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始まりの王へと至る道  作者: 社不帝
幼年期
13/83

日常9

時系列が少し戻ります。


オリビアとアレクの視点が交互に移動するところがあるのでご注意ください。

時間軸が少し戻っています。




今日で俺は4歳へとなった。何かが特に変わったと印象はない。あ、、外見は少し変わってきた。多少は身長が伸び顔はやはりイケメンに成長した。いいことだ。


と、そんなことはともかく今日からオリビアとの修行だ。オリビアは元帥の娘ということでめちゃくちゃ強いがまだ15歳ということで技術的にはまだまだなので期待しすぎないでくださいと剣術を習い始める前に言われた。ちなみに成人は14歳。




「やっと今日から剣の修行ですねアレク様!!」

やっと2人きりで一緒にいられる。メイドが多ければ私のやることが少なくなるからいいのだけどアレク様との2人の時間が減るからやはり少ない方がいい。一度減らしたけどもっと減らしたほうがいいかしら。いやオリビア、今はそんなこと考えている場合じゃない。アレク様初めての素振りを目に焼き付けるのよ。

それにしても今日のアレク様はかっこいい。


「お、おおう。剣の修行って全く何やるのかわかんないんだよねー。」


妙にオリビアのやる気がすごいんだよなー。そんなに期待されても困るんだけど。


俺は前世では小学校から中学校まで新陰流の道場に通っていた。なんで習い始めたかって言うと剣を使っているアニメキャラがかっこよかったからだ。


「ふふん、任せてください。この師匠に!!。」


「お願いします師匠。」


年甲斐もなく可愛く言ってみた。まあ、4歳にしか見えないけど。


し、、し、、師匠うんいい響きね。

アレク様の師匠、たしかに少しおこがましい。でもあのラノンなんとかというおじいさんだけがアレク様に師匠と呼ばれるなんて許せない。


「じゃあ、これからびしばしいきますからね。」


あまりの気迫に

「お手柔らかににお願いします。」


「じゃ、まずは私の今使える一番の技を見せるわね。」


オリビアは腰にさしていた一本の剣を抜き

オリビアは上段に構え右足をゆっくり前に出し目にも止まらぬ速さで振り下ろす。おそらくだが剣先にブレは一切ない。オリビアの足元を見れば踏ん張ったからか足の形で跡ができている。あとオリビアの胸に振動はほぼなく残念だ。


だが視界の端には王宮の庭にあった母様お気に入り?のオブジェを真っ二つに切ったのだ。


「ふふーん、どうです。私の技は。」

アレク様すごいでしょう?私の技は!!たしかにアレク様に見られているからか緊張もあった。でも今までで一番いい剣を振れた気がする。これが愛の力ということね。



すごい自信満々に言うからそのオブジェ壊したらだめだってことを忘れたことにして

「師匠、流石ですね。太刀筋ってやつが見えませんでしたよ。」

だが当然のように

「オリビアちゃん、わたしのお気に入りのオブジェ壊さないでよね。」

早速怒られてしまった。

「ご、ごめんなさい。」


オリビアは申しなさそうに言った。


「これからはこんなことしないで頂戴ね。」


「は、、はい。」


語尾の方は聞こえないくらい声小さくなっちゃってんじゃん。


「師匠ってものに喜んで失敗しちゃいましたね。あはははは。」


笑っている割に悲しそうだ。


あまり前世で人を慰めることをしたことがなくなんと言えばいいか分からない。ここへ来て一番悩む問題だ。

だからこそ、ここで高校のとき友達が言っていたエロゲ?なるもので勉強したらしい言葉を言ってみる。


「オリビアは今失敗したんじゃない。」


オリビアは何を言っているかわからないような顔をする。


「経験を積んだんです。」


自分で言ってみるものの恥ずかしさで死にそう。これこそ穴があったら入りたい状況なんだろう。


「そうですね。ありがとうございます。」

ああ、アレク様。あなたはかっこいいそして優しい。なんて罪な男なのですか。一生ついていきます。というかついていかせてください。


「では僕は素振りしてみます。」


剣を上段に構え、昔習った剣を思い出すように右足を少し出し上から下へと剣を振り下ろす。剣先がブレないように右手と左手の力を同じくらい込める。ひゅっと音を立てアレクの持っていた木刀が振り下ろされる。


「アレク様、本当に初めて剣をふったのですか?」

「うん。」

前世では振ったことあるけど現世ではないし初めてってことでいいでしょ。


天才。天才だ。アレク様は魔法の才に限らず剣でも才能があるわ。もうアレク様ったら何でもできてしまう。そんなアレク様かっこいい。


「オリビアと違って剣のフル速度も遅いし剣先もズレてるしまだ全然だめだね。」

アレク様ったらそれでいて謙虚。

「アレク様であれば私などすぐに超えられるでしょう」

「それって忖度?」

「いえ、、本心です。今までアレク様に嘘を言ったことは一度もありません」

「そ、、それならいいんだけど」




2人の剣の素振りは遅くまで続いたのだった。

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