第七話謎の改造ヘリの正体(前編)
久しぶりの投稿ですのでどうかご観覧よろしくお願いします。
基地に戻った俺とヒュウガそしてミサキは他の二人に事情を説明していた。
そしてそれを聞いたトウマは動揺した口調でこう言った。
「何っ、改造ヘリに襲われた」
トウマがそう言うと、それに加わる様に冷静な口調でエマは言った。
「どういう事だよ」
そのエマの言葉をミサキは落ち着いた口調で返す。
「理由はまだ分からない、だが狙いは間違いなく俺達五人だ」
この時ミサキは不吉な胸騒ぎを覚え、心の中で呟いた。
(嫌な予感がする)
そして俺は皆にこう言った。
「ちょっと出かけて来るよ」
そんな俺の言葉をミサキはこう返した。
「俺も付き合う」
俺はその言葉に頷き、冷静な口調で言った。
「分かった」
そして俺達二人は女の姿でマシンを走らせた。
近くの河川敷に辿り着くとミサキは落ち着いた口調で言った。
「どうやら、お前も同じ事を考えてたようだな」
そのミサキの言葉を俺は冷静な口調で返した。
「ああ、薄々な」
するとミサキが何かに気づいて言った。
「危ない、かわせっ」
そのミサキの言葉を動揺しながら俺は返す。
「何っ、うおっ」
俺達二人が気が付くとミサイルが飛来して、俺達はすぐさまそれを回避する事に成功する。
そして状況を確認したミサキが俺に言った。
「しかし、どうして俺達ばかりがこうも狙われるんだ?」
そんなミサキの言葉を俺はこう返した。
「それは分からないが、あのミサイルを撃った改造ヘリの正体については分かって来た」
俺達二人がそう話してると、改造ヘリが現れミサイルを発射して来た。
それに気付いた俺はミサキにこう言った。
「飛べっ」
俺達二人は同時に飛び上がりながら瞬間変身を行い、回避に成功し着地する。
「フッ」
すると状況を確認した俺はホワイトに言った。
「行くぞ」
ホワイトは俺の言葉に頷きながら言った。
「ああ」
そして俺達は右手を同時に構え叫ぶ。
「ファイヤーシャイニングブラスター!!」
ファイヤーシャイニングブラスターとはシャイニングブラスターに炎の力をプラスした合体技である、それは見事に炸裂して改造ヘリを粉々にし状況を確認したホワイトは俺にこう言った。
「何とか片付いたな。」
俺はホワイトの言葉に頷きながら、冷静な口調で言葉を返した。
「ああそしてこれではっきりしたな、ホワイトッ」
俺がそう言いながら前方の茂みを指差すとホワイトは頷きながら答え、技を放った。
「分かってる、シャイニングブラスター!」
そしてホワイトの放ったシャイニングブラスターは茂みだけでなくその中に隠れていたある物を破壊し、その残骸を見た俺はこう言った。
「やはり、地上偵察用に改造されたドローンだったか」
その俺の言葉に加わる様にホワイトは言った。
「しかも遠隔操作装置までセットされてる、恐らく今までの改造ヘリもこのドローンが操っていたのかもな?」
俺達二人はそう話した後、基地に戻った。
皆にヘリとドローンの事を話すと口を開いたのはヒュウガだった。
「何っ、ドローンがヘリを操っていた」
そのヒュウガの言葉をミサキは冷静な口調で返した。
「ああ、これまでのヘリ全てな」
エマは彼のその言葉を落ち着いた口陽で返した。
「二人の言う通りだとすると、相当な改造技術の持ち主だね黒幕は」
エマがそう話していると、トウマがその会話に加わる様に言った。
「それだけじゃない、そいつは相当な腕の持ち主だぞ」
そんなトウマの言葉を俺は冷静な口調で返した。
「お前にしては名推理じゃないか」
俺のその言葉をトウマは笑顔と共に返す。
「まあな」
俺達がそう話してると、ヒュウガが突っ込みを入れるように言った。
「んな事言ってる場合か、こいつはちょっと厄介だぞ」
そのヒュウガの言葉をミサキは落ち着いた口調で返した。
「確かに、この事件裏に何かある」
俺達のその不安を裏付けるかのごとく、新たな事件が起こっていた。
