第十三話インフィニティワールド出現(前編)
やっと完成した最新話、及び第二章の一話目ですご愛読よろしくお願いします。
あの後、基地に戻った俺達がダークゴッドの事を皆に説明するとミサキが口を開いた。
「そいつがダークコマンドを操っていたのか?」
「ああ、間違いない」
彼の問いに俺は落ち着いて答えた。
「ダークゴッドの正体が何者か分からないだけに、油断出来ないな」
「確かに今後も警戒した方がいいね」
ミサキが冷静に言うと、レナが会話に加わりそう言葉を返す。
すると彼女のその言葉を聞いたヒュウガ達三人も、頷きながら言った。
「ああ」
だがこの時俺達は既に、新たな事件が始まっているとは思っていなかった。
その翌日基地内部で地震が発生し、俺達は異変に気付いた。
「何だ、この振動は?」
「震源地はこの先だ」
俺がそう言うと、ヒュウガは冷静に返した。
「ちょっと待て、この先ってマシン格納庫じゃないか」
ミサキが動揺しながら言うと、俺達は急いで格納庫に入った。
そして何とその中には、謎の扉があった。
「何だこの扉は?、ってうわっ」
その瞬間、何かに呼応する様に俺達の体が性転変身していた。
「何で勝手に変身してるんだ、うおっ」
「これはマジカルストーンの記憶か」
突然俺達の脳裏に謎の記憶が映し出され、それが何かに気づいたブルーは言った。
そして最後にこの扉に関する記憶が映し出されて、俺は目の前の扉の正体に気づき皆に言った。
「この扉はインフィニティワールドへのゲートだ」
「何っ」
ブルー達四人が動揺しながら言うと、ミルキーが会話に加わった。
「けど、それがどうしてこの基地内に現れたりなんか?」
「その理由は分からないが、何だか嫌な胸騒ぎと不吉な予感がする?」
俺がミルキーの言葉を落ち着いて返すと、突然何者からテレパシーが聞こえて来た。
(どうやら、インフィニティワールドゲートが君達の基地内に現れたようだな)
(その声は日下部さんか?)
(ああ、恐らく君達の体が変身したのは扉にマジカルストーンが呼応したからだ)
(何だって、そんな馬鹿な)
(信じられないだろうか事実だ)
俺が動揺しながら言うと、彼はテレパシーでそう返す。
(しかし何でゲートがこの基地内に?)
(それは私にもまだ分からん、これから調べるつもりだそれじゃあ)
俺がそう尋ねると、彼はそう答えテレパシーを切った。
「今の状況を考えると打開策はそれしかないか」
その後俺とレナ以外は、女の体になって彼女と司令室で話し合った。
「まさか、この基地内に現れるなんて」
「確かにな、俺もこんな事になるなんて思わなかった」
レナが冷静に言うと、俺はそう返した。
「しかし、インフニティワールドへの扉が何故マシン格納庫に?」
俺達二人が話していると、ヒュウガが会話に加わりそう言った。
「問題はそこだ、一体何故?」
俺がそう言うと、司令室の扉を開け誰かが入ってきた。
「校長、いや一乗寺のおっさんどうしたんだよ」
校長の本名は一条寺竜馬と言って、俺やヒュウガ達三人に取って親代わりである同時に科学者でもある。
「実は最近、ダークコマンドの目撃情報が多発してる」
「何だって」
彼が冷静に言うと、俺は言葉を返した。
「これを見ろ、クルミ君に調べてもらったデータだ」
そう言っておっさんは俺に一つのタブレット端末を渡した。
「何だと」
端末に表示されたデータを見た瞬間、俺やレナを除くメンバーは動揺しながら言った。
「このデータに間違いはないんですか?」
「ああ、ダークコマンドは朝昼夜問わず人が通りそうな場所に出現している可能性がある」
レナが冷静に尋ねると、博士はそう答えた。
「それじゃあ、まるで神出鬼没じゃないか」
博士と彼女がそう話してると、ミサキが会話に加わった。
そしてその翌朝、俺達6人はゲートを見張っていた。
