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始まりの王へと至る道  作者: 社不帝
学園1年目
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1年生編12

「おい、モーロンが居ないようだが?」

俺達は迷宮探索7日間が終了し迷宮の前で生徒を集め数を数えていた。

モーロンはメガネの彼で俺が死体を燃やしたためいくら探しても見つかることはない。


「、、、、」

「そうか。お前達も知らないか。そうなると捜索隊を出すしかないか。お前たちはこれから私と学園に戻る。」


おそらく捜索隊とは形ばかりのものだ。こんな迷宮で一人で遭難すれば確実に死ぬ。

「レオン、どうしようか。」

リアムは焦りながらも落ち着いている。どうやらクラスメイトの死を受け止められたようだ。

「どうもしない。俺達は何もしないというのが最善だ。」


そう言いながら俺はモーロンが言っていた黒幕ジェームズの方を見る。

焦り、緊張を感じないどころか隣りにいる女の子2人の肩に手を回し抱きしめている。


ジェームズ。お前がなぜ俺たちに仕掛けてきたか知らないがそう仕掛けてくるのなら徹底的に戦ってやろう。俺は奪おうとするものに容赦はしない。


一瞬目が合い互いの思いが交錯する。

不敵に笑うジェームズと

視線だけでも人を殺せそうな鋭い目をするレオン。


クラスのリーダーを決める戦いは始まったようだ。





学園国家、ジェームズの私室で。

「ねえ、ジェームズ。大丈夫なのよね?」

ジェームズと一緒にいるのはパーティーを一緒に組んでいた3人の女の子のうちの一人。長い金髪の髪を1つ結びした少女。


「あ?大丈夫だろ。捜索隊なんて出しても迷宮で見つかるわけねえ。」

「メガネくんってやっぱり」

「殺されてんだろうな。あの野郎に。失敗する筈はねえんだけどな。」

「そうよ。わざわざ魔物寄せの餌なんていう物買わされて。」

「うっせーな。今のうちから媚びときゃいいんだよ。俺は綺麗な女は好きだぜ。」


「もう。それでこれからどうするの?レオンって子には嫌われたわよ。」

「俺はフィミス。あの女がほしい。」

「なんでよ?」

「俺の好きな女のタイプを特別に教えてやる。綺麗な女。強い女。俺に絶対服従な女。だ。」

「で私は綺麗な女と絶対服従な女ってわけね。」

「ああ。お前は数年たちゃいい女になる。だから今から持ってるのさ。」

「はあ。でどうするの?」


「簡単だ。奪うだけだ。欲しいものは奪って手に入れる。奪われる奴らは弱いのが悪いんだから。」

「なるほどね。」

「次の一手はもう考えてある。」

「そういうところが好き。」

「服従しろ!!この俺に!!この学園も!!国も!!世界も!!」




アレク視点


アレクは自分の私室に一人でいた。そして頭を回転させている。


ジェームズは今後いろんな手で仕掛けてくるだろう。それをすべて防ぐにはやはりどこの国出身かを知っていたほうが有利だ。

周りの環境はその人間を形成する一部だ。そこから相手の思考を先読みする。

常に相手より1手先を読む。

そして学園で見せたあの自信はどこからくるものなのか?

もう戦いは始まっている。



そして1ヶ月互いの仲間の弱点を探り合いながら次の課題を迎える。


1ヶ月で俺たち4人はC3冒険者まで上がりあと一歩で資格3になれるといったところだ。


「今回の課題はちょっと特殊なものになる。」

「特殊ってどういうことですかー?」

とムードメーカーくんが聞くが華麗にスルーされる。

「職場体験だ。」

「職場体験ですか?」

「ああ、だから今回は危険が少ない。これが課題として出されたのはクラス内でもっと仲良くなれるようにということだ。まあもちろんしっかりと職場体験はしてもらうがな。」


今回のは明らかに俺とジェームズのチームメンバーの弱点の探り合いになるだろう。どうしたものか。


「職場は色々用意され完全にランダムで職場は選ばれる。例で言えば農家、冒険者、宿屋の主人、屋台。色んなものがある。各自しっかり頑張るように。」


そう言って先生は部屋を出ていく。


「なんで!!??なんでこの僕が!!??そんなことしないといけないんだ!!??くそっ!!」


同じクラスのガーズという少年が怒ったように叫ぶ。

周りは「なんだ?あいつ?」という声が聞こえてくるように困惑してみている。


その視線を感じ取ったのか

「クソっ」と言ってクラスから出て行った。


大方どこかの貴族か王族だろう。そういう仕事がなければ世が回っていかないということをわかっていない。お坊ちゃまってとこだろう。


頭を切り替える。



「レオンは選べるならどの職業がいい?」とリアムが聞いてくる。リアムのこの学園に来た理由ははっきりしない。だがジェームズが接触してきたとして裏切ったりすることはないと予想できる。

リアムは俺がアレクだと信じている時点で元の顔を知っている分、ジェームズよりも圧倒的に信頼度は上がっている。それに小国であるランドルス帝国といえど皇子である俺を裏切ってまでジェームズにつく意味は低いと見るべきだ。


「私だったら商人一択ね。」とアリシアが言ってくる。アリシアに関しては出身、この学校での目的、そして素顔もよくわからない。普段からアホだと思っているが本当にアホなのか?はいまだ分からず。さらにキャラが定期的に多少変化するのも謎だ。

裏切ることはないとは言えない。


「アホのアリシアには無理だろ。」と言う。

「なんでそんなこと言うのー?それにアホじゃないしー。」


そして隣で寝ているフィミス。正直今でも何を考えているのか把握しきれていない。そうなると今後の動きを予想することもできない。


分からない事だらけだ。


ジェームズがなぜ俺たちにちょっかいをかけてきたかもわからないし。


情報戦で負けては戦いでも負ける。

ジェームズの目的を暴くのは難しいだろう。




だが俺にできないことは存在しない。

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