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始まりの王へと至る道  作者: 社不帝
魔族襲撃編
27/83

魔族5

ルシア視点スタート

寒気がする。この魔族の前に立っているだけで心臓を握りつぶされそうになるほどの恐怖が。


だがそれでも私は戦う。アレクにルシアという人間として勇者として誓ったのだから。負けない負けたくない。負けてしまったらあの日の誓いが軽いものになってしまう。私は皇子アレクの剣であり盾であり切り札だ。



ヴァインも勇者の少女と対面して思う。この年齢でこの強さ、間違いなくさすが勇者だと。そして同時に安心するこの勇者が成長する前に殺すことが出来て、この圧倒的理不尽な相手を前に将来戦わなくてすむと。



そんな事を考えながらも隙を窺う。

隙がないさすが勇者だと思うヴァインと

隙がないこの魔族と思うルシアだった。


だからこそお互いに同時に動いた。

ルシアは腰の護身用の剣を抜き、ヴァインは手元を大きなフードの付いた服の中に隠し互いの距離を詰める。



ルシアは攻撃的な剣術を得意としいかに相手より自分のほうが相手に傷を負わせるかというものである。勇者独自の剣術の型があるとはいえ剣の本質は変わらない。


ヴァインは守りの剣術でアレクにも似ているかもしれない。

だが大きく違う点は反撃の仕方カウンターのやり方にある。


ガギィンと


ルシアの剣とヴァインの隠し持っていた剣がぶつかる。


ルシアは身体強化なしでも押し負けてはいない。


ルシアは勇者専用の剣の劣化版と言うべき剣で戦っていてヴァインは長剣で戦っている。


ルシアはすかさず攻める。


間合いは相手の方が長い、だったら中に入る。一気に身体強化をしヴァインの間合いの中へと入る。


「ちっっっっ!!!」と声を出してルシアはヴァインの間合いから飛び退く。


ヴァインは服の中に護身用に少し小さなナイフを持っている。それをルシアが踏み込んできたタイミングに合わせ振るったのだ。ルシアがそのまま突っ込んできていれば致命傷となるかもしれなかった。


ルシアの頬から少しだけ血が出る。

危なかった。一瞬遅れていたら斬られていた。


ドンと大きな音がヴァインの足元からすると立っていた場所にはヒビが入りルシアとの距離を一気に詰めてくる。


ギン、、、、


剣と剣がぶつかる。


ルシアは身体強化しているとはいえ魔族の中でも元々身体能力の高いヴァイン相手では守りに入りざるを得ない。


その後、ギン、ギン、ギン、ギン、

と剣を合わせるたびに押し込まれていく。


さらにヴァインの攻撃は速くなっていく。


剣筋は目に見えているのに体が追いつかない。必死に剣で守る。だがルシアの剣は攻めにあるため守るにはあまり適していない。一太刀一太刀受けるたびに防御が間に合わず少しずつ斬られていく。足、腕、腹、胸、合計10箇所ほどかなり斬られてしまっていた。このままでは負ける、それがわかっているからこそ一気に反撃をする。


ヴァインの剣術は守りが主体なためこの押しているという状況にあまりなったことがなく攻めきれていなかった。だからこそ、ルシアが反撃してきたときは喜んだのだ。


「はああああああああああ!!!!!!!!」

と大きな声を出し、今までにないほどのスピードでヴァインを剣で斬ろうとする。何度も何度もヴァインを斬り刻むように剣を振るう。


その反撃を確実に守りながら狙う、反撃のすきを。


一瞬ルシアの剣先がぶれた。今までにないスピードで剣を振ったため体に負担が大きすぎたのだ。勇者独自の型だったなら攻めきれたかもしれないがまだルシアはまだ学びきっていなかった。


ルシアの剣筋のブレを見逃すヴァインではない。確実に流しながらも一気に力を込めルシアの腹を一気に斬る。


「ぐは、、、、、、、、」

ルシアの腹からはかなりの血が流れている。ルシアは終わったと思った。このまま斬られてしまうんだと、それと同時にアレクに申し訳無さと恥ずかしさが込み上げてくる。


「おい、魔族こっちが先だ。お前の兄貴は斬ってやったぞ。」とアレクは言う。


「ハハハハハハハハ!!!!!」とヴィルクの死体を見てヴァインは笑う。

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