何と、改造ヘリによって東京が襲撃され、その事をニュースで知ったトウマ達は一瞬呆気に囚われていた。
そんな三人に俺とミサキは強めに言った。
「呆気に囚われている場合かしっかりしろっ、皆」
その言葉で三人は我に返り、それを確認した俺は冷静な口調でこう言った。
「やはりこの事件の黒幕は只者ではないな、どう思うミサキ?」
その俺の問いにミサキは落ち着いた口調で答えた。
「ああ、まるでラジコン爆撃だ」
そんなミサキの言葉をヒュウガを冷静な口調で返した。
「確かに改造ヘリがラジコン飛行機で、ドローンがコントローラだからな」
二人がそう話すと、トウマが呆れた口調で言った。
「そんな例え言ってる場合かよ、事態は思ったより深刻だぞ」
そんな彼の言葉を俺は落ち着いた口調で返す。
「確かにお前の言う通りだ、一刻も早くコントロールしてる奴を見つけないと」
そして俺達は町に出て捜査を開始したが、手掛かりは見つからずじまいだった。
そんな状況の中、ヒュウガが言った。
「八方塞がりか、こうも手がかり見つからないとなると考えられる事は一つしかない。」
そんなヒュウガの言葉を俺は落ち着いた口調で返した。
「どう言う事だ」
俺がそう言うと、ヒュウガは冷静な口調で返した。
「黒幕はハッカーの可能性がある、しかもそいつはドローンと改造ヘリを同時に操っている」
彼の言葉を俺は落ち着いた口調で返す。
「そうだとすると、相当手強いかもしれないな」
そんな俺の言葉に加わる様に、ミサキが現れ言った。
「ああ、並みのハッカーじゃないぞ」
ミサキがそう言った瞬間、俺は心の中でこう思った。
(ドローンと改造ヘリを操っているハッカーは、一体何者なんだ・・・・)
そう思いながら俺達は基地に戻って、これまでの事件を洗い直していた頃。
「なあ、ほんとにハッカーなのか?」
トウマのその問いにミサキは冷静な口調で答えた。
「あくまで、そういう奴がいるのを聞いた事はあるがな」
そんなミサキの言葉を彼は落ち着いた口調で返す。
「マジかよ、それ?」
二人がそう話してると、エマが現れ会話に加わるように言った。
「それなら僕も聞いた事がある、正体不明で名は確かレッドスコーピオン」
エマがそう言うとヒュウガが冷静な口調で返した。
「レッドスコーピオンか、でも確かそいつって死んだとかって噂なってる」
皆の会話を真ん中で聞いていた俺はそれに加わるように言った。
「そのレッドスコーピオンだけど、死んだと見せかけて消えた可能性がある説も広まってる」
俺の言葉を聞いたミサキは動揺した口調で言った。
「何だって」
この時俺達は、何故か不吉な予感を覚えると共に自分達が監視されている事に全く気が付かなかった。
丁度その頃謎の地下アジトでは、謎のハッカー・レッドスコーピオンが新たな行動を開始していた。
「あの女戦士共め、こんなに早く僕のドローンと改造ヘリの正体に気づくとは」
そうレッドスコーピオンが負け惜しみを言っていた頃、俺は皆を自分の部屋に集めて全員で情報交換を行っていた。
「じゃあ、そいつが生きてるのか死んでるのか全く分からないのか?」
俺がそう質問するとミサキは落ち着いた口調で答えた。
「ああ、死んだって噂と死んだと見せかけて消えたって噂の繰り返しだったんだ」
彼のその言葉を冷静な口調で俺は返す。
「そうか、まるで雲を掴むような話だな」
俺がミサキへの質問を終えると、今度はヒュウガが口を開いた。
「こっちの方は妙な噂あるんだよ、そのレッドスコーピオンが俺達と同じ位の子供か高校生かもしれないって言う噂がな」
ヒュウガの言ったその言葉を、動揺した口調で俺は返した。
「何だって、マジかよそれ」
俺がそう言うと、彼は頷きながら答えた。
「ああ、マジだよ」
そう言われた俺は、思わず心の中で叫んだ。
(レッドスコーピオン、奴は一体何者なんだ!)
俺達五人は一瞬、とてつもなく不吉な胸騒ぎを覚えた。
そしてそれが思わぬ形で的中するとは思いもしなかった。