第十四話インフィニティワールド出現(中編)
半年かけて完成した中編です、ご愛読よろしくお願いします。
日下部ことガイ・コウガから真実を聞かされた後、俺は彼にこう言った。
「日下部いやガイ・コウガ、これから俺達と一緒にやっていけないか?」
「何?」
「あんたの事情は分かったんだ、それに互いの安全の為にも」
俺はそう言って、彼に手を差し伸べる。
「分かった、お互い協力しよう」
彼はそう言うと、差し伸べられた手を握り返した。
こうして俺達は彼を仲間として迎え入れた。
そしてその翌日、ヒュウガ達四人は男の姿で町をパトロールしていた。
「しかしこうも人が多いと、誰がダークコマンドの標的になるか分からないぜ」
「確かにな、でも今俺達が出来る事はこれしかないんだ」
トウマが動揺しながら言うと、ヒュウガが冷静に返す。
「その通りだ、一応警戒した方が良いだろう」
「同感だ」
ヒュウガの言葉を聞いたミサキとエマは、会話に加わりそう言った。
その頃、俺とレナはガイに呼び出されていた。
「一体どうしたんだよ」
「呼び出してすまん、実はどうしても君達に伝えて置かねばならん事がある」
「えっ」
「君達と融合した六つのマジカルストーンは、君達が生命の危機に陥ると君達を不死身の体に変える」
「それって、俺達が重傷負ったりするとマジカルストーンが俺達を二度と死なない体に変えるって事?」
「その通りだ」
彼が落ち着いた口調でそう説明すると、俺は冷静な口調で返した。
「そうか」
「驚かないのか?」
「ああ、俺達にとってはそれはそれで好都合だぜ」
「ちょっと待て、そんな事言われたら普通動揺するだろう」
「俺達がこれまでどれだけの戦いを繰り広げて来たと思っている」
「右に同じよ」
彼の問いに俺はそう答えると、それを聞いていたレナも会話に加わりそう言った。
「衝撃の事実をを知っても、全く動揺しないとは」
「他の四人も俺達二人と同じ気持ちだぜ」
そして俺とレナが、テレパシーでこの事をヒュウガ達に伝えた直後インフィニティワールドのゲートが開き始めた。
「何で急にゲートが?」
「こっちが聞きたいよ、うおっ」
俺とレナが動揺していると、今度は突然ゲートの周辺で振動が発生し始めた。
「何だこれは?一体どうなっているんだ」
予想外の事態にガイも動揺を隠せず、今度はゲートから風圧が発生し始めた。
「うわっ、何てすごい風圧だ」
風圧は更に勢いを増し、俺とレナはゲートに吸い込まれそうになっていた。
「くっ、このままじゃ二人とも吸い込まれるよ」
「んな事言ったって」
俺がレナの手を掴みながら言うと、彼女はそう返した。
「うわーっ」
遂に俺達二人はマシンもろともゲートに吸い込まれた。
そしてその直後ガイが他のメンバーにこの事を知らせると、トウマが口を開いた。
「何っ、レンとレナとそのマシンがゲートに吸い込まれた」
予想外の事に四人は啞然となっていた。
その頃吸い込まれた俺達二人は森のような場所にいた。
「おい、レナ」
俺はレナを抱き起した。
「レン、そっか私達ゲートに吸い込まれたんだっけ」
「二人共怪我はないようだな」
レナは立ち上がった。
「うん、でもここは一体?」
俺達二人が辺りを見回していると、ガイからのテレパシーが聞こえてきた。
(無事か、二人共?)
(無事ではあるんたが、実は俺達森みたいな場所にいるんだ)
俺はテレパシーに答えながら彼に事情を説明した。
(今君達のいる場所は魔境の大森林だ)
彼はそう言うと俺達の状況について説明を始めた。
(実はそこはレッドフェンリルと言う魔物が多いから、インフィニティワールド内で危険区域とされてるから気をつけろ)
「分かった、気をつけるよ」
俺がそう答えると、彼はテレパシーでこう返した。
(それと基地内のゲートは開いたままだから、万が一の場合は脱出できるんじゃないか)
「多分な、不幸中の幸いだったのはここに俺達のマシンがある事だけか」
その後俺とレナは変身し、大森林の内部調査をしようとマシンを走らせた。
「ガイの言ってた通りだぜ、この世界で何でこの場所が危険区域なのか分かった気がする」
「同感」
俺が口を開くと、隣で並走していたミルキーは頷いた。
「はっ、待て」
突然異様な気配に気づいた俺は、彼女を止まらせた。
「どうしたの」
彼女はすぐ止まると、俺は彼女に告げた。
「何かいる」
俺がそう言った瞬間、森の中から赤い獣の群れが現れた。
「まさかこいつ等がガイの言ってたレッドフェンリル」
「けど、この見た目だと、フェンリルと言うより狂犬じゃない」
その姿を見た俺が冷静に言うと、ミルキーはそう返した。
「とにかく蹴散らすぞ」
「OK」
「うおおおっ!!」
俺はミルキーに強めに言うと、彼女も頷きながら答え一緒にマシンを始動させ体当たり攻撃をした反動で。深手を負って死にそうになった瞬間、俺達の体が光り輝き自己再生を始めた。
「うおっ、どうやら彼の言ってた事は本当だったようだな」
「しかし聞かされていた事とは言えなんて凄い再生速度なの」
俺とミルキーはガイの言った事が起った事に驚きつつも、チャンスだとばかりに互いに思ってる事を口にした