「しかしこうして見張ってるが、今の所何か起きる様子も無いな」
「でも、油断できないよ」
トウマが冷静に言うと、エマが言葉を返す。
「確かにな」
ヒュウガが落ち着いて言った。
「ああ、万が一と言う事もあるしな」
三人が話しているとミサキが、冷静な表情で会話に加わった。
「お前にしては珍しいじゃないか、そんな表情でそんな事言うなんて」
その様子を見ていた俺は、笑顔で会話に加わり彼に言った。
「別に良いだろう」
「実は皆に頼みがある、ゲートの見張りは俺とレナでやるから町の方を頼む」
「それは構わないが、二人だけで大丈夫か?」
「問題ない、おっさんが学校を休校にして俺達が動きやすくしてくれた」
「分かった」
俺が落ち着いた表情で言うと、ヒュウガが笑顔で言葉を返す。
その後俺がレナと共にゲートの見張りを続けていると、彼女が口を開いた。
「レン、あのさ」
「言わなくても分かってる、彼の事だろう」
レナが落ち着ついた表情で言うと、俺は言葉を返す。
「恐らく日下部と言うのは、地球人としての偽名だろうな」
「レンも気がついていたのね」
「ああ、薄々な」
彼女がそう言うと、俺は冷静な表情で言った。
「そこにいるのは分かっている、入って来たらどうだ」
俺がそう言った瞬間、誰か格納庫の扉を入って来た。
「日下部さん、貴方どうしてここに」
「一条寺竜馬博士の許可を得てここへ来たんだ」
レナが動揺しながら言うと。彼はそう答えた。
「それでドアの外で俺達二人の会話を聞いてたのか」
「その通り、しかし流石だな二人共」
「そう言う所を見ると、やはり貴方は」
「ああ日下部と言うのは偽名で、本名はガイ・コウガだ」
俺が会話に加わりそう言うと、彼は自分の本当の名を明かすのだった。
「実は私はインフィニティワールドで自衛組織のリーダーをしながら科学者をしていた。」
「何だって」
彼が落ち着いて言うと、俺は冷静に返す。
「ああそうだ、今から私の知っている事を君達に全て話す」
「分かった」
彼の言葉に俺とレナは頷きながら答えた。
「まず私の故郷はこの世界とは一か所だけ違うのだよ」
「まさか人体の若返りとサイボーグ技術が、治療法として存在してるって事?」
「それだけではない、超能力や気功などがある所も同じだ」
言葉の意味に気づいた彼女に、彼がそう答えると俺は会話に加わった。
「一つだけ違うのは魔法が存在する事か」
「ああ、魔法が存在する事を除けばこの世界と同じだ」
それを聞いた俺は、心の中で言った。
(なるほど、彼の故郷にも異能力も存在するのか)
「それとマジカルストーンについて話してくれないか、まだ隠している事があるんだろう」
「何時から気づいていたんだ。」
「初めて聞いた時からだ、予言書以外に伝説もあるんだろ」
彼が冷静に言うと、俺はそう返した。
「マジカルストーンに選ばれし者、不老の体を持つ少女超神戦士となり、全ての世界守る為永遠に戦う宿命となると言う伝説がな」
「やっぱりそうか、しかしそんな伝説があったとはな」
彼が伝説を語り終えると、俺は冷静に言った。
「言い伝えによると、マジカルストーンは全ての世界に危機が迫る時現れると言う」
「そしてその言い伝えが現実となり、俺達が選ばれた訳か」
彼が落ち着いて言うと、俺は感心しながら返す。
「ちょっと、関心してる場合じゃないでしょうが」
俺達二人が話していると、レナが会話に加わりツッコミをいれた。
「確かに問題はそんな単純じゃない、もし伝説の通りだとすればいずれ大変な事が起きるかもな」
「その通りよ、現にダークコマンドが現れたのがその証拠」
俺が冷静に言うと、彼女は呆れた口調で返す。
この瞬間俺は一瞬嫌な胸騒ぎを覚え、心の中で言った。
(近い内に、何だかとてつもない事が起きるような気がする)
この時俺は、それが思わぬ形で的中するとは夢にも思わなかった。




