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始まりの王へと至る道  作者: 社不帝
学園入学編
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学園入学編5

エリナ視点スタート

今日が私の人生の転換日。

研究所で一生を過ごすかアレくんのそばに居続けられるか。それはすべて


   アレくんの未来予想と強さにかかってる。



今眼の前の光景は現実だろうか?夢じゃないのかと思うほどの光景だ。


泣き崩れ、知らない人が見れば王とは思えない、小さく見える王。


後ろから従者に刺されたアメリア様。


そして、真顔のアレくん。


これが現実ならばアレくんを見誤っていた、彼は内に優しい。仲間には優しい。だが

外にいるものには容赦しない。奪おうとするものに容赦しない。


        これが彼の本性だ。




アレク視点


今俺は玉座の間の前の扉の前にいる。玉座の間には今、王や母様達がいて俺達が帰還報告をする予定だ。


扉があき俺とフレイヤ姉様、オリビア、エリナは王が座る椅子の正面を歩いていき玉座の間のちょうど真ん中で跪き頭を下げる。


俺は歩いてくる間にここ玉座の間にいる人物を確認した。

王、宰相、母様、アメリア様、大臣、元帥、そしてアメリア様の従者1人。このあたりだろう。


「おもてをあげよ。」

「は、」


宰相が「今回のことについて詳細が聞きたいのですがよろしいでしょうか?」

「はい。」

俺はあったことを事細かに話す。




「ほぼ報告と一致するようです。」

「アレク、フレイヤ。良く無事で帰ってきた。それに砦を守り盗賊討伐までしてきたお前達は我が国の誇りだ。」


王は自分達の子供がかなり危険にあったのを知り心情が穏やかでないはず。


「しかし1つ追加で報告したいことがございます。我が国に魔法国のスパイがいることが分かりました。」

俺はアメリア様の表情を確認しながら言う。


「皇子、それは誰だかもう判明しているということでしょうか?」

と宰相が確認してくる。

「はい、それはもちろんです。」

「この場で言うということはまさかこの場にスパイがいるということですか?」

「、、、そういうことになります。」


玉座の間はしーーんとする。そして大臣達や元帥が各々、どういうことだ?という目を向けてくる。


「アレクよ。この場には重職の者たちばかりだ。この中にスパイがいるとはどうしても思えんのだが」

「重職ではない者もいます。」


勘のいい者は気づき落胆する。


重職ではない者は母様かアメリア様の2人だけ。普通に考えて自分の親をスパイだとは言わない。そうなると選択肢は1つ。アメリア様になる。


しかし、ここで問題が発生する。どこまでいっても俺はまだ子供だ。アメリア様以外の者をスパイと言ったならより真実味が増しただろう。


だがアメリア様と俺の二人の関係性を考えると子供のでまかせになってしまう。

ここにいる俺とアメリア様とアメリア様の従者以外の者はこう思っているだろう。


          逆恨み、嫉妬。


俺が王にかまってほしくて、でも王には3人も正妻がいてそして子供も4人。嫉妬してアメリア様を逆恨み。そんなとこだろうと。


「重職でない方はお二人しかいらっしゃいませんが」

「アレクよ。嫉妬して嘘を言うでない。」

こうなることは予想されていた。

「王。私は一切嘘をついておりません。」

そうなるともちろん

「皇子。証拠を見せてもらわねばなりません。」

宰相、ナイス。


「もちろんです。察しのいい者はわかっていると思いますが私がスパイだと思う、いやスパイだと確信しているのはアメリア様です。」


玉座の間がやはり皇子の嘘かという空気になる。


「まず、なぜ私がスパイがこの国にいると思ったのか?それは今回の件ではっきりしました。この国の街道の存在をどうわかったのか?この世界に地図はもちろんありそれを使って戦争から何まで色々なことに使えます。しかし地図は基本商人達が使っている物を利用しています。ということは商人に知られていない場所や街道はバレるわけがないのです。今回、兵を移動させるつもりだった街道は普段商人にも使わせていない道です。それを知ったということはスパイは2つの条件に当てはまります。

1つは商人たちが知らない街道を知っているということはこの国の者。

2つは王宮でこの街道を使って兵の移動をすると決まりそれを知って街道を通れなくしたということは王宮にいる者、もしくは軍人。一般人にはこの街道を使うと言ってないわけですから。」


