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始まりの王へと至る道  作者: 社不帝
少年期
22/83

勇者の剣8

今俺はルシアとオリビアと一緒に母様とアメリア様の子供の世話を見ている。


「もう生まれてから半年か。」

「アレク、妹ができるってどんな気持ちなの?」

「アレク様私も気になります。」

「不安かな。妹ができるのも初めてだし出産を手伝うのも初めてだから緊張もしたね。」

「私もあの日のことはよく覚えてます。」

「大変だったよねー。」


何が大変だったかというとまず母様が産気づいたわけだ。元々双子とのことだったからこの王宮に多くの助産師さんたちを雇っていたしメイドたちもかなり長年やっているからか準備は満タンだった。


しかし、同時期にアメリア様も産気づいたのだ。


この世界では医療というものが存在しない。


なぜなら大抵のことは回復魔法で治せてしまうし高位の魔術師だと欠損した腕なんかも完全回復まではいかないが多少動く程度にはできるのだ。


つまり出産も魔術師達にずっとヒールの魔法をかけ続けてもらうのだ。

だが2人同時だったためか人数が足らず、俺が母様をルシアがアメリア様をヒールし続けたわけだ。

魔力がなくなっても気絶することはないがもちろんくらくらはする。

後半になるとほとんどの人たちが魔力があと少しになってしまったので一時は俺とおじいちゃん師匠2人でヒールをかけ続けたのだ2人に。


そのかいあってか元気な妹が3人もできたのだ。


母様が産んだ双子の女の子は母様と同じ髪色の黒髪のエルと父様と同じ色の髪の色の金髪のベルと言う名前になった。

アメリア様が産んだ子は茶色っぽい色の髪の色のアリシアと名前が決まった。


それからというもの俺とオリビアとルシアは3人の妹が可愛くて仕方ないのだ。


「アレク様が生まれたときは見れませんでしたから子供とはいいものですね。」

とオリビアから俺へと熱い視線が向けられている。こんなまだ子供にオリビアはもうすでに子供を期待しているのか少し気が早いと思う。


その視線に気づいていないルシアは

「それにしてもこの子達可愛いね。」

「父様も面倒見てあげればいいのに。」

「陛下はきっと忙しいのですよ。アレク様」

「久しぶりにあったら誰か覚えられてなかったら面白いな。想像しただけで笑えてくる。」

「アレク、だめでしょ。そんなこと言っちゃ。」

「そうですよアレク様」

もしかしてアレク様も陛下に愛情を貰えなくて寂しいのかしら






その日の夜


「ねえオリビア、調査結果どうだった?」

調査とはもちろんアメリア様が裏切らないかだ。

「正直専属の諜報部隊でもないので信用しきれませんが今のところグレーといった感じだそうです。」

「グレーってことはなにかあるんだね?」

「はい。アメリア様のご実家はエルフと人間の両方の血が流れております。そして今魔法国ではエルフと人間派であるこれからの予定で揉めているようです。」


客観的な俺が予想する

「エルフ側は現状維持、戦争はせずこのまま魔王戦まで備えるべき、人間側はうちの国に攻め入りたい。そんなとこでしょ?」

「は、はい。アレク様も独自に動かれていたのですか?」

「いんや、予想だよ。予想。確証がなかったからか頼んだだけでね。でアメリア様の実家は人間側についてアメリア様に情報を流せって揺さぶってるとこでしょ?」

「は、はい」

さすがアレク様。すべて予想で当ててしまうなんて素敵。

「オリビアはアメリア様が裏切ると思う?」

「アレク様にはわからないのですか?」

「大抵のことは分かるつもりだけどアメリア様はいま夫と子供のいるこの国と故郷であり家族が多くいるであろう魔法国を天秤にかけてる。正直どっちになってもおかしくないと思うんだよね。」


どうするべきか。アメリア様は実家との縁を切っていると言っていたが揺さぶられてる時点で切っていなかったのは事実。まだ思い残しがあるのかもしれない。


「やっぱり諜報部隊欲しいなー」

「アレク様は前にも戦争は情報だって言ってましたもんね。」

「情報は鮮度が大事。でも中途半端な情報は逆に毒になり得る可能性がある。今回みたいな奴らを使うのはあくまで確認だ。」

「なぜです?」

「だって調べさせた諜報員たちが金で買収されてるかもしれないし実力もわかんないから探ろうとしてバレてるかもしれないし欠点を上げればきりがない。」

「ではどうしますか。」

「そうだね。2つのところに探らせて情報を見比べるよ。

あ、それと」

客観的な俺が念には念をと

「アメリア様の実家で働いていた人とかでアメリア様の過去に詳しい人とかアメリア様の交友関係を知ってる人とか買収しといて。もしくは拷問でも可」


キャー恐ろしいアレク様もかっこいい。

「はい、ではそのようにしておきます。他になにかあるでしょうか?」


「一旦これでいい。」

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