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始まりの王へと至る道  作者: 社不帝
魔族襲撃編
29/83

魔族7

変われなかった、変われていなかった。俺はいつも奪われてばかりだ。いやそれは違うな。それは俺に守る力がなかったからだ。この世界は強者が弱者から奪うという地球の仕組みをよりわかりやすくした世界だ。奪われないためには強くなるしかない。


奪おうとするなら奪い返す。俺は俺は



そうか、俺が王というものに憧れていたのは力が欲しかったからなんだ。奪われるばかりでなく奪うばかりでもなく俺から奪おうとするなるならば奪う。


憧れではだめなのだ。あの王は傲慢で自信家で自分勝手で、でも誰よりも強く民を守り先導していた。


じゃあ俺はどんな王になりたいのか。決まっている。俺は奪われることが何よりも嫌いだ。だから、だから、今は強さがほしい!!

あの魔族に負けないくらいの!!


立て!!立て!!立て!!立て!!立て!!

こんなところで俺の夢を諦められない。そうだろ。終われないまだこんなところで!!



じゃあ、あの魔族にどう勝つ?まだ俺には力が足りない。あの防御を突破するのは今の俺じゃ無理だ。ならやることは1つ。奪わせない。俺からルシアを奪おうとするなら命を奪ってやるよ!!

流す、今の俺にできることは攻撃を流すことだけ、流して流してオリビアを待つ。


だがこの目も見えず手足の感覚も殆どない今の俺に何ができる?

目が見えず今まであった感覚ほとんどもない。


客観的な俺が本当にそうか?目ばかりに頼っていたから弱いんじゃないのか?と言ってくる。


その言葉を聞きながら俺は深く深く意識を集中させる。見えない、見えない、目ばかりに頼って何も見えない。今まであった感覚が消えている。





、、、、だからか感じる。たしかに感じる、いや見えるのだ。目で見ていなくても周りが見える。そこにルシアをたしかに見える。これは俗に言う第6感というやつだろう。周りのものを見なくても認識できるのだ。


簡単に言えば「あれ?なんかつけられてる気がする。」夜道を歩いているときに感じたことがあるだろう。それをさらに強力に確実にした力だ。


これがあればヴァインの攻撃は見える。あとは流す技。


俺は甘かった、甘すぎた。流すのに力はいらない。体と剣を1つとして見るんだ。どこかに力を入れていたらそこにダメージがいってしまう。


勝つ方法は見えた。あとは実践だけだ。


「立て、立て、、立て、、、立て!!!!!!」自分を奮い立たせアレクは立つ。


「ちっ死にぞこないが二人に増えたか。こっちを先に殺ってから相手してやるよ!!」

ヴァインは剣を大きく振りかぶりルシアに向けて振るう。


アレクは全身の筋肉1つ1つに力を入れ一気に走りルシアの前に立つ。全身の力を抜き中段に構える。


「ルシアにこれ以上怪我はさせない。ルシアを奪おうとするならお前を奪う。」


           ザワッ


ヴァインはここまでの殺気を感じたのは久々だった。アレクの殺気はつい数分前のものとは次元が違った。


「いかにお前が強くなろうといつまでもその勇者を守ってられるわけじゃねえだろ!!」


ヴァインは焦りながらスキルを全開に使い今までの一番のスピードで剣を振るう。


だがその度にアレクに流され剣は2人に届かない。


「なんで急に届かなくなってんだよ!!!」


「さっきの俺が甘かっただけだ。もうルシアを傷つけさせない。そう言ったはずだ。」


そう、俺はもう大切な友を奪われたりはしない。


ここに俺の新たな道が今から始まるのだ。


始まりの王へと至る道が。

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