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始まりの王へと至る道  作者: 社不帝
学園1年目
63/83

1年生編9

迷宮探索2日目。

俺の目覚めはこの硬い床で寝ていたとは思えないほどすこぶる良かった。横を見るとアリシアの寝顔が見える。


迷宮では4人パーティーの場合2人見張りで2人が寝るというのをルーティーンとして夜を過ごす。もちろんベットやカーテンなどはない。先に見張りの2人を決めることになったのだが本来なら男女で分かれるべきなのだろうがフィミスは常に眠そうなので敵が来ても気づかなそうだしアリシアは迷宮では戦いにくいことがわかっているのでフィミスとアリシアは分かれて2人組になってもらうことになった。


そして俺とアリシア、リアムとフィミスで交代交代になったのだがアリシアが「レオンみたいな変態と一緒に寝れない。」というので俺が「俺を異性として意識しているのか?」と聞くと「なわけない。」と言うので今一緒に寝ていたというわけだ。


「おはようアリシア。」

「うーーーーん、おはようー。」と言って2度寝しようとする。

「おい、2度寝するな!!」

「レオン、そろそろ動き出そうよ。」リアムが言ってくる。

「アリシア、行くぞ!!置いてっちゃうからな。」

「分かったよ。行けばいいんでしょ?」

体感では朝9時くらだと思う。

「レオン、今日は2階に行くのかい?」

この迷宮は地下5階まであり下の階に行けば行くほど敵は強くなる。

「ああ、2階ならまだ安全だろう。」


ということで2階にやってきた。

「1階と違って草が生えてるね。」

1階はあの木以外草などのものは一切なかった。

「ねえ、なんか音しない?」

俺はアリシアの勘違いだと思いスルーする。

「する。」

戦闘でしか起きて話をしないフィミスが起きているということは本当に敵がいるということだ。


「全員警戒!!」俺はこの迷宮で始めてリーダーっぽいことを言えた。


すると

「ドシン、ドシン、ドシン。」と音を立てて何かが近寄ってくる。

俺達は今見通しのいい一本道にいる。


その音の正体を肉眼で捉えると完全にイノシシ。迷宮のこの狭い道でイノシシだ。

「やばいねこれ。」リアムが焦ったように言う。


もうみんなも気づいているだろうが魔物もスキルを使う。それも多くが魔族と同じオリジナルスキル。もちろんオリジナルスキルとしての能力の質なら人、エルフなどに劣っている。

だが

「絶対、突進みたいなスキル持ってるだろ。」

俺の言葉通り走れば走るほどスピードが上がってくる。真正面から当たれば即死どころか時速60キロでた車にはねられるくらいの衝撃があるだろう。


「ねえねえ、レオン。朝2度寝しようとしたの謝るからあれどうすればいいか教えてー!!」

「レオン、どうする?」

イノシシはもう10メートルを切って近づいている。対処法なんて簡単だ。

「我は使徒、力をアイスフィールド。我は使徒、力をサンダーアロー改。」

サンダーアロー改は俺が独自にサンダーアローを改良し普通のサンダーアローを圧縮し細くして貫通力を上げたのだ。


俺のアイスフィールドはイノシシの前足だけに使い勢い余ったイノシシは前足が固められたまま半回転して強く背中をうち動けなくなったところを俺のサンダーアロー改がイノシシの頭を撃ち抜く。


「ふう。」

「すごいねレオン流石だね。」

「私だって魔法もっと使えたらあれくらいできるもんね。」

「でばーんなかーったー。」


「なんだとアリシア。俺の魔法の凄さをしれ!」

「ハイハイ、すごいすごい。」

「なんだとー!!」

俺がアリシアの頭をグリグリしているとリアムが

「置いて行っちゃうよー。」


と俺達の扱い方をわかったとばかりに行こうとする。それをアリシアと一緒に急いで追いかける。



そんなことを3日目、4日目、5日目と行い6日目になった。

俺達の戦利品としては俺の持っている長剣と短剣の間くらいの長さの剣と盾とアリシア専用の短剣が2本と槍であった。

そして俺たちは今3階にいる。


俺達はいつものように朝食を食べ探索に出かけた。


「ねえ、レオン。ちょっと臭くない?」

「ん、俺?」

「うん、血なまぐさい匂い。」

「それは俺の匂いじゃなくて昨日斬ったスター狼の匂いだろ。」

スター狼はスピードが早く魔法が当たらなくてわざわざ剣で斬ったら血が全身にかかったのだ。その時もアリシアにバカにされた。


「そんなこと言ったらアリシアもちょっと汗臭いぞ。」

「そんな嘘引っかからないもん。」

「いやホントだぞ。」

「嘘!!??」そう言ってアリシアは必死に服の匂いを嗅ぐ。

「どうだった?」

「ちょっと臭い。レオン、寝るとき臭かった?ごめん。」

「安心しろ。俺は女の子がちょっと汗臭くてもギャップで逆に良い。」

王宮にいた頃もオリビアの剣の練習終わりの下着を嗅ぐほどの変態ではないがわざわざ練習終わりに話しかけに行ったこともある。


「またレオンが変態になってる。」

「だから変態じゃねえって。そんなアリシアが汗臭いより俺からしたらそのアホさを治してほしいね。」

「またレオンがアホって言ったー!!」

最近ではアリシアを慰めてくれる人はいなくなった。


そこで俺は声をリアムの声に近づけ

「そうだよね。アリシアはアホなんかじゃないよね。」

「うん、最近だってレオンに勉強教えてもらって頑張ってるもん。」

すると前を歩いていたリアムが

「言い合いはそれくらいにして集中しよう。」と言う。


「分かった。」

「ってさっきのリアムじゃなくてレオンだったの?酷いよー!!。」



そうして進んでいると急に振動が起こる。地震と言っても良い。

「なに!!??どうしたの!!??何が起きてるか教えてよレオン!!??」

「な、、何が起きてる!!??」めずらしく戦闘じゃないのにフィミスが起きてる。

「な、なんでこんなに揺れているんだい?」日の国出身の白草でも驚くのか?まあ、場所が違えばそうなるか。


もちろん地震大国日本出身の俺には全く問題じゃない。それどころか頭がいつもよりも回る。

なぜ迷宮が揺れている?もし本当に地震なのだとしたらこの上の地盤が落ちてくるだろうから俺達はぺちゃんこになって死ぬだろう。

だがそんな話一度も聞いたことがない。ということは

客観的な俺が確信したように


魔物の大移動だ、と結論づける。


そしてその問題は更に深刻で明らかにこちらに近づいてきている。

「おそらく魔物が大移動してこっちに向かってきてる。」

「な、、なんでよ?」

「それは知らん。」

「全部殺す。」

フィミスは魔物と戦うときは心強い。

「レオンがそうゆうなら間違いないんだろうね。」


「あ、、あともうすぐ来る。」

その俺の声と同時に魔物が大量に来る。

そして魔物が現れる一瞬ある人物がいたのを俺の目はしっかりと捉えていた。

だがそれよりもまずは


「生き残るぞ!!」

「当たり前でしょ。」

「うん、頑張って倒そう。」

「全員殺す。」




俺達の苛烈な戦いの始まりだった。

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