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始まりの王へと至る道  作者: 社不帝
魔族襲撃編
32/83

魔族10

「アレク様。やはりしっかりとした剣の師範を見つけたほうがいいかもしれません。」


起きて2日目の俺には意味がよく分からなかった。


「どゆこと?」

「今回の戦いで弱いと身をもって知りました。そんな私がアレク様に剣をこのまま教えていていいのか?そして私自身もこのままでは成長が止まってしまうと思いまして」

実際のオリビアの心情ではこのままアレク様に剣を教えていたいと思っている。


今回私はアレク様はやはりかっこいいと言うことを再認識できた。だからこそアレク様とこれ以上一緒に戦っていくにはもっと強くならないと。

そして今日のアレク様もかっこいい。


「なるほど、たしかに良くないね。とはいえ教えてもらうってほどの期間もないしね。」

「私がお父さんに頼んであげてもいいわよ」

とルシアが言ってくる。

「6代目に教えてもらえるってすごいけどちょっとの期間じゃなー申し訳ない。」

「お父さんそんなに器ちっちゃくないわよ」

みなさんもお気づきになっただろう。ルシアは最近変なのだ。前はわよとか使わなかったし。

「ルシアのお父さんが問題なんじゃなくて僕の気持ちの問題だよ。」

「そ、、なら仕方ないわね」

おかしい、本当におかしい。




「ねね、オリビアなんか知ってる?」

俺は小さな声でオリビアに聞いた。

「ああ、そのことですか。実は元々こんな感じの方だったのですがアレク様と話すときだけ猫を被っていたのです。まさに泥棒猫。私からアレク様を奪う泥棒猫です。」

「そ、そっかー」

「ねえ、なにか2人でコソコソ話してるの?私にも聞かせなさいよ。」

「ねえオリビア。猫被ってたのは分かるけどなんで今になって普通に戻ったの?」

「なんでも一生仕えるなら普段の口調じゃないと無理だと悟ったようです。」



「ねえ、ねえ、ねえってば!!」

「お、おうどうしたルシア」

「だから、じゃあ明日から一緒に剣の素振り一緒にやりましょって言ってんの」

「あ、うんじゃ一緒に3人でやろっか」


あ、あれオリビアからルシアに殺気が向けられている。

オリビアの目がこの泥棒猫、私の話を好機と思って2人の時間を減らそうとしてるでしょ?と言っていて

ルシアはあなたが勝手に剣の師範をやめてくれるなんて好都合ですと言っているように見える。


見えるだけできっと違うのだろう。


「あ、、そうだルシア。僕、盗賊討伐に行かないといけないから1ヶ月ぐらいしかいっしょに出来ないかも」

「なら仕方ないわね。駄々こねても仕方ないし、でもアレクが安全か心配だわ。」

「ルシア様、安心してください。アレク様には私が一緒に行くので万が一何かあっても私が守ってみせます。」

「私も行く。」

「ルシア、今さっき行かないって言ったじゃん」

「気が変わった。ついて行くわ。」

「ルシア様、ルシア様には学校の入学式並びに学校生活もあるので一緒にはいけません。」

「オリビア、謀ったわね。」

「いえ、本当にたまたまです。」

「じゃあさ、ルシア。一緒に街を見に行こうよ。」

「アレクと2人で行くわ。」






時を少し遡る。


「金が無い。」

「アレク様。お金なら王から毎月もらっているではありませんか。」

「忘れてないよね?俺たちが外部の情報屋を使ったときの金額。」

「なら私がアレク様に毎月貢がさていただきます。」

よし、貢いだのを理由にしてアレク様と結婚しよう。

「いや、遠慮しとくよ。ヒモにはなりたくない。」

「ひもですか?」

「女の人のお金で働かずに生活させてもらうことだよ。」

「いいですねそれ。」

「良くないから。どうするかなー?俺が王になったときにもお金がないといけないし」

「リバーシはどうですか?」

「リバーシはいいんだけど作りが簡単すぎる。パクり物で世が溢れ返って僕たちの売ってるやつなんて売れなくなってしまう。」


そう、この世界には商標登録みたいなのがないのでパクり放題なのだ。専門的なものを除いて簡単に作れるものはみんなパクられる。

作り方を一切他にバレないようになにかやるのも難しい。ならバレても真似出来ないようなものを作るしかない。


候補はある。


1、ガラスのコップ。ガラスと言うのはもうこの世界にあるがコップをガラスで作るっていうのは見たことがない。コップは基本、木で作られているからだ。この国だけでないということもない。父様が他の国のパーティーなんかに行ったときにも出されたことがないらしい。ということはないだろう。