「だがこれで心置きなく戦えるぞ、ミルキー」
「OK」
「はあああっ」
俺達は群れに再び体当たり攻撃を行い、見事にレッドフェンリル達を全滅させた。
その後、俺達二人は体が不死身になった時の事を思い返していた。
「なああの時確かに死にそうになったよな、俺達?」
「うん、まさかそれでマジカルストーンが私達を不死身に?」
「ああ、恐らくガイ・コウガが言ってたのはこの事だ」
俺達は互いに話し合いそう確信した後、大森林の内部捜査を再開した。
「しかし中々出口が見つからないな、だが何もしないよりマシか」
「確かにね」
俺が落ち着いて言うと、隣で並走していたミルキーがそう言った。
「おい、あれ」
「もしかして、出口?」
俺達二人が大森林を出ようとしていた頃、他の四人はガイから話を聞いていた。すると、ミサキが口を開いた。
「魔境の大森林だと、何でそんな場所にあの二人が?」
「分からん、たがそうとしか思えん」
彼が冷静に言うと、ヒュウガが会話に加わり聞いた。
「何でそこだと分かるんですか?」
「それはインフィニティワールド内で、森の様な場所と言ったらそこしかないからだ」
ガイはヒュウガの質問にそう答えると、話を続けた。
「実は私が、所属していた希望の翼と言う組織が壊滅した。そして私はそのリーダーだった。希望の翼は自衛を行う組織だった」
彼は四人に自分の世界の町が、大森林から現れる魔物達の被害にあっている事と希望の翼が壊滅した事を説明した。
そしてその頃俺達二人は、大森林からの脱出に成功していた。
「どうやら本当に出口だったようだな」
「確かにそれもそうだけど、不死身になった影響で腹もすかないなんて」
「ああ恐らく、マジカルストーンがあらゆるエネルギーを吸収し俺達のパワーに変えてるからだろう。ずっとマシンで走りっぱなしだからな」
俺達がそう話してると、ガイがテレパシーで連絡してきた。
(二人とも大丈夫か?私だ)
(無事だよ、魔境の大森林から出た所だ)
(そうか、そいつは良かった)
俺が連絡に答えると、彼はそう返すのだった。
(一つだけ伝え忘れた事がある、実はこの世界の町の一部は魔物の被害にあっていて一部の者が狩りをして暮らしてるんだ)
「分かった、けどそう言う事は先に言ってくれよな」
(すまん、それと大森林を出て南に行った先に私が住んでいた小屋があるからそこに泊まるんだ)
俺とレナはその助言に頷いて、小屋を目指しマシンを走らせた。
そしてその頃基地内では、ガイから俺達の無事を知らされをヒュウガ達が安堵していた。
「そうか二人とも無事か、良かった」
「皆、ちょっと聞いて欲しい事があるんだ」
「えっ」
驚く四人に彼はこう言った。
「この扉の事についてだが、もしかするとこれはマジカルストーンが呼び寄せたに違いない」
「どう言う事ですか」
彼はミサキの質問にこう答えた。
「これは私の推測だが、マジカルストーンが何かの目的で二人を私の故郷に送り込んだとしたら」
「まさか、そんな事って?」
四人が動揺していたその頃、俺達二人はガイの住んでいた小屋に辿り着いていた。
「小屋にたどり着いたは良いが、とりあえず中に入ってみるか」
「ええ」
俺とレナはそう話すと、中に入っていった。
「なるほど、一人分のベッドと寝袋に風呂がある分ましか」
「確かにね」
俺達二人は納得するとガイに連絡を取った。
(小屋に着いたぜ、ガイ)
(そうか、実はさっき皆にも話したんだが)
(どうしたんです?)
(マジカルストーンが君達をその世界に飛ばした可能性がある)
(マジで)
連絡に応答した彼から説明を受けた俺達は動揺しながら彼に現状説明した。
(そうか、二人共不死身になったか)
(ああ、そのお陰で腹が減る事も無くなった)
(なるほどマジカルストーンがエネルギーを吸収する分、食事の必要も無くなった訳だ)
その後俺達はこの世界に飛ばされた理由を探る為、この世界に残る事を選んだ。
そしてこれが二つの世界を舞台に始まる、戦いの序章になるとは他の四人も俺達二人も予想していなかった。
その頃、女の姿で街をパトロールしていたヒュウガは異様な気配を感じていた。
「何だこの気配は、うおっ」
彼が気配のした方向に振り向くと、四体のダークコマンドが現れた。
「ダークコマンド、しかも四体」
驚く彼にダークコマンド達は、両腕から針を発射し、それを直撃で受けた彼は倒れてしまう。
「ぐはっ・・・・」
その瞬間彼は、自分の体に異変が起きた事に気づいた。
「!!直撃を受けたのにどうして、まさか?」
そう彼の体は再生と復元をしながら立ち上がり、ブルーに変身していた。
「推理するのは後だ、トルネードスマッシャー!!」
彼はそう言いながら技を放ち、敵を全滅させると自分の体に起こった現象を推理し一つの真相に辿り着きこう言った。
「恐らくあの時直撃を受けた事で、マジカルストーンが俺の体を不死身にしたんだ」
その後ブルーが、基地に戻り事情説明をするとミサキが口を開いた。
「お前まで不死身になるなんて、二人が飛ばされた事と言い一体何が起きようとしている」
ミサキは一瞬胸騒ぎを覚えたのだった。




