学園入学編6
次の日。
昨日は結局あのまま解散となり今俺はある人物に呼ばれここにいる。
「ではエリナくん達の処遇は我々だけで決めましょう。」
宰相ライムは俺とエリナを宰相の私室に呼んだ。
「処遇と言いますがエリナ達は悪いことは何もしていないのでは?」
「我が国の兵を殺傷、魔族との関係性、エリナくんの家、悪いことはしていなくても私としては放置できません。」
さすが宰相、俺やオリビアやフレイヤ姉様しか知らないはずの情報を持っている。
「なら取引といきませんか?」
「取引ですか。アメリア様のこともあり魔法国から来たエリナくんを正直我が国に入国させることも私としてはやめてもらいたいのですが取引と言うなら何を差し出し何を望むのですか?」
「エリナ達のこの国での居場所、それから学園国家にエリナをこの国の推薦枠で入学させてほしいといったところですかね。差し出すものは、、そうですね、アメリア様が何故刺されたのか?とかどうでしょう?」
「話しになりません。」
「いいんですか?ここで断って。」
「今のあなたになんの力も権力もない。」
「今はそうでしょう。だけど王が俺になればあなたのお子さんがどうなるかわかるでしょう?」
「ふっいつの話ですか、皇子が王になるのは。それに私の子を簡単にどうにかできると思わないことです。」
宰相は殺気を送ってくる。
「冗談ですよ。でも俺が王になるのはもうかなり近くなってきていますよ。今の王はもう一度立ち直るでしょう、母様のお陰で。でもアメリア様のスキルの影響は消えない。長くて5年短くて3年でもう一度心が折れます。そうなれば王などやっている場合ではない。」
「今回のことで恩を売っておいたほうが良いと?」
「はい、そうなります。で取引といきますか?」
「これは取引ではなく投資だと思ってください。」
「いいでしょう。ではアメリア様が何故刺されたかを言いましょう。アメリア様は自分の子を王にしたかった。しかしアメリア様の子は継承権第3位、普通にいけば王になることはできない。そこで魔族に交渉を持ちかけこの国の情報、それから自分の子が王になった場合魔族に対し何らかの融通をするかわりに俺のことを殺すとなったわけです。しかしあの場で皆が確証までは至らないまでも疑惑ができた時点でアメリア様の子が王になるのは難しい。そして怪しまれている状況で得る情報と魔族の労力が釣り合わなくなった。そこで口封じも込みであの場で殺したということです。」
「1つ疑問があります。なぜあの場で言ったのですか?最初はあの場に犯人がいるからと簡単に考えていましたがアメリア様が殺されると分かっていてなぜあの場で言ったのですか?アメリア様から魔族の情報を得られるかもしれないのに。」
「まずアメリア様が魔族の情報を言ったとして嘘か本当か分からないので逆に情報を聞いて自分の認識を狭めたくなかったのとあの場で言わなかったら宰相とこうして2人で話していましたか?」
「まさかわざと王の前でアメリア様が刺されるようにしたのですか!!??」
「俺の信条は奪おうとする者には一切容赦しない。アメリア様はルシアを危険に晒した。奪おうとする者に入ったのでどうなろうと一切容赦しないというわけです。王は簡単に言えば王に向いていない。王は母様と普通の生活をしている方が向いていると思ったからです。」
「、、、」
「では俺はこれで。エリナ行こう。」
「ありがとうございます。」エリナそう言って宰相に頭を下げ俺のあとに続いて部屋を出る。
アレクとエリナの出ていった部屋で宰相は独り言で
「奪おうとする者に一切容赦しない、、、、か、、、」
そしてやっと俺が学園国家に行く日が来た。
行くのは俺とエリナだけ。オリビアは連れて行くことはできないというかこの世界では学園に行ってもメイドを連れていることが多いのだが学園国家は禁止である。
俺はいつもの王宮の前の馬車乗り場の前に集まってくれた母様とオリビアに行って来ますの挨拶をする。
「母様行ってきます。」
「アレクちゃん、お父さんのことはお母さんに任せておいていいから安心して行ってきなさい。」
「はい。」
「エリナちゃんも頑張ってね。」
「はい。」
「オリビア、またね。」
「はい」
「オリビアはこれからどうするの?」
「剣を学ぶため聖天流、黒天流、邪天流のどれかを習ってこようかと思います。」
「剣に流派ってあるの?」
「あります。言わなかったのはほとんどの人が実践で学んだ剣もしくは我流の剣で戦うのがほとんどだからです。この国でも3つのうちのどれかの流派を習っているのはお父さんとほか数名だけです。」
「なるほど」
「次会うときは今よりも強くなって会いましょうアレク様。」
「ああ、じゃあまたな。」
「はい」
「じゃ行くかエリナ。」
「はい。」
俺は学園国家でどれだけ成長できるのだろうか?
今から楽しみだ。




