表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/56

8

由月は30分ほどで眼を覚ました。


部屋から出たくないと言うので、由月の宿題をすることになった。


由月は僕の教え方が上手いと言ってくれる。


僕は彼の理解力がスゴイだけだと思うけど、由月がこう言ってくれるから、教師を目指そうと思ったのかもしれない。


やがて空が夕闇に染まると、由月が廊下をじっとみた。


「あっ、義兄さん達、来た?」


「みたいだな」


由月が立ち上がるので、僕も続いた。


「由月くん、雅貴くん、いるかな?」


「夕飯、ここに置いておくから。食べ終わったら、また廊下に置いといてね」


「ああ…」


「分かりました。すみません、ありがとうございます」


由月は襖を開けなかったので、声を張り上げた。


2人の足音が遠ざかったところで、ようやく襖を開ける。


「…お義兄さん達、苦手?」


「姉貴達の旦那だからな。ちょっとうるさく感じている」


うっう~ん、本当に難しいな。


苦笑しながらもお膳を部屋の中に入れた。


「でも嫌いってワケじゃないんだ」


「うん」


「ただ後継者のことで、バタバタしてるから…。やっぱり姉貴達の旦那だしな」


由月ではなく、従姉達の味方になるのはしょうがないこと。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