日常2
「うーん?最近は魔力がなくなることもなくなってきたなー。」アレクはいま自室でウォーターボールを使いながら独り言を呟いていた。
アレクはやることがないのでここ数日というかずっと毎日初級魔法のウォーターボールを使い続け魔力の総量をあげようとしているのだ。樽の中にはかなりの量の水が溜まっておりそれだけでも魔力量が増えていることを表している。
この光景を普通の人が見ればただの狂気の人間に映るが新しくメイド兼護衛であるオリビアは
「アレク様そんなに魔法を使っても魔力切れにならないなんてすごいですね。」と感心したように言う。オリビアは魔力がかなり少なく魔法というものにあまり興味がなかったからかアレクの凄さが分からなかったのだ。
「まあね、結構魔法の練習してるしみんなこれくらいでしょ。」
普通に考えればおかしいが見ているオリビアも普通の人ではなかった。
オリビアはこの国の軍の将軍の娘でメイドなど到底なるような人物ではないがある日、
「アレク皇子にすごい可能性を感じたのでメイドになります。」
うん、実際はもっとなんかあったらしいけどオリビア自身に言われたのはこれだけ。最初、急に入ってきて「今日からメイドになるオリビア。よろしく。」この頃は敬語を知らなかったらしい。
おそらくだがオリビアがメイドを志願したのは家の地位を上げるためだろうと思われる。俺のメイド、あわよくば妻になんてなればオリビアの家の権力は急上昇だ。普通俺が子供で、もう大人のオリビアが結婚は歳が離れすぎていて内容に思われるがエルフなのでそんなに関係ない。
と関係ないのだがオリビアの容姿についてなのだがやはり可愛いというか綺麗だ。エルフなので耳は尖っており剣士ということもあってか程よく筋肉がついておりエルフでは珍しい、ぼんっきゅっぼんな体型をしている。何故珍しいか、エルフは貧乳が多いのだ。顔は超美形が多い。だが、だがあまりにもない。平地なのだ。だからこそぼんっきゅっぼんできれいな長い黒い髪のオリビアのことを最近エッチな目で見てしまうのだ。客観的な俺が気持ち悪いぞと警鐘を鳴らすが我慢できず目で追ってしまうのだオリビアのことを。
オリビアは可愛いしメイドをやってくれるのはありがたいのだが家事、洗濯、掃除は一切しないのでやるのは俺の話し相手と食事を持ってきてくれるくらいだ。
メイドになるとオリビアに聞かさたときはその時オリビアの父元帥オーウェンとアレクの父アイザックは頭を抱えた。なぜならオリビアは魔法はほとんど使えないが、剣の実力は父であるオーウェンの次に高く国で二番目である。{勇者を除いて}
さらにもう15歳ということで将来は将軍にと期待されていたのだ。
さらに家臣の1人の娘をメイドにしてそばに置くということは少なからず王族と将軍オーウェンの距離が近くなり、この国の陸軍と海軍と教会の均衡を崩すことでもある。
実際オリビアは自分の家の格を上げるために最初はメイドを志願したのだった。しかしアレクは気づいているのかいないのか分からないが結構かっこいいのだ。子供でありながらも美形が多いエルフの男の中でも間違いなくトップクラス、いや子供では1番かもしれないぐらいであった。
オリビアはまだ子供であるアレクに恋をしてしまっていたのだった。
そんなことにも気づかずアレクは魔法に熱中。
「アレク様、剣の練習はいつするのですか?あと2ヶ月で4さいですよね。」
アレク様と早く剣術の練習したい。というか魔法を使ってるアレク様もかっこいい。とオリビアが熱い視線を送ってることにも気が付かないアレク。
「そうだねー、まだ体が作られてなかったからやってなかったけど2ヶ月後にはやるよ。」
やっぱり異世界と言ったら魔剣士だから剣術も練習しないといけないのかー。痛いのやだなー。
「今から楽しみです!!」とかなり興奮した様子でいってくるがそんなにも楽しみなのだろうかと疑問に思う。
「俺もオリビアから教えてもらうの楽しみだよ」と返すと、漫画のようにゴゴゴゴゴとオリビアから圧が来る。なにかまずいことをいったのだろうか考えるが答えは出ない。
きゃーーーーーアレク様が私と剣術稽古するの楽しみだってーきゃーーーーー剣をふっているアレク様を想像するだけで興奮する。とこれが今のオリビアの頭の中だがこんなことを知らないアレクはうーーーんとオリビアのことについて悩んでしまう。
たまーにすごい視線を感じることはあるけど俺もオリビアの体に目が釘付けだから人のこと言えないけど結局何がしたいのか分からないやとアレクは思考を放棄し魔法に集中する。
オリビアはこのアレク様が魔法を使ってる姿を絵にしたいわね。でも問題はアレク様ほどのかっこよさとオーラをかけるのかなのよねとオリビアは思考する。
あってまだ数日だからか互いに欲望だらけの2人であった。
オリビアはこれからかなり重要なので覚えておいてください