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始まりの王へと至る道  作者: 社不帝
魔法国の陰謀編
33/83

魔法国の盗賊1

「すいませーん」

俺は今王宮の一番近い街の鍛冶屋に来ている。

店の奥からおっさんが出てきて

「おーーう、、ってガキじゃねえか」

後ろからオリビアが

「このお方が誰だかわかっているのか?」と言って剣を抜き始めた。

「まあまあオリビア落ち着いて。今回来た理由はですね、あなたに作ってもらいたいものがあるんです。」

「ちっ貴族のガキか。世の中何でも思い道理になるって思ってやがるやつが作って欲しいものってなんだ?」


「ガラスって形変えられます?」

「俺は鍛冶屋だぞ」

「だからこそです。貴方は人間だ。だからいかに鍛冶の才能があってもドワーフのように何百年と生きているものには敵わない。だが1ついい点がある。常識に囚われない。鍛冶師は剣なんかの武器を作るだけだと勘違いしている。

お金ほしくないですか?」

「良いだろう聞いてやる。」

「ガラスを加工してコップを作って欲しいんです。」

「売れるんだろうな?」

「バカ売れです。」

っていうのが1年前の出来事。


今日で俺は7歳になったのだ。と言ってもこの国はみんな一斉に年をとるのだがスキルは生まれてきっちり7年で与えられる。


今日はルシアと一緒に町探検だ。

俺はもうお年頃の男の子にはまだちょっと早いがかっこいいと思われたいという欲求はもうある。


だからこそ、今俺は服装で悩んでいる。普通、貴族や王族は宝石の付いた見るからに金ピカンな服を着ているが街に出るならこれはないだろう。ちなみに俺はいつも貴族や王族が着る服はなんか逆にダサいと思ってちょっとお金持ちの平民の人、簡単に言えば少し素材なんかにこだわっている普通のシャツにズボン姿だ。だが今日はそれではいけない。


ルシアに新しい俺を見せるのだ。ということでオリビアに最近の流行中のファッションを聞いたところ

「そうですね、アレク様の前ではどんな服も引き立たせ役。ならばあえて引き立たせ役の服で、、

あ、流行ですか?そんなものはないです。基本は平民にはこの服、貴族にはこの服というのがあるので」


結局大きく複素は変わらずいつもと少し違う平民と貴族の間を取ったような格好になった。


ルシアはというと真っ白なワンピース姿であった。まるで天使のようだ。


ということで今街の屋台でやきとりのようなものを買って食べている。


「これ美味しいわね」

「うん、美味しい。特にタレがうまい。」

「、、、、」

「なんで黙るの?」

まさか俺はまた失敗した。心のなかでルシアのことを天使のようだといったが言葉にして伝えていなかった。

「今日のルシアは天使みたいに可愛いね。」

「、、、遅い」

と言いながら顔を背けるルシア。可愛い。

「服自分で選んだの?」

「オリビアに選んでもらったわ。」

オリビアもやりてだ。白髪の女の子に白のワンピースを着せるなんて。

「それより」

「何ルシア?」

「周りの女の人の事見すぎ。デートなんだから私だけ見てくれていいんだけど」


なんとこの世界にデートと言う言葉があるだと、、周りの女の人のことをチラチラ見ていたのは認める。ごめんなさい。


「ごめんルシア。これからはルシアだけ見るよ。」

「わかったならいいのよ。さ、次行きましょ」


と何ヶ所か周り最後にガラスの加工を依頼している鍛冶屋に来ている。

「ここは?」

「行きつけの鍛冶屋」

デートに鍛冶屋?と思っただろルシア。だがそれはもう俺の策にハマっているのだ。


「こんちはー」

俺がここに入るのも慣れたものだ。

「おう、成金坊主。物は出来てるぜ。」

と言って店の奥に戻っていく。

「成金坊主?アレクのこと?」

「ここの店主は俺が皇子だって知らない。ここは俺がお金を稼ぐのにガラスの加工をやってもらってる鍛冶屋だよ。」

「アレクのお金はこっから集めてるのね」

「そういうこと」

そんなことを話していると店の奥から店主が戻ってきて

「はいよ、成金坊主。」

と言って渡してきたのはガラスのコップ3つとガラスの四つ葉のクローバーのネックレス。


「これ、ルシアにプレゼント。そのまま渡す感じで悪いんだけど。」

「プレゼントってまだ10歳じゃないわよ私。」

「いいじゃないか、初デートってことで」

「ありがと。」

「これはガラスのコップ。ルシアとルシアのお父さんとお母さんと一緒に使って」

「ガラスのコップって今貴族の間で結構流行ってるやつよね?」

「そう、結構今レアだから大切に使ってね。」

「もちろんアレクにもらったものは大切にするわよ。」

「あと、ネックレス。」

「首につけるやつよね?珍しいわ。アレクが首につけて」

「いいよ」

ルシアの後ろの回って四つ葉のクローバーのネックレスを付けようと首に顔を近づけるとおっといい香りだ。

「アレク、遅い」

「ああ、もうちょっと」

匂いを堪能しすぎたようだ。よし上手くついた。

正面からルシアを見ると可愛い。

「似合ってるよルシア。」

「ありがと」

「初々しいねー」



と、この世界で初の俺の初デートは終わりを告げたのだった。


夜アレクの部屋で


「かなり売れましたね。アレク様」

「貴族の間で流行中だからね。そして誰が作ってるのかもバレていない。パクろうとしてもドワーフの鍛冶師じゃやってくれない。完璧な計画だ。そして他国にもその評判が流れてくれたらもっとボロ儲けできる。」

「盗賊狩りから帰ってきてからのお楽しみですね。」

「姉様に会うのはあまり楽しみじゃないけどね。」

「私は会うのすごい楽しみですよ。」

「今回の問題は姉様だけじゃなくて魔族なんかもあるから今回は何もなきゃいいんだけどなー」

「毎回毎回はないですよ。」


俺は予感していた。今回の盗賊狩りもそのまま終わることはないと。

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