いつもの俺ならこんなことしない。学園の楽しさに影響を受けたアホな俺がやっていることだ。


「はあ、本当にあんたについて平気なの?」

「あくまで強さだけだが」

そう言って俺は剣を手放し拳を握る。身体強化を使い、地面にパンチする。

すると直径1メートルほどのクレーターができる。


「強さだけなら戦闘6位のアリシアより強いぞ。」

「うそ!!??そんなに強いの?」

「まあな。」

そう言って長剣を拾って上段から振るう。

「あんたのやってること意味分かんない。」

「分かんなくていい。君は自分の理解の範疇に収まる人間に仕えたいのか?」


「いいや、違う。」

「じゃあ、いいじゃないか。ということで俺は真面目に訓練するとするよ。」


その後、数分間俺とネルは無言で剣を振り続けザックの


「おい、2人とも何をしているんだい!!」というバカでかい声で訓練は終わった。


「えーーーすまんザック。寝坊して掃除サボって。」

「それはいいんだ。それよりレオン君なら寝坊しないでしっかりと掃除頑張れるはずなんだ!!もっとやる気出してこうぜ!!職業体験なんていう素晴らしい機会を学校はくれたんだ。1回しかないかもしれないこの時間を大切にしようぜ!!」

「お、、おう。」

「よし、じゃあ一緒にこの訓練場を掃除しようか!!」

「え、、2人で?」

「ああ、そうだとも!!頑張れば1時間ぐらいで終わるはずだ!!」

この広さを1時間は無理がある。


「ネルに手伝って」いない。どうやらザックの熱血ぶりを勘で察知し逃げたようだ。


「ではレオン君張り切っていこうじゃないか!!」


最悪だ。

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