「だが、まだアメリア様と言うには範囲が狭すぎる気がします。私もスパイを怪しんではいましたが」

宰相がまだ確証には至らないと言ってくる。


「確かにアメリア様とまだ言えないでしょう。しかしまだ証拠があります。私やルシア、いや勇者が襲撃をされたことをまだ覚えている者も多いかと思います。

あの日、ルシアは当日になってピクニックに行くと言っていました。あの日ピクニックに行くと伝えたのは母様に王にメイド達にそしてアメリア様だけです。これで軍人がスパイという線はなくなりました。」


元帥2人は明らかにホッとした表情を浮かべている。

そしてアメリア様の表情は険しいながらもいつもの優しい雰囲気を崩していない。


ここで

「皇子。私や娘が憎いというのなら王宮から最悪出て行っても構いません。ですからこれ以上嘘を重ねないでください。」

とアメリア様が言った。

玉座の間の雰囲気がアメリア様、スパイあるんじゃね?という感じからやっぱり皇子の嘘なんじゃね?という雰囲気に持っていかれる。


俺は無視して話を進める。

「当日、私達がピクニックに行ったというのを魔族に伝えるには襲撃の時間から考えて伝令鳥を使っていると確信しました。そこで当日、伝令鳥を飛ばした者がいないかメイドに確認したところアメリア様が間違えて飛ばしてしまったと証言しました。」


そう、どこまでいっても確証までには至らない。疑惑だ。黒に近いグレーと言ったら良いだろうか。だがそれで十分だ。

魔族とアメリア様の目的の崩壊には。


「そ、それは間違えて飛ばしてしまっただけです。」

アメリア様は言い逃れいようとする。だが

グサッ

アメリア様の後ろにいた従者はナイフでアメリア様を後ろから胸部を刺した。

「失敗だ。疑惑だけでも持たれてしまっては私達の計画は破綻する。そうだろ第一皇子。」

「オリビア。」

俺がそう言うとオリビアは従者に向けて走り出し隠しておいたナイフを服からだし従者に投げつける。

それを従者は間一髪でかわし

「今はまだお前達に正面からは挑まん」

そう言って従者は体から黒い霧のような物を大量に出し周辺は真っ暗になる。黒い霧がここまで来る前に


「オリビア!!エリナ!!近くに!!」

俺はすぐにエリナの近くに行き、目を閉じて気配を感知する方に切り替える。


「アレク様!!申し訳ございません。仕留め損ないました。」

オリビアは黒い霧がここに来るギリギリで隣に戻ってきた。


神経を集中させる。


まだ逃げてない。それはそうだろう。この国の重要人物がここまで一斉に集まるのも少ない。


俺はオリビアを一気に引っ張る。


「アレク様!!??」

さっきまでオリビアがいたところにはナイフが刺さっている。

「危なかったね、オリビア。」

「はい。」

「従者は逃げたよ。」

黒い霧が晴れてくる。他に誰か暗殺でもされたかと思ったがさすが元帥2人。咄嗟に王と母様を守るため2人の横についている。


「な、何が起こったのだ?」

王が戸惑った顔で座っていた椅子から降り胸を刺されたアメリア様に近寄っていく。


「どうして?どうして?アメリアが刺されているのだ!!?急いで治療をしろ!!」

「、、、王よ。アメリア様を治療するのは不可能です。」と宰相が言う。


この世界の魔法、スキルでは一部の最上級魔法、スキルを除いて心臓や内蔵が傷ついたのを修復するのは不可能だ。


「何を言う!!まだアメリアは息をしているのだ!!助けられるはずだろう!!」

王は泣きながら叫んでいる。


「アレク様、どういうことです?王がここまで取り乱すとは。」


そう、この国の王は決して天才ではない。王という中で言えば凡王だろう。だが今までにも友や親を失ったときでも決して取り乱したりはしなかったそうだ。


「アメリア様のスキルのせいだよ。」

そう、俺はアメリア様の過去を探っていくうちにアメリア様が持っていると申告していたスキルがレアスキル魔法師というものではなくコピースキル精神寄生という対象の精神を寄生させ自分の存在をより対象にとって大きなものにするというスキルだとわかった。


「く、なぜ、、こうなって、、しまっ、、たのだ。」


王はそう言って泣き崩れてしまった。

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