2、石鹸。これはどこまで流行するかは未知数だ。というのもこの世界では傷口を洗うということも手を洗うというのもあまりしない。それはおそらく魔法の存在が大きい。だから石鹸がこの世界の細菌に効くのか未知数である。


3、塩及び砂糖、大量生産だ。塩と砂糖は今この国というかこの世界でかなり希少だ。この世界で塩は岩塩が殆どで何故かあまり量がない。だったら海に面しているこの国なら海水から塩を取ろうということである。砂糖はたまたまだが街に行ったときにあまり美味しくない作物にサトウキビがあったのだ。じゃあこの世界の砂糖は甜菜が主を占めているということである。


客観的な俺がどこがだめだ、何がだめだと言ってくるのを無視して全部やることにした。もちろん俺とオリビア2人で。


まず塩から話そう。


普通は皇子が海へ行くとなれば護衛やら何やらがあると思ったのだが姉様のおかげか父様にはオリビアとイチャイチャするなよと言われただけである。こんな子供になにいってんだ?と思うが仕方ないだろう。母様にはすごく心配されたがなんとか説得し


「海だーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

そう俺はこの世界に来て初めて海に来た。海を見るとプラスチックが浮いてたりすることもなく透き通っている。



、、、だがここで問題が。水着がない。今は暖かくて最高の海日和なのだが水着がない。


「オリビアー、水着って知ってる?」

「水着ってなんですか?」

「だよなー」

く、俺は大きな間違いを起こした。塩なんていいから水着を先に作っておくべきだった。この世界じゃ海に入るときなんかは普通に全裸で入るんだろうけど、、けど、、あの見えそうで見えないエッチがいいのだ。

「どうしたのですか?アレク様。そんなにショックを受けて」

俺は今ショックがでかすぎて地べたに突っ伏している。


「決めた。僕は塩を手に入れて売って売って稼いで稼ぎまくって水着を作るぞー!!」

待っていてくれ世の男子諸君。

「アレク様、そんなにやる気があるなら早くやりましょうよ。」

オリビアに呆れ顔で言われてしまった。


「そうだね。」

「それで塩はどこから採取するのですか?」

「海からだよ。」

「海に塩があるんですか?」

「というか海自体に塩が入ってるんだけど」

「そんなこと聞いたことなかったです」

「まあ、見たほうが早いんじゃない?」

と俺は海に入りオリビアの口に海水を入れる。


「アレク様何するんですか」

海水をオリビアの口に入れたとき手を舐められたのはなぜだろう?気のせいだろうか?

「海水ってどんな味する?」

「変な味です。」

「しょっぱいでしょ?」

「しょっぱいというのがわかりません。」

そうか、海水に塩が入ってるって気づかなかったのはこの世界の人が使ってる塩が良くないせいで塩だと気づかなかったのか。


「じゃあ、一緒に持ってきた木のやつ持ってきて」

これは1枚のおっきな正方形に枠がついていて水を貯めることができ表面積を大きくしているので太陽の陽が当たりやすい。

「これですか?」

「そうそうコレコレ。海水をすくって入れていって。」

俺とオリビアは20分ほどそれをして浜辺には20個ほどの海水が入れられたものを並べて置いてある。そしてその周りに俺が集めてきた薪を置いて魔法で火をつけ完成。


「アレク様。塩はいつぐらいで作られるのですか?」

「分からん」

とその後に何度も何度も試行錯誤を繰り返し結果。


「やっと、ついに塩だー!!」

「アレク様やっとですね」

「オリビア、舐めてみて」

「はい!!味の濃い塩です。」

「ついに完成だー。人手が足りないけど」

「ですね、作れたのですけど人手が足りないです。」


この塩の純度が高すぎて超高値で売れたのはまた別の話である。

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