勇者の剣2
「ということで今週もこの時間がやってまいりました。このお部屋はまず3食あり朝6時昼12時夜6時にご飯を食べることが出来ますが残念ながらおやつはなし、そして部屋の広さは6畳といったところでしょうか。家具は備え付けの小さな机1つではこの部屋のお家賃は?・・・・・・・・・・0のあとは0、000もちろんただ、無料となっております。」
と一人芝居をしていると一応の監視の人が冷ややかな目で見てくる。
お、俺が王になったら許さんからなと職権乱用したくなってくる。
それはいいとして、まさかのこんな状況で俺に会いに来た人がいるのだ。それはまさかの俺の姉。知ってはいたけどなんでも元帥になりたいらしい。ちなみにこの国は将軍が3人いる。父様の第二夫人の子供で人間とエルフのハーフということになる。第二夫人は人間で母様と一緒で他の大陸から来たそうだ。
姉は将軍になるため最近は北の防衛地で剣の特訓と兵士たちと交流を深めているらしい。ではなんでこんな時にこのタイミングで来たか、俺の予想では姉は性格が悪い。狙ってきたのだろう。俺は見世物じゃねえと言いたくなる。
そして予想はしてたけど強烈な人だった。
長い髪に茶色と赤を混ぜたような髪の色をしていて身長が結構高い。160センチはもうあるんじゃなかろうかというくらいの身長で凄まじく鍛えられているとわかる筋肉、そして平野。ぺったんこだった。姉弟だから良かったといえばよかったんだけど。
初めてあったのに
「これが王族のくせに軟禁されてる、愚弟か。」
うん、今初対面の人にそれ言われたら今一番傷つく言葉だね、うん。
メンタル結構やられた。精神力強い方なんだけどなー。
「愚弟で悪かったですね。」
開き直って言ってやった。言ってやったぞと勝ったと思ったら
「これが次の皇帝か?この国も終わったな。もっと親父も子供を作るべきなのだ。」
「いやいやまだこの国終わったわけじゃないですから。」
さっきから謎に俺敬語使っちゃってると今更気づいた。心の底ではもうすでに俺はこの人の下だと本能が悟ってしまっているのか?
「どうせあれだろ戦争を仕掛けようとして山登って奇襲しろとか言うのだろ。兵を無駄に死なせる趣味は私にはない。と先に言っておく。」
こんな言われようであるがこの姉、フレイヤは父様アイザックと母レイラの娘で今オレが5歳でフレイヤが7歳だ。
「俺は負ける戦争はしないのだよ。」
「負けるのが怖いのか。一生この小さな国のままで終わる気か?」
「いんや、最低でもこの大陸全てにこの国の国旗を掲げるさ。」
「ほう、でかく出るね。」
「もちろん。この大陸を統一したらこの世界でこの国に敵うのはほとんど無くなるしね。」
「面白いだろう、牢屋の中にこんな大層な夢を掲げたバカがいるとは。これは傑作だ。だが寝言はねて言えという。私の夢も愚王が生まれてここまでかと思ったが違うようだ。だがまだお前は何も成し遂げてない。」
「今僕の領地は6畳ぐらいですかね」
「ほう、ユーモアのセンスは多少はあるようだ。王なんか目指さず旅芸人でも目指したらどうだ?」
「遠慮しときます。」
「そうだな。なにか目標とか掲げたほうが面白いか。」
いやいや話し通じてる?話の転換の言葉がないんだけど。
「おい、愚弟。お前どこの学校に行くんだ?」
「学校ですか。まだどこに行くかはわかりません。」
「ではどこの学校でも必ず発表される卒業した時点での成績が学年トップだったらもう少し愚弟に人権をやろう」
「今の俺に人権はないんですか?」
「ない」
「はあ、」
「姉の命令は絶対だ。」
「はあ、」
「では、また今度」
ドアをバンっと勢い良く開けて出ていく。
台風みたいな人だなーと思った。
そういえば最近毎日オリビアが来るのだが問題が発生している。
どんな問題か、1日中いるのだ。朝の6時頃に目が覚めて牢屋の外を見るとオリビアが座っていて木刀を渡されずっと素振り。
やっと終わったかと思うと雑談タイム。いや雑談するのが悪いことじゃないんだけど長い。
牢屋の俺のタイムスケジュール
6時起床
2時間休憩挟みながら素振り
8時ご飯
雑談3時間たまに魔法も撃ちながら
11時から1時間素振り
12時ご飯 最初はオリビア以外の人が持ってきてくれていたのだが最近ではオリビア以外の人を見つけるのが大変なくらいオリビアしかいない。
1時から雑談
3時から素振り
5時から雑談
6時ご飯
一日終わったかと思うが
8時から雑談
暗くというか真っ暗だがそれでも雑談
10時就寝
オリビア視点
いい!!、いい!!、いい!!、アレク様が牢屋へ入ってからというもの魔法の授業がなくなったおかげでアレク様を独占できる。唯一一緒じゃないのはお姉様が来たときくらいだけど基本2人っきり。サイコー。
というか最近さらに自分の剣の成長を感じる。アレク様と向き合ってやってるからか集中できないのではと思うがまるで自分が自分じゃないみたいに集中できる。
今までの自分なら剣を振る間、何個も何個もの雑念が邪魔をしてきていたのに今ではアレク様と素振りだけに集中すればいいという最高の状態である。
そして今日のアレク様もかっこいい。




