勇者の剣3
「やっと解禁されたー。」
この1週間退屈で仕方なかった、、というわけでもなかった。それはそうだろう。毎日のようにオリビアが来ていたしフレイヤ姉様も話しに来てくれていたしまあ、退屈はしなかった。
だが4日目くらいにオリビアがまるで夫のところへ通う妻のようですね。と言われてぎょっとした。たしかに旗から見たら俺がオリビアと一緒にいたくていたくて仕方ないようなやつに見えてしまう。
そんなことを考えていると
コンコンコンっかなり急いだように
「皇子、陛下が至急執務室へと来いと呼んでおります。」
「うん、今行くよ。」
せっかくいつの部屋に帰ってきてゴロゴロしようと思っていたのに残念だ。
そんな急に呼ばれるようなことがあったかな?
急いで父様の執務室へと行く途中でフレイヤ姉様に会う。
「姉様も呼ばれたようですね。」
「至急来いというがつまらんようなら、すぐ戻るがな。女性に至急来いとは何なのだ。」
かなり怒っているようだ。姉様の怒りの沸点をこの1年で調べたいと思う。
「にしても用とは何なのでしょうかね?」
「知らん、私に聞くな。今私はキレているのだ。」
自分でキレてるってわかってるならキレないでほしい。
っと言ってる間についてしまった。
コンコン、「失礼してもよろしいですか?」
「ああ。」
中に入ると母様と父様と恐らく、3人目の父様の妻のアメリア様だろう。
「でなんのようなのだ親父。」
めっちゃ父様苦笑いしてるけどてか親父ってほんとにそう呼んでんだ。
「二人には報告があって、アレクには3つとフレイヤには2つある。まずは良いことからでアメリアに我との子ができた。さらにカミラとも子供をができたのだ。」
嬉しそうに言う。
「おめでとうございます。」
俺とフレイヤ姉様で声を揃えて言う。ほんとに至急のことだとは思わなかった。
にしても俺も兄になるのかー。弟かな妹かな?断然妹がいい。が姉様に刺激されて姉様のように育ってしまったら「おい、バカ兄貴」とか言われるようになってしまうのかそれだけは阻止しないとまずい。
「アメリア様とは初めてお会いしますがおめでとうございます。」
アメリア様はエルフと人間のハーフで父様と同じ金髪で残念ながら平野、というか母様も平野ということは父様は本当に山に出会えない残念な人生だったということだろう。
アメリア様はもともと魔法国の人で貴族だったらしいがそれを捨てて嫁いだそうだ。実家とのつながりは一切ない。
「うんありがとう。」
「アレクちゃん。なにか変なこと考えてなかった?今」
「いえ」
「ま、私は2回目だからわかんないことがあったら聞いてね。アメリア」
と母様は言う。
「はい、ありがとう。」
「それで親父私にあるもう一つの用途は何なのだ?」
切り替えはっや。俺は妹か弟かどっちか考えてたのに。
「ああ、それはアレクと一緒にやってもらうのだが野盗の被害が酷いのでな野盗を殲滅してほしいのだ。」
「実践がやっと出来るってわけか。」
「そうなるな。戦争はあったのだがまだまだお前たちを出させるわけにはいかんからな。さらに魔法国と関係が悪くなってきてるので念のため経験していてほしいのだ。」
客観的な俺が気づかれない程度にアメリアの表情を観察しろと言ってくる。たしかにアメリア様の心情は複雑だろうな。子供ができたという喜びと故郷の国と戦わなければならないかもしれないという心配で大変そうだ。
顔をちらっと確認すると明らかに表情が硬い。
父様がわざわざ言うってことは覚悟はしておけってことだろう。
経験とは恐らく自分の手で人を殺める経験だろう。野盗なら少しは良心が痛まない。
「なるほど、分かりました。もう1つは?」
「後日、光爵家の人が来るのでな光爵の娘と歳が近いお前に遊んでやってほしいとのことだ。ここには3ヶ月くらい最低でも滞在するようだ。」
女の子なら貴族の女の子友達がいたりするもんじゃないのか?と思うも
「分かりました。」
「では用は終わりだ。」
父様と母様とアメリア様も話があるだろうし、
「では失礼します。」
部屋を出ると
「おい愚弟、アメリア様の顔色をうかがっていたな。」
「心配していただけですよ」
「嘘つけ」
「まあ、嘘ですが」
「それでいい。常に誰が裏切るかわからん。注意しろ。親父なんて全く警戒もしていない。もし情報が送られていたらまずいぞ。」
「なら僕たちにできることは裏切ることも視野に入れながら戦うだけですよ。」
さっきの顔だけで判断はできないが覚悟をしているような顔ではなかったので裏切る可能性は低いと見ているが客観的な俺が疑えと言ってくる。
「予防線は貼っておきますよ。念のためにね。」
もし父様の警戒を子供を作ったことで緩めたのだとしたら流石というべきだがこの世界で狙って子供を作るのは可能なのだろうか?
念のため疑いの目は緩めない。




