第1章
第1章
(数年後、モンスターシティ会議室)
「月族、詳しく報告してくれ、ミノタウロスと戦闘したのは、お前らなのだぞ」
「報告って、でかい、重い、凶暴って事しか分からないしなぁ」
「やれやれ、凶暴な巨牛って事は分かっているんだが、詳しいことは不明かぁ」
「それよりも、幻獣源石だ、何者なんだ」
「んー、幻獣使いかもなぁ」
「確かに、ミノタウロスを倒されたのかって言っていたし」
「幻獣使い、・・・そういえば、ミノタウロスを倒した時、こんなものがあった」
「ん、これは、宝珠かぁ、中には、ミノタウロスの像が入っているのか」
「この宝珠は一体?」
「これが、源石なのかな?」
「源石?」
「うん、噂によると幻獣は、源石から召喚するために宝珠にするって」
「んー・・・」
「ふん、くだらん、たかが噂に惑わされるとは、愚かな・・・」
「ん、貴様、アーチャー、くだらないだと」
「事実だろ、身も蓋もない噂、疑うのは分かるがあまり、噂に耳は貸すなよ」
「真実かもしれないぞ、アーチャー」
「では、問うぞ、貴様は宝珠からこのミノタウロスが出現した瞬間をみたのか?」
「うっ、それは・・・」
「見てないのだろう、真実かどうか分からない以上、噂だ」
「・・・・・、まぁ、その宝珠は、十分怪しいがな」
「・・・・・、幻獣が出ると?」
「それは、断言出来んが」
「なら、ほら、アーチャーと言って、宝珠を投げた」
パシッと受け取った
「それを持って地下闘技場へ向かえ、そこで、その宝珠を割ってみるといい、それでお前の疑念も消えるというものだ」
「それは・・・了解しました」と言ってアーチャーは、地下へ向かった。
「よろしいのですか?」
「構わない、宝珠のデータは既に解読済みだ」
2、その頃、地下では
「一応、来てみたが、本当に広いよな、さて、じゃ、割ってみるか、おりゃー」
パリーン、ズズズズ
「ん、なんだ、な! そんな、マジだったのか、み、ミノタウロス!」
「うぉぉぉぉ」
「くそ、こいつ封印されていたのに、また敵対しているのか、といっても、話が通じる相手じゃない、仕方ない、瀕死まで戦うしかないか」
「おりゃー」ドーン
「ウォォォォォ」ドッカーン
「くっ、さすが、幻獣、俺、一人では、やはり無謀かぁ」
ピピピ「大丈夫か、アーチャー」
「た、隊長、大丈夫じゃ、ありません、現在、ミノタウロスと戦闘中」
「宝珠から出て来たか、そしてまだ、敵対しているとは」
「どうする、俺、一人じゃ、限界があるぞ」